シューズが寿命を迎えた日 鎌倉山・峰床山
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- GPS
- 07:55
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,098m
- 下り
- 1,088m
コースタイム
天候 | 晴れのち雨 夕方から雨の予報でそのつもりでしたが、途中から降り出しました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
市民センター駐車場に停めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
湖西道路真野ランプで降りてから途中峠までの道沿いにコンビニが2軒あります。 その先坊村までコンビニはありません。 登山ポストは鎌倉山登山口周辺にはなかったので、武奈ヶ岳登山口のポストに登山届を入れました。 鎌倉山、峰床山までのトレースが途切れることなく続いていて地形・ポイントの確認のために地形図を見るくらいでした。 峰床山から八丁平へはトレースがなかったのですが、降雨のため引き返してます。 |
写真
感想
先日の皆子山に味を占めて京都の静かな山道を歩いてきました。
京都第2の高峰(といっても971mですが・・・)峰床山と、貴重な高層湿原の八丁平を目指してのルートです。
昨年一度登ったコースですが(もちろん無雪期に)、のんびり歩きながら春の兆しでも見つけられればうれしいですね。
あ、伊吹山の日仏合同山行は空模様から延期となりました。
あまり吹聴して気持ちが空回りしてるのも空しいもので、予定は書かないようにします。
春の天気はホントに気まぐれですね!
さて、前日の土曜日になって天気予報が一変し、雨の一日だったのが午前中晴れに変わりました。
午後に曇り出すが雨が降るのは夕方からとうれしい話です。
伊吹山でも行けるんじゃないかと多少未練も残しながらスイッチを切り替えてソロの楽しみを見つけに行くことに。
登山口は武奈ヶ岳と同じ坊村からです。
6時半に着いた時にはもう数台の車が停まっていました。
もちろん皆さん武奈ヶ岳組です。
一旦武奈ヶ岳登山口の登山ポストに届を出しに行きます。
私の登る方向は逆になりますから一人背中を向けて歩き出します。
・・・そんなにアマノジャクな性格ではないのですが、こんなシーンが多い気がしています。
雪はかなり消えているようですが、尾根を登るうちに雪道になっていました。
もともと落ち葉の多いこの道はぬかるむこともなく快適な登りです。
尾根伝いに標高を上げていくと耳に届く雑音がどんどん消えて空気が透明になっていくのを感じます。
空は久々に見る青空です。
小鳥が数羽頭の上の枝を飛び移りながらしきりに囀り交わしています。
すずめ位か若干大きいか白と黒の鳥がどうやらこちらに注目しているようで、付かず離れずの距離でずっと付いてきます。
カメラを出して・・・と思ったのですが、それより立ち止まって自分も木になってやろうと何もせずじっと立っていました。
警戒を解いたわけでもないのでしょうが、目の前の枝まで来てくれましたよ!
数分後にはみんな飛び去ってしまいましたが、お互いに風景の一部になれたような気がしてちょっといい気分です♪
鎌倉山の山頂から峰床山までの稜線を歩くうちにみるみる遠方の山が霞んできました。
まだ曇るには早すぎる気がしますがそこは山の天気、空には注意しながら歩を進めます。
峰床山山頂から八丁平へのルートにはトレースがありません。
ガスが迫って来そうな様子にここはルートを変更します。
往路にあった峠から谷に沿って下ると八丁平に出るので時間短縮を狙ってそちらへ向かいます。
一度歩いていると安心感が違いますね。
峠から地形図を頼りに谷沿いの斜面をトラバースします。
ところが10分も行かないうちにパラパラと雨が降り出しました。
慌てて脱いでいたレインウェアを着込みますが、その場で撤退の判断をした大きな理由はシューズの中に水が染み出してきたことです。
上から入ったとは考えられず、ソールから浸入したとすると大きなトラブルです。
幸い歩いている限り足は体温を保っているので冷たくなることはないのですが、不快な感触をガマンしながら下山しました。
登りではまだ少なかった雪の踏み抜きが極端に多くなり、さすがにいらいらしてしまいました。
足元にしっかり集中できていると踏み抜いても自分を保っていられるのですが、気持ちが先走っていると心のダメージが大きくテンションが落ちてしまいます。
踏み抜いた穴を覗くと雪の下は空洞になっていることが多く、一歩ごとにはまり込むともう精神的に限界を感じます。
「腐れ雪」とはよく言ったものですね。
でも急いで足元をおろそかにして歩いたのは自分ですから雪のせいにも天気のせいにもできません。
・・・そうは言いながらかなりむかっ腹立てて歩いていたのも事実です↓
駐車場まで下りて車に乗り込んだとき、今さらのようにこれは春の雨なんだと実感したことです。
冷たく凍えることのない雨が降るたびに山の雪は少しずつ消えるのだろうと思い、少なくとも普段の山行のレベルでは雪のシーズンはいよいよ終わりだと教えてくれたような雨でした。
《シューズのその後》
帰りに真っすぐ好日山荘に寄り、シューズのことを説明してもらいました。
さすがにソールの継ぎ目が劣化して水が少しずつ浸入したようです。
修理ができるか調べることはできるがソールが磨り減っているとどちらにしても寿命と思ったほうがよさそうです。
購入してから丸一年の付き合いは案外短いものでした。
山に連れて行ったのは60回程ですが、かなりがんばってくれましたよ。
凍った池に嵌まったり、家に置き去りにされたりと虐待にも耐えてくれていましたが、突然寿命を終えたことを知りました。
お疲れ様でした。
コメント
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山行お疲れ様でした!
