天狗岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 608m
- 下り
- 599m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2011年10月8日、白神山地にある天狗岳に登りました。
白神ラインと名付けられた山岳県道の途中にある天狗峠という場所が登山口になります。 写真では舗装された道路に見えると思いますが、実はここまで1時間以上延々とダートを走らされています。普通車でも走れますが、あんまりお薦めはしませんね。
そういう意味では、まず登山口にたどりつくのにハードルが高い山であるといえます。
11時40分、登山口を出発。入山します。
正直言って登山開始時刻としては遅すぎる時間。
若干の躊躇もありましたが、こんなに時間がかかる場所に再訪するのも気が重く引き返すタイムリミットを設定して行けるところまで行ってみることにしました。
これで山頂に到達できなかったら、その時は腹をくくって後日再訪することにします。
登山口からすぐのところに東側に展望が開けた場所があります。
県道からまだそんなに離れていませんが、すでに人工物がほとんど見えない国内では稀な光景が広がっています。さすが白神…。
でも、ここはまだ世界遺産地内はおろか、緩衝地帯ですらないのです。
事前に調べた情報では、天狗峠から天狗岳山頂までは細かなアップダウンをくり返しながら進む尾根道だということで少しは眺望がのぞめるのかなと思っていたのですが、それは全くの期待はずれに終わりました。
かなりの痩せ尾根のはずですが、終始低木や笹藪に囲まれていて、全然尾根道という感じがありません。
数カ所このような崩壊地があり、その部分でのみ尾根歩きを意識させられます。
危険箇所と言うことでロープが設置されているようですが、手入れされた形跡がないので掴まらない方が無難です。
微妙に藪っぽい道は変化に乏しく延々と続いていきます。
500m毎に設置されている道標の「山頂までの距離」がカウントダウンされていくのが唯一の変化。
とにかく見るものもないので、だんだんタイムアタック的な気分だけが盛り上がっていきます。
1劼20分以内。これが当面の目標になりました。
全行程の3分の2あたりで、世界遺産の緩衝地帯であることを示している標識が出現しました。…とは言っても、特に何かが大きく変わるわけではないのですが…。
いや、緩衝地帯に入ると変化したモノがあります。
それは道の状態。
もともと藪っぽい登山道であったのですが、その藪が濃くなりました。
さらに進むと「ここから先は世界遺産核心部」の標識があり、そこから先はさらに藪が濃くなり、道はどんどん荒れた感じになっていきます。
入る人が少ないからなのか、法律的に道の整備ができないからなのか、あるいは整備する気がないのか原因はよくわかりませんが、この登山道は先に行くに従って荒れていきます。
いつぞやの十和田山を思い出しましたよ…。
4卉賄世泙任120分ペースを守り抜きましたが、最後の1劼実に辛かった!
ここまでほとんど標高を上げずにきた登山道が一気に150mほど登るのですが前述したように藪が濃くなり、実際の勾配以上に歩行に抵抗がかかります。
標準CTに対して、かなり速いペースで歩いてきたつもりでしたが、最後の1劼任世い峪間を食ってしまいました。
最後は藪を泳ぐようにして山頂の開けたスペースに到達します。
きっと傍目に見たら藪の中から転がり出てきたように見えたことでしょう。
山頂からは南面180度くらいの展望が開けています。
その全てが世界遺産の核心部ということになり、そういった意味では価値のある風景といえます。
…が、規模の大小はあれ、ブナ林を見馴れてしまっているせいか大した感動がありません(^^;
世界遺産を前にして不遜な感想でしょうかねぇ…。でも今の正直な気分です。
私以上に藪嫌いのツートン
記念撮影をしても表情が冴えません(^^;
また、同じ藪に突入しないと帰るに帰れない…という事実も一層心を重くします。
休憩後、意を決してもと来た道…というよりもと来た藪に突入します。
さっき手こずった区間も、今度は下りなのでそれほど時間はかかりませんでした。
それよりも、今度は天気が怪しくなってきました。
15時前だというのに、みるみるうちに暗くなってきます。
空を見上げると、いつの間にか真っ黒い雲が空を覆いつつありました。
なんでやねーん! 聞いてないぞ〜!! 終日晴れじゃなかったのか!?
最近、好天に誘われて山に入ると、コース最深部あたりで天気が崩れるというパターンが多いような…。
帰りも120分のペースを守りきり、なんとか雨が降る前に下山することができました。
下山時刻は16時ジャスト。あと1時間もすれば暗くなることでしょう。
無事に下山できて良かった。
天狗岳はアプローチに時間がかかり、コースも変化に乏しく、正直個人的にはあまり楽しい山ではありませんでした。
ただ、世界遺産の核心地区を一望できる展望台であり、そういった意味では価値のある眺望の山と言えるのかもしれません。
もう少し紅葉が深まってから行ったら、また少し違った感想になったかもしれませんね。
下山後、風呂に入っているとき、ふと二の腕に違和感を感じ、見てみると…
山ダニに食いつかれとった!!!
ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!
やっぱり藪山はきらいだぁ!!!!!!!
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