恒例の八ヶ岳赤岳登山
- GPS
- 11:32
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,614m
- 下り
- 1,616m
コースタイム
- 山行
- 3:57
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 4:02
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 7:30
天候 | 2/9 曇り後小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口までの道路には雪は無い。美濃戸口からやまのこ村の道路は、凍結しているため、4WDで雪タイヤ+チェーンでないと厳しい。 美濃戸山荘から行者小屋までの南沢は、登山路が凍結しているため、チェーンスパイクもしくはアイゼンが必要。 行者小屋から赤岳への文三郎尾根は、鎖が頭を覗かせている程度の積雪で、階段部分は、階段が部分的に表れている。赤岳の岩稜帯は、雪が少なく岩が露出している。赤岳から地蔵の頭の尾根は、ガレ場と積雪部が交互に現れる状況で、雪が少ないという印象だ。 地蔵の頭から地蔵尾根は、雪が少なく階段部分が部分的に露出している。鎖が増設されており、通行しやすくなったが、階段部等でアイゼンを引っかけないように慎重に行動したい。 |
写真
装備
個人装備 |
ホッカイロ
防寒着
|
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共同装備 |
テント
テントマット
ポール
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
|
感想
山岳会の冬の恒例行事で、厳冬期の八ヶ岳赤岳に2/9〜2/10に仲間3人と行ってきた。例年は3月上旬に実施していたが、今年は雪が少ないため、1か月前倒しで計画変更が行われたため、参加者は4名と物足りなかった。
2/9は、北海道に強力な寒波が襲来し、関東地方でも南岸低気圧の影響で都心に雪が降るという予報で、天気が心配されたが、中央高速に雪は無く、美濃戸口まででもほとんど雪を見かけなかった。やはり今年は雪が少ないというのを実感した。
曇り空の下、テント装備で重くなったザックを背負って車道を歩き、美濃戸山荘に9:31に到着した。車道は、雪が解け又凍結したため、滑りやすかった。南沢ルートも雪が少なく、凍結が想定されたため、ここでアイゼンを装着した。この選択は正しく、南沢ルートは氷結した登山路で、アイゼンがザックザックと音を立てていた。毎年年を重ねていくため、荷物が方に食い込み、途中で2回小休止をとり、12:30に行者小屋に到着した。この頃には、雪が舞い始め、気温は、-10度Cになっており、八ヶ岳の山並みは雪雲の中だった。当初中山峠に行く予定だったが、寒さと眺望が効かないことから、すぐに酒盛りとなった。夜中は強風でテントに積もった雪が吹き飛ばされる音がしていたが、真夜中に静かになり、明け方には満天の星空が拡がっていた。
4時頃から周囲のテントから声が聞こえ始め、我々も朝食をとって出発の準備を行い、6時に文三郎尾根経由で赤岳目指して出発した。文三郎尾根の登山路は、昨夜までの新雪が10冂度積もっており、先行者がラッセルをしてくれていたので、歩きやすかった。文三郎尾根の積雪量は、鎖場の鎖の頭が顔を覗かせており、例年と比べてやはり少なかった。
阿弥陀岳への稜線に近づくと、20m/s近い風が来たから吹き上げており、温度計は-20度Cをさしていた。尾根筋からは、南アルプスや中央アルプスの峰々が青空の下に望まれ、素晴らしい眺望を楽しむことができた。写真撮影のため、手袋を外したら、指の感覚がなくなり、凍傷一歩手前になってしまった。このため、写真撮影は限定的にせざるを得なかった。また、折角撮った写真もピント合わせが不十分のものがいくつも出てしまい、今後の反省材料となった。あまりにも風が強いため、岩稜部まで休憩を我慢して、岩稜部でゴーグル等で強風対策を講じた。
8:00に赤岳山頂に到達した。山頂は、登山者であふれており、強風が吹きつけていたため、早々に赤岳頂上山荘に移動し、赤岳天望荘に降りることにした。この日は、快晴の天気に誘われたのか、地蔵尾根ルートで登ってくる登山者も多く、すれ違いによる待ち時間があちこちで発生した。
赤岳天望荘の軒先をお借りし、甘酒で体を温めた。これから先の地蔵ルートの下りは、この日の一番危険な個所であるため、アイゼンを引っかけないようにとの注意喚起が行われた。地蔵尾根ルートは、登山路が狭く、階段や鎖場があり、すれ違いが危険なため、2か所で10分程度の待ちを余儀なくされた。今回は、3連休の中日ということもあり、次から次へと登山者が地蔵尾根と文三郎尾根に押し寄せており、すれ違いに時間がかかった。地蔵尾根の最難関の部分は、雪が少なく、新たに鎖が追加されていたため、危険度は大幅に緩和されていた。鎖場や階段部分を慎重に通過し、9:55に行者小屋に帰着した。この後で、大ベテランのT先輩が指が凍傷にかかってしまったとされ、顔をゆがめていた。手袋にピンホールが開いており、指先が白くなったままだった。急遽ぬるま湯で温めたが、症状は変わらなかった。冬山の怖さを再認識された。
行者小屋からの下山路は、昨夜の新雪が表面に積もっており、昨日より歩きやすくはなっていたが、雪の下は凍結していたため、アイゼンで下山した。美濃戸山荘に12:32に着き、アイゼンを外し、13:35に美濃戸口に帰着した。
今回は、極寒期の赤岳登山で年による体力の衰えを感じたものの、2日目快晴の赤岳山頂を踏むことができ、赤岳からの富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、北八ヶ岳の雄大な眺望を満喫することができ、満足の山行となった。
いつもの赤岳より1か月早いとのこと そうなんですよ!!これが本来の八ヶ岳の厳しさなんでしょう。寒さと風の強さは北ア以上と言われるわけです。そういう意味では新人のA嬢はいい経験をしたことになりますね。
体感マイナス40度ですか 身が震えますね。ご苦労様でした。
それと1時間後ろを杵柄クライマーAさんが登っていたようですね。皆さんに声を掛ければよかったのに 恥ずかし気にひっそりと登頂したようですが 自分の登頂写真が何枚も送られてきたところをみると けっこううれしかったみたいですねwwww。Aさんもごくろうさまでした。実は土曜日に私も入山するつもりでしたが 悪天の予報に怖気づき中止!!MATUSAN達に会いにテントに寄るつもりでしたので 残念!!また次の機会にお会いしましょう!!
mmakiraさん、こんにちは。
これまで登っていた3月と2月は、寒さが大違いですね。やはり2月上旬の冬の寒さは前期高齢者には応えます。また、久しぶりに冬用寝袋やテントを背負って、アイゼンをつけての歩きは応えました。でも、八ヶ岳ブルーの空に映える雪山の美しさは、この時期ならですね。
Aさんが1時間後を歩かれているというのは、T先輩が『たしか赤岳鉱泉に来ている筈なんだけど』とおっしゃっておられましたが、テント場では電波が圏外で連絡がつかなかったため、帰って来てから知りました。『わかっていれば、会えたのになあ〜』と残念でした。mmakiraさんも土曜日に入山する計画があったんですね。これも残念でした。またの機会を楽しみにしておきます。
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