白馬岳・白馬沢左俣
- GPS
- 06:54
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,283m
- 下り
- 2,259m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
当初上越方面で調整していたが、白馬方面に新雪があったため、一か八かパウダー狙いで行き先を変更した。家庭の事情で前夜発もできず、この日から早くも自然園のロープウェイが動くそうなので、栂池入山を決める。ゴンドラ、ロープウェイを乗り継ぎ、ブリーフィングを受けて歩き始める。当初自然園を突っ切り杓子尾根に取り付く計画だったが、稜線の風が弱そうなので尾根通しで行くことにする。
やはり自然園は灼熱。2,300mの台地から通常船越よりクライマーズライト側の尾根を目指すのだが、今回は雪面が硬く雪崩の心配も無いので、より斜度のあるレフト側に取り付く。が、硬すぎてキックターンごとにウィペットを刺す緊張感のある登りになる。結果的に斜面でシートラに切り替えることになり、余計時間がかかったし危ないので、決してお勧めしない。
小蓮華から三国境は以前北側を滑ってトラバースできたのだが、この日は石が出ていて難しく、所々板を脱いで歩いた。途中雪面を観察した限りでは杓子岳北東ルンゼは面ツルだがやけにキレイであやしい。他方、白馬沢左俣は多少荒れてはいるが新雪は間違いなさそうなので、こちらに決める。
一箇所急登を経て山頂へ。いつの間にかすぐ後ろにオーストリア人の若者が来ていた。ヨーロピアンは歩くスピードが平均的に速い気がする。山頂にある山座同定用石板の台座?をアンカーにして白馬沢左俣へのエントリーポイントを探る。下降の鬼でアルパインクライマーのカンナさんが素早い動作で支点を構築し、斜面を覗き込む。「行けそうだ」ということでシールを剥ぎ、滑走準備を整える。
いざ覗き込んだ斜面は非常に急であった。そりゃそうだ、ここは主稜の抜け口にある雪壁ではないか。以前私とモーゼで入った所よりも急斜面が長く、そして雪が怪しい。柔らかければ問題は無いが、硬いのがでれば...。慎重に吟味しながら話し合うが、正直よくわからない。よくわからないが、出だしは間違いなく柔らかいので、大丈夫だろう、とエントリーを決めた。結果が以下の動画です。
数メートル滑った先に、アイスバーンが隠れていました。そのまま横滑りで降りるか迷いましたが大事を取って「蜘蛛の糸」よろしく、ロープを垂らしてもらいます。このまま5メートル下降できればあとは安全に滑れると考えましたが、ロープは足りず。結局登り返すことにしました。
仕切り直しでより安全なポイントから左俣へエントリー。雪はパウダーだったり、モナカだったり、アイスバーンだったり。いずれにしても下には堅い層があって底付きありです。バスの時間に間に合わせるため、右俣出合から一人先行。林道を駆けて二股まで。二股にはオザケン先輩とお知り合いがいて、八方の湯まで乗せてってもらいました。ご厚意に感謝。いやはや、行動時間以上に疲労感の残った山行でした。
三年前の同じ場所の記録:
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-836679.html
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