真冬の権現岳に初挑戦!


- GPS
- 08:45
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,474m
- 下り
- 1,477m
コースタイム
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 8:45
天候 | 晴れのち曇り(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(5台ほど停められる) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ゲート〜天女山 整備されたハイキングコース。30分程で山頂に着く。雪無し。 山頂は公園になっているが、トイレは冬期閉鎖されている。 ・天女山〜天の河原 距離的に短くすぐに着く。整備され歩きやすい。 雪無し。 南アルプスや金峰山の眺めが見事 ・前三ツ頭まで 長く、キツイ道。 初めはなだらかな樹林と笹の道だが、次第に雪が。 雪は氷の上に薄く乗っておりトラップになっている。 東側から八ヶ岳へ登る時の定番、「いきなり急登が現れずっと続く」はこのコースでも健在。 標高が上がり雪が深くなるのに合わせるように急登になるので早めにアイゼンを装着した方が楽。 とにかく長く心が折れそうになる。コースタイムは2時間半。 ・前三ツ頭〜三ツ頭 前三ツ頭に到着すると一旦傾斜は緩やかになり樹林が切れる。 行く手にある三ツ頭に遮られ権現岳は見えないが南アルプスや富士山方面は展望が開ける。 しかし三ツ頭までの樹林の登りもまた急登。中々山頂に辿り着けない。 途中観音平からの登山道と合流する。 ・三ツ頭〜権現岳 三ツ頭から見上げる冬の権現岳はかなりの迫力で、並び立つ赤岳や阿弥陀岳に勝るとも劣らない。 (一瞬撤退も頭を過る) 権現岳の手前に小ピークがあり、二回登り降りさせられ地味に辛い。 これまでの道のりより雪が深く、三ツ頭以降が本番なのだと分かる。 しかし見た目よりは難易度は高く無く、山頂直下の岩場をトラバースする箇所以外は問題無さそう。 (この日は気温もマイナス5度程で雪も深く無く通年より難易度は低目だと思われる) ※ただ風が非常に強く、防寒対策は必須。バラクラバの隙間から顔の感覚が無くなっていき慌ててゴーグルを装着した。 |
その他周辺情報 | 甲斐大泉温泉パノラマの湯(市外大人820円) |
写真
小淵沢駅へ続く道は冬期通行止めになっている。
車は5台ほどとまっていた。
昨夜雪が降ったらしいのでラッセルなど心配だったが、これだけ先行者が居れば安心だ。
風が益々強くなり、鞍部の樹林で風除けしながらゴーグルと冬用グローブを装着。
ポールもピッケルに持ち替え手持ちの装備で一番重装備に変身。
しかしこれまでの道のりで疲労しなかなか坂を登れずはぁはぁ息を切らす。
後ろの方に先に行ってもらった。
中々格好良い山体してるな。
すれ違った登山者に芝犬を連れた方がいて驚愕。
後で知ったが、登山犬として有名な犬らしい。
完全に防寒対策されててゴーグルまで装着。可愛かった…
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コッヘル
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ポール
|
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感想
今年は厳冬期冬山に挑戦したい!
と常々思っていたのだが、装備も整っていないので初級の冬山に幾つかチャレンジしてみた。
(冬靴無し。手持ちのトリオレプロは冬期中級山岳まで対応とあるがマイナス15度あたりから指先が寒すぎてヤバイ)
しかし先月の天狗岳は雪が少なくポカポカ陽気で
春山と変わらず(一応ピッケルの練習等はしたが)、先週の唐松岳はゴンドラ点検休止でそもそも登れず。
頼りの冬山の先達、山仲間のmaruta27は金欠で来月まで山に行けないとか。
天気予報によると来週から暖かくなりそのまま春になってしまうらしいので、是が非でも今週冬山に行っておきたい。
自分でも行けそうな山を探しmaruta27に相談。
自分の家から登山口まで2時間と近場で天気予報も快晴、且つ夏山シーズンに登った事がある権現岳に決定した。
朝四時頃出発し六時天女山入口の交差点に到着。
先行者の車が5台ほど停まっていたのに一安心。
誰もいない雪山でラッセルなんて事にならずに済みそうだ。
雪が浅い時期なら日帰り可能だという権現岳だが、コースタイムは8時間位と長丁場。
無雪期より時間はかかる筈。早めに家を出て正解だった。
初めはなだらか&無雪で冬山感は皆無だが、天の河原以降、前三ツ頭へ続く長い長い道のりは次第に急登に。
アイゼン着けての長い急登は脚に着実にダメージを蓄積。体力もかなり削ってくれた。
権現岳手前のピーク、三ツ頭まで約4時間を要したが、ここまでの道のりは言ってしまえば経験した事のある雪山ハイキングとそう変わるところはなかった。(長くてキツイけど)
本日の核心部は三ツ頭から先、権現岳山頂までの区間だ。
今日は天気も良く気温も−10度もいかないくらいで厳冬期冬山としてはゆるゆるコンディションだろう。
しかし風は強く、バラクラバにゴーグル、冬用グローブでなければ肌が凍りそうな有様。
三ツ頭過ぎてすぐの樹林で風から避難しながら慌ててそれらの装備を装着した。
ピッケルも正直必要な箇所は僅かで、無くてもよかったかもしれない。
疲れた身体に鞭を打ち進んだ最後の登りは辛く、遅々として進まなかった。
しかし三ツ頭から見上げた権現岳の迫力に一瞬諦めて帰ろうかと思った身としては、権現岳山頂にと到着した時の達成感はかなりのものだった。
(因みに山頂到着直前にホワイトアウトし山頂からの眺望はゼロ…これも冬山の宿命か…)
帰り道は案の定膝痛に流されたがほぼ計画通りの山行。
これで厳冬期冬山デビューとは経験者から見ればちゃんちゃら可笑しいかも知れないが、自分的には色々経験が積めた有意義な山行だった。
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