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Yamareco

記録ID: 1762085
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無雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

乳頭山

2008年05月24日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
7.1km
登り
665m
下り
667m
天候 くもり時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

2008年5月24日。
この日は湯治への送り迎えのついでに乳頭山に登ってきました。
…というわけで、温泉組はとっととお湯に浸かっていただくとして私は孫六温泉登山口から入山することにします。

道は孫六温泉の敷地の中に続いていますが、ここを突っ切った先が登山口。なので敷地の中を通り過ぎて先へ進むのです。おおらかだなぁ。

9時15分、登山口を出発!
山頂までは4劼瞭擦里蠅箸覆蠅泙后I現爛魁璽好織ぅ爐2時間25分ですから…まぁ、休憩時間もいれて12時までに山頂に着けばよいですな。

孫六尾根の道は広く整備され歩きやすい道です。でも、なんかこう…落ち葉のつもり方とか人の足跡を見るにつけ、どうにも「人の気配」を感じない道でもあります。乳頭山なんてけっこう有名な山ですし、もう少し人気があるかなと思っていたのですが…。

結構急な坂を登り詰めること20分弱で「小ピーク」に到着。ベンチが設置してありました。まだ座って休憩と言うほどではありませんが、一息入れますかね〜。

ふと標柱の側面を見ると誰かがご丁寧に説明書きを書き加えてくれたご様子。まだ温泉地から600mしか離れていませんが、ここはすでに{{{ヤツらの縄張り}}}なんですな〜。それにしても、なぜに熊は人間が立てた標柱をかじったりひっかいたりするんでしょうな〜。やはり縄張りを主張しているんですかね?

小ピークから少し下ると、あとは登り一辺倒の道となります。とはいえ、緩急入り交じった坂は歩いていて気持ちよい感覚だし道も木段・木道が要所要所で整備されていて快適そのもの。

…と、その時、私の鋭敏なセンサーに{{{ヤツ}}}の気配が伝わってきました!
そこか! とストックで地面を指すと、やはりいました!
細長いウネウネっと動く黒い物体! 大嫌いな{{{蛇}}}!!!
うわっ…二の腕に鳥肌が…。

いやぁ、オレ蛇ダメなんすよね…。
{{{山で会いたくないランキング}}}は、熊や蜂より上なのであります。
あー、もう! のっけから戦意が萎えるなぁ!

登山道は徐々に傾斜を増しながら続いていきますが、樹林帯を抜けると急にぽっかりと開けた場所に出ます。田代平という高層湿原なわけですが…花の季節にはまだ早いのか一面枯れ野原…。
それでも初めて山頂付近を間近に臨むことができました♪
私、こういう茫洋とした景色、好きなんですよねぇ…。

田代平の中の木道を進んでいくと、八幡平方面からの縦走路とぶつかります。私の進路は右なのですが、分岐点から左側の縦走路の様子を撮影。なんか面白そうな道が続いていますな〜。そのうち、この辺を縦走してみたいものです。もちろん小屋泊で!
まぁ縦走は次の機会ということで今回は分岐を右折して「田代平山荘」へ向かいます。

何度か笹藪と、冬の間の倒木とを踏み越えていくと、田代平山荘が見えてきます。おお、意外といっては失礼だけどもけっこう立派な建物だすなぁ。中にも入ってみましたが、清潔に保たれ快適そう!
泊まるならこういう小屋がいいですなぁ!

田代平山荘の前には池があります。ありますが…花の一つも咲いていないので綺麗とかいうより少し不気味…。でもまぁ、眺めはいいのでここでおにぎりをいただくことにしましょう。

小屋の前に腰を下ろし、おにぎりなどを頬張っているとなにやら人の話し声が聞こえてきました。お、もう下山してきたのかな?と思い、その人達が来るのを待ちましたが、しばらく待っても一向に人が来るような気配がありません。話し声も遠くなったり近くなったりするし、これは山頂あたりにいる人の声が風に乗って届いているのかしらん?

だとすれば待っていてもしかたがないので、さっさと休憩を切り上げて山頂を目指しましょう。ここまでくれば、山頂まではあと少しなのですから。

おっとぉ! 残雪がありました!
今までの私なら恐れおののくところですが、今年はちょっとちがいますよぉ!
胸のポケットから{{{サっと}}}地形図を取り出しましてぇ、{{{バキッと}}}コンパスを当てましてぇ、方向確認をします!
これで道が見えなくなっても大丈夫!

