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Yamareco

記録ID: 1729833
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積雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

鎌倉森

2012年01月29日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
3.4km
登り
557m
下り
557m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

2012年1月29日、鎌倉森に登ってきました。
当日朝、天気は良さそうなものの風が強く、気温が低いという状態でした。
下界から山を見るとうっすらと霞がかったように見え、上は「晴れて」いるわけではない事が分かります。

夏道はすっかり雪に覆われて、そこに「道」があるとは誰も思えないような状態でした。
というわけで、さっそくスノーシューを装着します。

まずはビジターセンター前から夏道を辿っていきます。
ここ数日、そんなに雪は降っていないはずですが、トレースは一切無く新雪の上に自分達の足跡を刻んでいきます。

「キャンプ場」の道標を目印に夏道から右に逸れ、鎌倉森へと続く尾根筋を探します。
積雪期ですので、基本的にどこを通っても方角さえ間違えなければいいわけですが「あまり左に進んではいけない」というアドバイスを事前に頂いていたので右寄りに進むように心がけながら高度を稼いでいきます。

しばらく進むとあきらかに尾根筋と分かる地形になりました。
さらにそこに真新しいトレースを発見し、進路が間違っていなかったことが確信できホッとしました。
それと同時に「このトレースを辿れば楽ができる♪」という事で、ここで精神的にも肉体的にもかなり楽になることができました。
うん、もう登頂成功したも同然♪(←遭難予備軍)

登頂成功はともかく、トレースを辿るようになって楽になったのは確かで先頭を交代する頻度も減り、休憩を取る回数も減り、テンポよく登る事ができます。
周囲を見渡す余裕も出てきます。

空の青と雪の白のコントラスト。
毎度毎度繰返していて陳腐な表現ではありますが、冬山の魅力はこれに尽きるのではないでしょうか。
落葉した木々を通して降り注ぐ木漏れ日。
風もなく静寂だけが一帯を支配しています。

…と言いたいところですが、スキー場が近くにあるので「静寂」の雪山ではありません(^^;
リフトの音、アナウンス、そしてBGMなどが風に乗って聞こえてきてむしろ賑やか。
まぁ、冬山初心者にとってはこれくらいのほうが安心感がありますよね(笑

徐々に傾斜がきつくなっていきます。
だんだん直登するのが厳しくなってきます。
先行するトレースもジグを切りながら登って行きます。
我々も当然それに習います。

行程の3分の2を登ったあたりでしょうか、ついに先行していた登山者に追いつきました。
麓から単独でラッセルしてきたようです。すごいなぁ。
ここは当然先頭を交代し、我々もラッセルさせていただきます。

先頭に出てみて初めて分かるトレースのありがたさ。
サラサラの極パウダーに急傾斜が相まって一歩一歩がすごくしんどい!


山頂に着きました。鎌倉森初登頂です! 
夏道のない山ではありますが、ささやかな山名標が設置されていました。
いつも思うんですが、こういうのって誰が設置してるんですかね?
この山名標が有ると無いとでは「登った!」という感覚が大いに違いますからね〜。
ありがたいことです。

さて…山頂まで来たわけですが…なんだか天気が怪しくなってきました…。
さっきまであんなに明るい空だったのに。
これが俗にいう「登ったら曇るの法則」なのか…。

岩手山方面も黒倉山がかろうじて見えるか見えないかくらいであり、岩手山頂はおろか、鬼ケ城の稜線すら見えません。

心のどこかに「ものすごくコンディションが良ければ、犬倉まで…」という気持ちはあったのですがこの天候を見てあっさり「ここで終了!」と腹が決まりました(笑
いや、行って行けない天気ではないんですけどね。ここは慎重に…。

風が強く、雲が次々と流されて行くので、もしかしたらまた晴れるかもしれんという一縷の望みを持ってしばし天気待ち。
それにしても…寒い! 鼻がもげそうに痛い!

寒いのを我慢して待っていた甲斐あって、少しばかり晴れてきました!
くっきりはっきり…というわけには行かないようですが。

とてつもなく寒いので撮影を切り上げて下山しよう!
…と思うと、またさーっと日が射して来たりしてなかなか下山に移るタイミングが計れません。
これは「降りたら晴れる」の法則か?(笑

登りでは散々苦労させられた斜面ですが、下りは快速運転♪
サクサクと下って行きます。いや、サクサクというよりはバッフバッフという感じですかね。
もちろん、お約束の転倒事故も何度か起きております(笑

お昼を少し過ぎた頃、無事に網張温泉館の前に下山しました。
いや〜、3時間と少々の山行でしたが、深雪で遊びまくって結構疲れました。
これで登りのトレースが無かったらと思うと…(^^;
でも、色々あって面白かったですね♪

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