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雪山ハイキング
十和田湖・八甲田
岩木山 日百031
2019年03月16日(土) [日帰り]
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 08:29
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,180m
- 下り
- 1,165m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 8:20
16:09
ゴール地点
山は怖いね
仙台21時発、嶽温泉の駐車場に3時着。
道程は車で4時間程度の筈だったが、何度か高速道路のSA/PAで休息/仮眠。
青森県内に入ると降雪あり視界悪くスピード落ちる。
嶽コースから登り、岩木山神社へ降り、自転車で嶽温泉へ戻る予定だったので
神社駐車場に折り畳み自転車を残置。
岩木山神社→嶽温泉の車道は雪と氷で凸凹し、自転車で通過は難しそう。
嶽コースピストンに変更。
寝袋で車中泊。6時過ぎに目覚めると青い空が見えた。雲少し。
朝日が射す中、ウキウキしながら登り始めた。
ほぼ同時にスタートしたオレンジ色のシェルを来た若い方がどんどん登って行き
数分後には見えなくなった。その方のスノーシューズの踏み跡を
自分はアルパインシューズのみで辿る。数cm沈む程度。
津軽岩木スカイライン終点先のリフトまでは
左右を並木で挟まれた、幅の広い見通しの良い雪道。
斜度は緩い部類で苦しくない。気持ちの良い登り道だ。
右へ緩やかなカーブで先は長い距離は見えないが、高度600m付近で
鳥海山(手前のピーク)付近がみえる様になり、更に気分が高揚する。
木漏れ日も美しい。
もう少し高度を上げ振り返ると、南西方向の山々が見えるようになる。
白神山地だろうか。初めて見る景色で山座同定は無理。
途中でスキーヤーの女性2人組に抜かれる。
リフトが見える辺りから踏み抜く様になりスノーシューズを着用。
リフト全長の半分くらい登ったところで、オレンジシェルさんが降りてきた。
山頂は雲の中で、暫く様子を見ていたが晴れず、落雷警報も出ているので頭頂は止めたとの事。
鳥海山の左手の山頂部らしき塊は雲の中だった。南東方向に黒い雲(雷雲?)。
自分は鳥海山くらいは行きたいと続行。
オレンジシェルさんにアイゼンへの変更を進められ、付け替えて進む。
リフト沿いから見ると山頂は晴れていた。
リフト終点辺りで矢尻の様な山頂部全容が見えるようになる。
数十秒ほど完全に晴れ上がる時があった。登り続ける。
矢尻は岩と雪の急登。手をつくほどでは無い。アイゼンとストックで進む。
ピッケル出しても刺すところは無い(側面の斜面は雪深くない)。
ここは息が切れた。休み休み進む。
山頂についた時は、先ほどのスキーヤーペアさんが降りるところだった。
リンゴスライスを頂いた。
山頂部はガスの中。風もなく静か。神社の社がほぼ埋まる程度の積雪。
晴れ上がるの期待し、エッグマフィンを食べながら待つ。
10分くらい居たか?晴れないので下山を決める。
もう少し早く登っていれば、先程の晴れの中に居られたのに。
八甲田山や津軽海峡が見たかった。
少し下ると急に風が強くなった。雪だか雹だかがフード/シェルに叩き付けられ
パラパラパラパラと嫌な音。山頂部も数十mの視界だったが、更に悪化し10m未満。
ホワイトアウトに近い。アイゼンの踏み跡など直ぐに消えた。
コンパスとGPS画面を頻繁に確認しながら進む。
進路が判らない恐怖があるが、GPSで自己位置は把握しているので
落ち着くよう自分に言い聞かせる。
一瞬、ゴロゴロという音が聞こえた。ここで落雷かとまた恐怖を感じた。
ゴロゴロは繰り返さなかった。風切り音だったのかも。
矢尻の麓につくと平らになるので、更に進む方向が判りにくい。
GPS画面に変化が現れるまで数分歩いて、都度修正。
鳥ノ海の谷(というか窪地)へ下りそうになり、GPSで気付いて登り返し。
あと数十mでリフトの筈が中々付かない・・・と思っていたら付いた。
ここからはリフトのケーブルを頼りに楽々下山。風も落ち着いてきた。
鳳鳴ヒュッテのレリーフに、約50年前に学生4人が猛吹雪で遭難したとあるが
自分以上の恐怖を感じながら亡くなっていったのだろう。
もしかしたら、あともう少しのところで道標などに辿り着き、
生還できていたのかもしれない。GPSがあれば心が折れなかったかも。
自分はリフトに着きさえすれば安全地帯、リフトは直ぐそこ、と
リフトが見えないながら少し安心していた。
自分の様な稚拙なroute-findingでも悪条件で登れてしまうのは技術進歩のおかげ。
赤岳(八ヶ岳)頭頂時に、地蔵の頭の稜線で-15℃+強風により数分でGPSが停止した時は、
稜線上で道が明らかながら落ち着かなかったな。
もう少し自分の力に応じた慎重さが必要かな。
リフトから先、視界は回復。ここで満を持して初ヒップそり。
が、滑らない。シリセードのほうがましとやってみるも、これも滑らず。
数m進むと湿った雪が自分の前に積み上がって、それで止まってしまう。
がっかり。すっかり曇り、薄暗く、しんしんと雪が降り
意気消沈し、だらだらと歩いて下る。
こんな気候も楽しむべきだが、その時は気持ちを変えられなかった。
