経小屋山 再会ハイク 驚異のリハビリ
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 04:56
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 656m
- 下り
- 649m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 4:52
天候 | 曇りときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
べにまんさくの湯Ⓟ〜 宮浜登山口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
残念社、依田神社までの道は歩きやすい道です。 残念さんルートの赤テープ、踏み跡は どうにか確認できますが 以前よりシダ藪が深くなり荒れています。 サンキライの棘には気を付けて。 宮浜ルートは綺麗に整備して頂いています。 |
写真
感想
寂地山の上りと下りで言葉をかわしたヤマネコさんご夫妻と
こんな風に再会ハイクできるとは
お山の出会いはほんとうに面白いものですね。
瀬戸内の多島美をご覧いただきたく練っていましたが
突然のお怪我にかける言葉もなく
とにかくしっかり治して頂きたいと願うだけ。
少なくとも半年はかかるものと思い込んでいました。
ヤマネコさんはどうやら普通の人間ではなかったようです。
とはいえまだ手術から3週間(普通の人は平地リハビリ)
無理をされてはいけないので整備道の往復をご提案いたしましたが
周回のご要望を承りました。
お膝はまだ自在に曲がらないはずなのに、まあ早いこと😅
藪道もなんのその、そしてにこやかについて歩かれるヤマイズさん。
お名前通りの野生ヤマネコさんでした。
全快されたらhobbit夫婦はおいていかれることでしょう。
幸せハイクをありがとうございました。
昨年の夏、広島県との県境に近い山口県の最高峰、寂地山を訪れた際、ほとんど人に遭わない山中で下山の途中でお遭いしたのが他ならぬhobbitさんとご主人であった。先日、広島に出張する予定が出来たので、ご夫妻に広島近郊の山をご案内して頂けることとなり、何よりも楽しみにしていたのだったが、その前々日になって早朝のランニング中の事故で膝蓋骨骨折の負傷。出張も含めて全ての計画が水の泡となったのだった。
久留米への出張の帰りに広島に途中下車し、遂にご夫妻に広島の山をご案内頂ける機会を改めて頂けることとなった。折しも二三日ほど前から階段を両脚で下ることが可能となり、それまでは下りは患側の脚から一歩ずつ慎重に下ろしていたのだが、段差が大きくなければ両脚で下ることが出来るようになったところである。
経小屋山、宮島の対岸で峻険な弥山とは対象的になだらかな山容を広げる山である。すぐ目の前に宮島の好展望が登山路の随所に広がる広島の代表的な望海山の一つだ。前夜、宿泊した宮浜温泉からいくつものコースが通じているようだが、宮浜コースは良好に整備された登山道のようであり、ここを下山ルートにすることにして残念さんコースから登ることにする。この残念さんというのは残念社という神社をさすようだが、果たしてそれがどのようなものであるのか、とても気になるところだ。
宮浜温泉からは旧西国街道の古道を辿ることから始まる。林の中に忽然と朱色の鳥居と小さな神社が現れる。このあたりは長州征伐の古戦場であり、長州陣営に単騎で赴く途上であった幕府軍の軍使としてを戦闘員と見誤った長州軍が狙撃してしまう。その軍使は宮津藩士、依田伴蔵であり、「残念」といって斃れるのだが、その後、村人達が伴蔵を悼んで祀ったのが残念社らしい。神社の脇の案内板に記されている依田伴蔵の遺詠が胸をうつ。「わすれめや胡蝶の夢のつかの間の花にやどりし春のめぐみを」
残念社からはいよいよ山に向かって登ってゆくと、すぐに真新らしい小さな祠がある。こちらも依田神社とあるので、やはり依田伴蔵を祀ったものであろう。ここからは樹林を抜け出し、羊歯の藪の中に覆われた踏み跡を辿って、急登の尾根を登ってゆく。藪道ではあるものの、有り難いことに足元の踏み跡は明瞭だ。眺望を遮る樹木がほとんどないので、背後には終始、宮島は岩船岳の好展望が開ける。
問題は登山路にしばしば現れる茨の樹である。ところどころに目を惹く可愛らしい赤い実をつけた低木があるのだが、それが茨の正体の山帰来であることをhobbitさんが教えて下さる。
この経小屋山の瀬戸内海側の斜面は全般に急峻であり、巨岩が山腹には多数みられる。この尾根も例外ではなく、巨岩を右に左に巻きながら登ってゆくことになる。巨岩を巻いた上では必ず背後に好展望が開ける。陽光がきらめく厳島海峡には牡蠣の養殖のための筏が音符のようなリズミカルな模様を刻んでいる。
雲の合間から時折、陽射しが零れ落ちるような天気ではあるが、さすがは瀬戸内である。既に満開の花を咲かせている馬酔木の花が近いことを告げているようだ。
斜面がなだらかになると、尾根の上部が近づいて来たことを知る。ほどなく経小屋山からの鳴川コースの明瞭な主尾根に出と、途端に遊歩道のような整備された明瞭な道となる。
山頂で集合写真を撮ろうとhobbitさんのカメラのセルフタイマー機能を探していると、丁度折よく、単独行の男性が現れ、写真を撮って下さる。野鳥を見に来られた方で京都野鳥の会の方らしい。こんなところで京都の方にお遭いするとは先方も吃驚であろう。丁度、写真を撮って頂くのに我々が山頂を占拠している間、一組のカップルが通り過ぎて行かれたが、その他には下山するまでは誰にも遭わないのであった。
山頂一帯の広場では風があり、陽が陰ると少し肌寒い。我々は前日に宮島口で手に入れたあなごめし弁当なのだが、写真を撮りそこねていたことを食べ終わってから気がつくのであった。食後にはhobbitさんがお手製のお善哉をご馳走して下さる。お餅も近江産の羽二重餅であり、美味であること極まりない。
