玉山(台湾)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 7,447m
- 下り
- 7,447m
コースタイム
天候 | 1日目晴れ、2日目くもり〜山頂は強風 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大変よく整備されています。 |
写真
感想
台湾では、国立公園内の登山は予め入山許可を得る必要があり、また山行のリーダーはガイドの資格がいる。当時、私は建設工事で台湾に駐在していたが、客先の会社の登山ツアーに、日本から来た仲間3人を合わせた4人を加えてもらった。参加者は、男性15名、女性9名、総勢24名、うち日本人4名、米国人1名であった。私個人としては前年の品田山・池有山に続いて2回目の台湾での登山であった。
初日は、登山口に近い阿里山の町まで台北市内からバスでの移動である。途中休憩を入れて8時間の長旅で結構疲れる。
2日目は、標高2600mの登山口までバスで移動し、ここから、山稜の南斜面を巻きながら延々と進む。勾配は緩やかで道は整備されている。約6時間掛けて標高3400mにある排雲山荘まで登っていく。森林限界が3500m前後のため、あまり高山の雰囲気はない。台湾では同じ登山隊でも皆、勝手気ままに進んでいくので、前後は直ぐにバラバラになる。しかし、道標がしっかりしているので迷う心配はほとんどない。排雲山荘到着後、西峰を望む近くのピークまで往復3時間程度の散策が可能である。ただし高山病により頭痛のひどい私は、途中で引き返して山荘で休んだ。食事は当然、現地の中華飯である。台湾の規制区域内の山では、食料、炊事道具はすべて現地のポーターが運んでくれるので、持っていくのは自分の食器だけでよい。ポーターの仕事は、原住民である高山族(戦前は高砂族と呼ばれた)の収入源となっている。
3日目は、御来光を目指して早朝早く出立する。ここから山頂までは急勾配で途中雪もあった。当日は残念ながら天候に恵まれず、途中から雲の中に入り頂上は地吹雪に近い状態であった。頂上には3mの高さの銅像(蒋介石と誤解されている向きもあるが、戦前の監察院長を務めた于右任)があった。当時、この山の高さは3997mと認識されていたため、銅像の頂部は4000mに達しているとの理解であったが、その後の測量で山の高さは3952mに改められた。尚、この像はその後の風雪で損壊し、今は玉山主峰の石碑が設置されているようである。
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