まだ寒いシーズン、歩いているときに登山靴の中に水が入ってきたなんて、、、
ん〜、相当冷たかったことと思います
この一年間、monsieur さんと共に歩いてきた登山靴は、お役目を終えたのですね。
今後、どうか新しい登山靴との良いご縁がありますように
延期となられた日仏合同隊の伊吹山山行、
日程はサプライズとのことで、いつかレコを楽しみにしています。
登山日が快晴に恵まれると良いですね
シューズから水がしみてくると
ハラハラしますよね〜
僕も経験があります。
雪を踏み抜いて転倒したときに、
アイゼンで靴を傷つけました。
ガムテープ(ビニールのもの)を
予備で少し持参されると
便利ですよ〜
グルグルに巻いて下山しました。
ウエア-類を破ってしまったときなども
使えますし〜
この靴を購入したときの私のイメージはせいぜい里山ハイキングくらいのものでした
入門用の靴として文句なしの付き合いができましたよ
ただ履いて歩くうちに足がやせて靴と形が合わなくなっていたことと、当時よりも過酷になった現在の行動範囲から見るとソールの硬さがあって欲しいのは感じていたところです。
靴ばかりはあるもので間に合わせることができないので待ったなしで決めないと
シューズはどうやら以前から少しずつ水が入っていたようです
ソールの内側に溜まっていたようで、内部に染み出した水が冷たくなかったのはこの理由からのようです。
応急処置にガムテープですか
ストックに巻いている人がいました。
万一のときにあって助かるもの・・・
考えておこうと思います。
私も山登りを始めた時の靴をまだ使ってます。
当時は年に2〜3回の低山歩きのつもりで購入しましたので特段上等な靴ではありませんが、私の勝手無謀な山行に我慢強く付き合ってくれています。
靴のお話を読んで 初めてこの靴を履いて山登りをする前夜に なぜか枕元に置いてわくわくしながら 翌日を待ち望んだことや “おまけ”に付いてきたスパッツの付け方が分からず 横山岳の登山口で悪戦苦闘していたことを思い出しました。
実は我が山靴も最近水の侵入が始まってきており 防水スプレーを振りかけて 騙し騙し使っていますが 限界かな・・・と考えていたところです。
でも次のシューズを選ぶのってすごく悩みますよね。自分の中途半端な知識や雑誌、ネット、カタログ等にある大量の情報を前に せっかくだから予算をアップしようか 他にも欲しい道具があるので予算を削ろうかと悩んでばかりで購入に踏み切れず もう少し考えようと結論を先送りしています。
お世話になった初号機には大変感謝します。 道具に対して特別な信仰心を抱くのは日本人独特のことだそうです。針供養や はさみ供養がありますが山靴供養とかはないのでしょうか? あれば是非参加して供養したいものです。
3/4(日)は悪天候の伊吹山を眺めながら少し心配していましたが 延期と聞いて少し安心しました。
穏やかな春の日に 真新しいシューズで伊吹山を闊歩するmonsieurさんのレコを楽しみに待っております。
では・・・ 。
こんにちわ。
伊吹、
残念でしたね。
3/3土に朽木スキー場で遊んでまして、春霞に浮かぶ伊吹が神々しく、
「いいなぁ〜、登ったはるんやろなぁ」と思ってましたが・・・予定は日曜だったんですね。
木の根元
木の根元の雪は、木の暖かさで融けてしまします。
なんでかは→http://shinrin-jp.jugem.jp/?eid=38
なので、雪解けの季節は木に近づかない方が○です。
ズボッといってしまいます
八丁平
葛川の学校横からピストンしたことがあります。
冬はトレースあるんでしょうか?
靴
大変でしたね。
私は昨年夏の伊吹で、20年来の相棒(LOWAトレッカー)のソールがペロっといきまして
細引+テーピングテープでグルグル巻きになんとか持たしました。
屋久島、北アにいった思い出のある靴なので、張り替え(2回目)て、現役復帰させました(雪なし限定ですが)。
防水ソックス
雪(雨天時)は防水、防寒の為にゴアのソックスを履いてます。(ゴア靴でも保険のため)
靴が浸水しても足が濡れないので、快適です。
おためしを。
バイク用品で販売されてます。
参考→http://www.webike.net/sd/19976576/?ref=google_syouhin
コメントありがとうございます
山歩き歴はやっと一年を過ぎましたが、行動のバリエーションが広がるにつれてツールにもさまざまな要求が出てきますね。
何よりソールの張替えが可能なモノを選ぼうと決めました。
できればヌバック皮革の靴と永く付き合えればと思っています。
予算の制約の許す範囲でですが・・・
モノに感謝する気持ちは自然と湧いてきますよね
自分を高めてくれた貴重なパートナーですから
ただもともと淡白な性格で、「供養」までの飛躍は私の場合はありません
(人でもモノでも私自身も供養されて嬉しいとは思えないんです・・・)
よく吟味して、でも早く手に入れたいです
あるんですね〜
伊吹もだんだん雪が消えていくのでしょうね。
気長にいいときを待ちましょうか
自分のやりたいことが固まってきて、ツールをそれに合わせて選ぶ楽しみは大きいですね
店に行っても質問だらけで迷惑がられているかも知れませんがね
木は暖かいのですね
地面の一定範囲が露出しているのは根っこも熱を出しているということなんですね
生きているんだと今さらですが・・・
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