薬師岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 2.9km
- 登り
- 392m
- 下り
- 392m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年10月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
10月14日、紅葉と秋の青空を楽しむべく「薬師岳」に登ってきました。
早池峰山のマイカー規制はすでに終わっているので、自分の車で直接河原の坊まで入ります。
途中の道路脇の木々はだいぶ色づいてきていました。
来週くらいがちょうど見頃でしょうか。
花の季節も終わったし早池峰も静けさを取り戻しているかな?と思いながら駐車場に入ると…。
うわ、ほぼ満車ですよ。さすが早池峰山。花の季節は終われど人気あります。
かろうじて隅っこのほうに駐車できました。
9時30分、河原の坊を出発。
舗装された県道を小田越に向かって歩きます。
小田越まではおよそ2劼瞭擦里蠅箸覆蠅泙后
ウォームアップを兼ねて45分くらいかけて歩ければいいなと思っていると後ろから来た車が止まり中から「乗っていきませんか」とのお声が掛かりました。
ラッキー☆ 断る理由もなく二つ返事で乗せて頂きました♪
とても綺麗な車内だったので泥だらけの登山靴で乗り込むのが多少ためらわれましたが(^^;
車だと実にあっさりと小田越に到着。お礼を言って下車します。
車のお二人も薬師岳に登るという事だったので、あとでまた会うかもしれません。
こういう人の親切に触れると気持ちよいですよね。
時間が短縮されたことと合わせて二重に嬉しい気持ちとなって意気揚々と登山口へ向かいました。
9時45分、小田越登山口を出発します。
登山口からしばらくは木道が続きます。
ほどなく木道が途切れると本格的な山道となり、勾配もそれなりに急になります。
最初は木の根が、次第に露出した岩が障害物となって足元をすくいにかかります。
体が登山を忘れかけているのか、どうにも足元がおぼつきません。
ま、時間がだいぶ巻いたのでゆっくりと馴らしながら行くことにしましょう。
落ち葉の絨毯が登山道を覆っていました。
見た目も綺麗だし、踏むとふわふわとした心地よい感触ですが、こいつは気を付けないとスリップして転倒する可能性があります。
出発して30分ほどで中間地点の標柱にたどり着きました。
あら、もう中間? 意外といいペース?
振り返ると、木々の間から早池峰山が姿を現してきました。
中間点を過ぎると次第に樹木の背が低くなって、その代わりに大きな岩が目立ちはじめます。
そして…
どーんと登山道にそびえる大岩。
私、一瞬ひるんでしまいましたよ。
え? 何コレ? このいかにも滑りそうな丸っこい岩をロープ一本で登るの?
落ちても死なないだろうけど、膝打ったりしたら痛そうだなぁ…。
実際に岩に取り付いてみると見た目より滑らず、無事に乗り越えることができました。
登り切ってふと脇を見ると…
なんだよ! はしごが有るじゃない!
いらんところで緊張しちゃったじゃないか〜。
…ま、帰りははしごを使うって事で…。
途中、岩の洞に光苔がありました。
光苔といえば、昨年北海道に旅行した時にも見ましたなぁ。
それに比べたら規模ははるかに小さいですが、こちらは柵に囲まれることもなく間近で見ることができます。
間近で観察できる光苔ですが、くれぐれも触ったりしないでそっとしておきましょうね。貴重な植物ですから。
この光苔を薬師岳登山の楽しみの一つにしている人も多いようで下山の道すがら、すれ違った何人もの登山者に「光苔見ました?」「光苔ありましたか?」と聞かれました。
中には「光苔って本当に光るんですか?」と聞いてくる人も…。
うーん、光っていえば光るけれども発光しているわけではないし…。
ま、自分の目で見て下さいってことで(笑
いよいよ頂上が間近に迫ってくると、樹林帯が途切れ岩とハイマツの高山帯となります。
それと同時に猛烈な風が吹き付けてきました。さ、寒い!
樹林帯の中を進んでいる時から、なにやら無気味な唸り声のようなモノを聞いていたので嫌な予感はしていたのですが、これほどの強風とはっ…。
下はあんなに穏やかな天気だったのに、やはり山は侮れませぬ。
いかにも滑りそうな、丸く風化した岩を乗り越えながら進むと、足元からパリッという妙な感触が…。
ん?と思い、今踏んだ場所を見ると氷が張っているではないですか。
今期初氷を観測いたしました〜。寒いわけだ…。
登り初めからジャスト1時間で尾根筋に到達しました。
久々の登山にしては上々のペースじゃないですか。
風もいくぶん弱まり、一時雲に隠れていた太陽も顔を出しました。
ふぅ、いくぶん過ごしやすいですかねぇ。
そこから頂上に至る道は、ほとんど勾配もない穏やかな道です。
左手に早池峰山、右手に遠野盆地を眺めながら頂上までの尾根道を歩きます。
ところどころにある大きな岩が景色のアクセントとなっています。
登山開始から1時間15分で頂上に到達です。
標準コースタイムが1時間30分ですから…おお! 珍しくコースタイムを上回りましたよ。
短い歩行時間とはいえ病み上がりにしては上出来です♪
頂上からは360°の展望が楽しめます。
対面の早池峰山が迫力ある山容を見せていますし、広々とした遠野盆地もなかなかの景色。
手軽に登れる山としては屈指の眺望です♪
この日は久々の単独登山だったので、頂上で静かに景色を眺めていました…といいたいところですが、ちょうど他のコースからの登山者達と到着がいっしょになってしまい、さして広くない頂上付近は大混雑(^^;
まあ、これはこれで
「どちらから来たんですか?」「そっちのコースはどうですか?」
などなど、色々お話ができて楽しかったです。
興味深かったことは、昔この界隈で山小屋守をしていたという人がいたり(山小屋といっても登山用ではなく、山仕事のためのもののようです)登山道とは別に、林道や作業道を切り開く工事に従事していて25年振りに訪れた人などがいて当時の様子など貴重なお話を伺うことが出来ました。
同じ山域で仕事をしていたはずだというのですが、作業道(すでに廃道化して久しい)のルートや山小屋の位置をめぐって話の食い違いが発生。
ああでもない、こうでもないと最後には大論争になったのはご愛敬でしょうか(^^;
一見さんの私は、愛想笑いで双方が鎮まってくれるのを待つよりありません(笑
帰りは小田越の管理小屋の裏手に出るという別ルートを辿ろうかとも思ったのですが
「そっちはずっと森の中行くだけでつまらないぞ」
というアドバイスを受けて、同じコースを戻ることにしました。
登りの時に滑りそうだな〜と思ったところは、案の定よく滑り転倒こそしなかったものの、ときどきヒヤッとさせられる場面もありましたが、1時間弱で無事に小田越に帰還。
帰りは乗せてくれる車もなく、河原の坊まで歩いて帰りました。
舗装路ウォーキングですが、色づいた木々と早池峰山を見ながらの2劼呂△辰箸いΥ屬任靴拭
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