山頂からは予定通り、宮浜コースへと下る。急坂ではあるが、良好に整備された登山路は怪我の脚でも下りやすい。こちらのコースでも随所に好展望の岩場がある。目を愉しませてくれる。登りにおいては今年初めてスミレの花に遭遇したが、下りにおいても藪の中からhobbitさんがシキミの花を目ざとく見つけられる。
登山口に戻ると岩滝コースを下ってこられたご夫婦のすぐ後に出る。ご夫婦は山中ではどなたにも遭われず、静かな山行を堪能されたようだ。岩滝コースも良好に整備された登山路であることを教えて頂く。登山口でも路傍の梅の花が瀬戸内の春の到来を告げていた。
ところで、この登山口のすぐ近くには京大原爆災害調査班遭難記念碑というのがあり、ヤマレコmapにおいてはここから出発したことになっている。これは原爆で被爆した人々ために京都大学医学部から派遣されたチームがかつてこの地にあった大野陸軍病院で医療にあたっていたらしい。原爆投下からおよそ一ヶ月後にこの地を襲った枕崎台風のために土石流に病院はのみ込まれ、京都大学の医療チームを含む甚大な数の犠牲者が出たらしい。殉難碑のある場所には再生を願って作られたというコンクリートのモニュメントの中央のクスノキの下では千羽鶴と共に遭難された方々を弔うかのように水仙が満開の花を咲かせていた。
楽しい山行へのご案内、そして美味しいお善哉、hobbitさんご夫妻には深謝に堪えません。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
ホビさん、ご同行だった皆様こんばんは。
ホビさんの気さくなお人柄がレコ友をどんどん増やして行きますね
今回も京都?からゲストさんをお迎えしての合同山行、とっても楽しそうです。
私もまたお邪魔するかもしれません、その時は宜しくお導き下さい
マムさん こんばんは
いきもの係はさっと旅ができないので
来てくださる方は喜んでおともします。
お山効果✨
一緒に歩くと古い友人のような気がするのは不思議です。
年々よろよろになりますが
豪華ゲストをお迎えすることで元気が湧きます。
マムさんも是非また途中下車して
ヤッホーと呼んでくださいね。
mumcharlieさん コメントどうも有難うございます。
お陰様でとても楽しい山行を堪能させて頂きました。
経小屋山も素晴らしかったのですが、ホビさんの気さくなお人柄の印象が山の印象を上回ってしまったかもしれません
穏やかな風景ですね
山帰来のとげとげは別にして・・
続けて三回雪中ハイクをしたので海の見えるハイキングは長閑に感じます
yamanekoさん お大事に
odさん こんばんは
長閑な景色を(曇りでしたが💦)楽しみました。
リハビリの方を地図にないイバラ道にお連れする
とんでもない添乗員でしたが
けが人ということを
つい忘れてしまうヤマネコさん
学び多きハイクとなりました。
odさん コメント有難うございます。
ホビさんにかかれば山帰来なんのそのです。
odさんの矍鑠ぶりの御噂はheheさんのみならずホビさんからも聞こえてまいりました。
春の瀬戸内の望海山には京都では味わうことの出来ない魅力がありました。
京都の北山でお目にかかれる機会がありますこと、願っております。
前回は、yamanekoさん、突然の怪我で予定が流れたと伺っていましたが、
この度、無事再会できてよかったですね。
ほびさん、yamanekoさん・yamaizuさんご夫妻、
双方とお会いした事のあるワタクシも嬉しいです。
(ほびさんの夫様だけ、まだですね。でもいつか…)
それにしても美味しいお善哉を頂けるのなら私もその場に居たかった
あー、残念
それにしても、yamanekoさんの回復具合が凄いです。
驚異的でありますが、お大事に…、
なんていってもyamanekoさんには通じないんでしょうけど
へへさん こんばんは
私はへへさんみたいな気配り出来ないので
どちらが案内人か不明なハイクでしたよ。
棘があろうが藪があろうが
優しいお二人のおかげで和やかハイクとなりました。
どうぞ、空気のようなその他一人にも
会いにきてやってください。
お善哉でも何でもご希望承りますので
へへさん コメントどうも有難うございます。
>前回は・・・
そうなんですよ。広島出張よりもホビさんとの再会を楽しみにしていたので
>回復具合
とはいえ、わずか3週間でも筋肉の衰え、見た目に明らかな脚の左右差は自分でも驚くものがあります。ランニング等で鍛えているつもりもありましたが、あまりにも簡単に筋肉量は落ちてしまうようです。
>なんていっても・・・
人聞きの悪い
家内の抑止にはかなわないのであります
yamaneko0922さん お早う御座います。
2,017年12月からヤマレコに山行を挙げられて、今回で202日の山行ですか。驚異のスピードですね・・1年と2ヶ月。
もうすぐ私の山行日数が抜かれます。まあどうでも良い話ですが・・
仕事をされていて、山に時間が割けるものだと感心します。
足の回復も順調のようで、近い内にお目にかかれそうですね。
ではまた・・
kol-yosiokaさん コメントどうも有難うございます。そろそろ快復のご報告をしようと思っていた矢先でした。
自分の山行日数は気にしたことはありませんでしたが、いつの間にか202日を超えていたとは知りませんでした。とはいえ山行とは呼べないようなレコも含まれていますので
heheさんのコメントへのレスでも書いたのですが、筋肉はわずかな時間で自分でも驚くほどに痩せてしまっていますが、脚の機能はもうそろそろ快復するものと思っております。また近いうちに比良でお目にかかれますこと、期待しております。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する