車で嶽温泉から岩木山神社へ。日中の日差しと気温で雪や氷は溶けていた。
これなら自転車で走れた。
しかしあの吹雪の中、コースを変えて下山するのは危険だったろう。
ピストンで良かったか。
岩木山神社で自転車回収。
八幡平市の天気予報とてんくら指数を確認。悪かったので帰宅を決める。
仙台21時発、嶽温泉の駐車場に3時着。
道程は車で4時間程度の筈だったが、何度か高速道路のSA/PAで休息/仮眠。
青森県内に入ると降雪あり視界悪くスピード落ちる。
嶽コースから登り、岩木山神社へ降り、自転車で嶽温泉へ戻る予定だったので
神社駐車場に折り畳み自転車を残置。
岩木山神社→嶽温泉の車道は雪と氷で凸凹し、自転車で通過は難しそう。
嶽コースピストンに変更。
寝袋で車中泊。6時過ぎに目覚めると青い空が見えた。雲少し。
朝日が射す中、ウキウキしながら登り始めた。
ほぼ同時にスタートしたオレンジ色のシェルを来た若い方がどんどん登って行き
数分後には見えなくなった。その方のスノーシューズの踏み跡を
自分はアルパインシューズのみで辿る。数cm沈む程度。
津軽岩木スカイライン終点先のリフトまでは
左右を並木で挟まれた、幅の広い見通しの良い雪道。
斜度は緩い部類で苦しくない。気持ちの良い登り道だ。
右へ緩やかなカーブで先は長い距離は見えないが、高度600m付近で
鳥海山(手前のピーク)付近がみえる様になり、更に気分が高揚する。
木漏れ日も美しい。
もう少し高度を上げ振り返ると、南西方向の山々が見えるようになる。
白神山地だろうか。初めて見る景色で山座同定は無理。
途中でスキーヤーの女性2人組に抜かれる。
リフトが見える辺りから踏み抜く様になりスノーシューズを着用。
リフト全長の半分くらい登ったところで、オレンジシェルさんが降りてきた。
山頂は雲の中で、暫く様子を見ていたが晴れず、落雷警報も出ているので頭頂は止めたとの事。
鳥海山の左手の山頂部らしき塊は雲の中だった。南東方向に黒い雲(雷雲?)。
自分は鳥海山くらいは行きたいと続行。
オレンジシェルさんにアイゼンへの変更を進められ、付け替えて進む。
リフト沿いから見ると山頂は晴れていた。
リフト終点辺りで矢尻の様な山頂部全容が見えるようになる。
数十秒ほど完全に晴れ上がる時があった。登り続ける。
矢尻は岩と雪の急登。手をつくほどでは無い。アイゼンとストックで進む。
ピッケル出しても刺すところは無い(側面の斜面は雪深くない)。
ここは息が切れた。休み休み進む。
山頂についた時は、先ほどのスキーヤーペアさんが降りるところだった。
リンゴスライスを頂いた。
山頂部はガスの中。風もなく静か。神社の社がほぼ埋まる程度の積雪。
晴れ上がるの期待し、エッグマフィンを食べながら待つ。
10分くらい居たか?晴れないので下山を決める。
もう少し早く登っていれば、先程の晴れの中に居られたのに。
八甲田山や津軽海峡が見たかった。
少し下ると急に風が強くなった。雪だか雹だかがフード/シェルに叩き付けられ
パラパラパラパラと嫌な音。山頂部も数十mの視界だったが、更に悪化し10m未満。
ホワイトアウトに近い。アイゼンの踏み跡など直ぐに消えた。
コンパスとGPS画面を頻繁に確認しながら進む。
進路が判らない恐怖があるが、GPSで自己位置は把握しているので
落ち着くよう自分に言い聞かせる。
一瞬、ゴロゴロという音が聞こえた。ここで落雷かとまた恐怖を感じた。
ゴロゴロは繰り返さなかった。風切り音だったのかも。
矢尻の麓につくと平らになるので、更に進む方向が判りにくい。
GPS画面に変化が現れるまで数分歩いて、都度修正。
鳥ノ海の谷(というか窪地)へ下りそうになり、GPSで気付いて登り返し。
あと数十mでリフトの筈が中々付かない・・・と思っていたら付いた。
ここからはリフトのケーブルを頼りに楽々下山。風も落ち着いてきた。
鳳鳴ヒュッテのレリーフに、約50年前に学生4人が猛吹雪で遭難したとあるが
自分以上の恐怖を感じながら亡くなっていったのだろう。
もしかしたら、あともう少しのところで道標などに辿り着き、
生還できていたのかもしれない。GPSがあれば心が折れなかったかも。
自分はリフトに着きさえすれば安全地帯、リフトは直ぐそこ、と
リフトが見えないながら少し安心していた。
自分の様な稚拙なroute-findingでも悪条件で登れてしまうのは技術進歩のおかげ。
赤岳(八ヶ岳)頭頂時に、地蔵の頭の稜線で-15℃+強風により数分でGPSが停止した時は、
稜線上で道が明らかながら落ち着かなかったな。
もう少し自分の力に応じた慎重さが必要かな。
リフトから先、視界は回復。ここで満を持して初ヒップそり。
が、滑らない。シリセードのほうがましとやってみるも、これも滑らず。
数m進むと湿った雪が自分の前に積み上がって、それで止まってしまう。
がっかり。すっかり曇り、薄暗く、しんしんと雪が降り
意気消沈し、だらだらと歩いて下る。
こんな気候も楽しむべきだが、その時は気持ちを変えられなかった。
車で嶽温泉から岩木山神社へ。日中の日差しと気温で雪や氷は溶けていた。
これなら自転車で走れた。
しかしあの吹雪の中、コースを変えて下山するのは危険だったろう。
ピストンで良かったか。
岩木山神社で自転車回収。
八幡平市の天気予報とてんくら指数を確認。悪かったので帰宅を決める。
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