…せっかく気合い入れてルートファインディングしようと思ったんですが、茂み一つ越えたら夏道が見えてました(^^;
ホッとしたような、がっかりしたような…。

っていうか、「頂上もばっちり見えてるし、迷わねーだろ普通!」っていう突っ込みが雨霰のように降り注ぎそう(^^;
いいんですよ。{{{やってみたかっただけ}}}なんだから(笑

そういえば、さっき小屋の前で聞いた人の声ですが、歩き始めてもまだ聞こえますね。登山者ならばあまり遮る物のない場所ですから、姿が見えても良さそうなものですが…。

というか、ですね…話の意味はわからないんですよ。くぐもった音になって聞き取れないんです。でも「うぉーーーい」という叫び声とか、「うふふふふふ」とかいう笑い声とか、そういうものは割合はっきり聞こえるわけして。

…ちょっと微妙な距離だけど、頂上に人がいてそのへんから聞こえてくる声であってほしいなぁ…。じゃないと、帰ってから「乳頭山 怪奇現象」とかで検索をかける事になりそう(笑

一人、猟に入ったまま帰らない人がいるらしいですね…。
やめとけばいいのに調べてしまいました…。

道ばたに花を見つけました♪
今日はあまり花を見かけなかったのですが、このあたりに来てやっとチラホラと花を見かけるようになりました。

いよいよ乳頭山の山容がはっきり見えてきました。まぁ、お約束ですがこの山の形がそのまま名前の由来だそうです。今も昔も、人間が考えることは同じなようですね(笑
(ちなみに岩手側からは烏帽子岳というように言われています。)

黒湯コースとの合流点に到着〜。ここまで来たら、頂上まではあと少し!

のっぺりした地形に登山道が穿たれています。少し洗掘が起きると、すぐにこんなふうなガレた道になってしまうんでしょうね。少々歩きにくいですが、がんばって先を目指します。

特徴的なピークが見えてきました。頂上付近を歩き回る人の影も見えます。さすがに頂上には人がいるようです。

乳頭山山頂南側はごらんのように切り立った崖になっています。直前までののぺ〜っとした地形からは想像できないですね。あちこちクラックが入っているとかで、あまり崖っぷちまで行かない方がいいようです。ガスったらけっこう怖そう…。

そして11時10分、乳頭山山頂に到着しました〜。標準コースタイムが約2時間半ですから…ええ?休憩入れて2時間!?
ちょっと頑張りすぎじゃないでしょうか、ヘロヘロ登山隊のくせに…。

さて、乳頭山山頂からの眺めです。頂上を中心にグルリ360°の素晴らしいパノラマが広がっています。やはり岩手県民としては岩手のシンボル「岩手山」探してしまいます。盛岡から眺める岩手山とはだいぶ違ったお姿…。

下山路は黒湯コースを選択しました。大きく迂回する孫六コースに対して、黒湯コースはまっすぐに乳頭温泉郷目指して下っていきます。距離だけであれば1劼曚秒蚕未砲覆襪茲Δ如乳頭山頂を目指す最短コースだそうです。

まずは、先ほどの分岐点まで戻り、そのまま直進します。このあたりから見る秋田駒もいいですね♪

分岐点のあたりを過ぎると傾斜が一気にきつくなり、転がるように下っていきます。
洗掘が発生している部分はガレ、洗掘を免れている部分は柔らかく崩れやすい土と
どちらにしても足下注意な感じの道です。

山頂から1劼曚媛爾辰疹貊蠅傍抃峠蠅設けてありました。ここはテラスのようになっていて景色が良いです。上りであれば、長い急坂を上り詰めてたどりつく場所であり、感動すること請け合い♪

このあたりからしばらくの間、木段が延々と続きます。下りだし、小刻みなステップの階段なのでまったく苦になりませんが上りではちょっとうんざりするほど長い階段だろうかと思います。

途中、地形図にない沢が現れてギョッとしました。こんなに明瞭に踏み跡がついているのに迷うわけないだろうとは思ったのですが、たとえば、木段が終わったところで90°曲がっているところを、そのまま直進して沢に入り込むといったような事が無いとは言えないわけで…。

結果的には道は間違いではなかったのですが、ちょっとビビリ過ぎでしょうかね〜(^^;
あの沢も雪解け期限定の沢だとしたら地形図に載っていないのも当然ですし。でもまぁ、初めての山ですし、惰性でなんとなく歩くよりはいいですよね? ね?(笑

樹林帯に入り、黙々と下るのにも飽きてきた頃、独特の臭気が鼻を突きました。まさかこんなところで自殺!? …ではなく、れっきとした温泉の匂いです(^^;
(でも、冗談抜きで最近は油断できませんよね…。)

河原に石で組まれた露天風呂!
これぞまさに秘湯!
昨今、秘湯ブームだそうですが、車で行けるところはもはや秘湯ではないのですよ!

さて、せっかくだし、誰もいないし、入ってしまおうか!?







=== ぬるっ!(;´Д`) ===

下からボコボコ沸いてきているので、むしろ熱すぎることを警戒していたのに!
ダメだダメだダメだ! こんなのに浸かったら風邪ひいてしまう!
撤収!!!

あ〜あ、今日の山行の楽しみの一つだったのになぁ…。

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