八幡平
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 379m
- 下り
- 180m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
2006年7月8日、八幡平に行って来ました。
今回たどったコースは茶臼口より茶臼岳〜黒谷地〜源太森〜八幡沼〜八幡平頂上バス停と歩き復路は路線バスに乗り茶臼口に戻る、というコースでした。
八幡平散策ではもっともポピュラーなコースかと思われます。
車でアスピーテラインをたどり、茶臼口に駐車。そこから山歩きスタート。
この日は八幡平付近は濃い霧に覆われ、ほとんど眺望が望めないあいにくのコンディションとなった。
茶臼口をスタートすると、道はすぐに登りとなる。
そんなに急な登りではないが、道の崩落を防ぐために施工された石の階段が歩幅に合わない。
しばらく登ると、本当に最後の名残の残雪が50僂らいの幅で登山道を横切っていた。
もちろん、通行にはまったく支障がないのだが、私とツートンさんは以前、三石山に登ったとき残雪のおかげで遭難しかけているので、少々トラウマになっている。
「あ〜、コレ見ると思い出すね〜」
などと苦笑しながら残雪を一またぎ。
笹藪がとぎれている場所から下の方を眺めてみるが、乳白色の霧に覆われて視界ゼロ。今日は景色は期待できないね〜と一同残念がる。
(晴れていれば松尾鉱山の鉱毒沈殿池や御在所などが見えます)
道はやがて山の肩部に達してしばらく平坦になる。
木道が整備され歩きやすい。
前方には目指す茶臼岳の山容が見えてくる。
再び登りにかかり、10分ほど歩くと茶臼十文字に到着する。
まっすぐ行くと黒谷地、右に行くと安比方面、左に行くと茶臼岳山頂となる。
ここには避難小屋の茶臼山荘があり登山者の安全を見守っている。
写真の建物は旧茶臼山荘で、現在は新しい建物に建て替えられている。
山荘から茶臼岳山頂までは、林の中をくぐり5分弱である。
重なり合った岩の上にプレートがあり、茶臼岳山頂であることを示している。
山頂からさらに奥にある展望台からの景色が美しい。
…晴れていれば…。
茶臼岳山頂に到着したものの予想通り濃い霧に阻まれて視界ゼロ。
八幡平三大展望地の一つというふれこみもある景色だが…残念!
soeさんには最後に岩手の美しい景色を目に焼き付けていって欲しかった。
しばらく待ってみたものの霧は一向に晴れる気配もなく寒くなってきたのであきらめて出発することにした。
まずは茶臼十文字まで来た道を引き返す。
十文字から黒谷地へと続く道へと折れる。
道は黒谷地へと緩く下ってゆく。
下るにつれて道幅が広くなるが、足下がしだいに露石の道となる。
別段歩きにくくはないが、調子に乗ってほいほい飛んで歩くと、たまに浮き石があったりする。
特に今日は石の間を水が流れているので足を踏み外すのは避けたい。
30分弱で黒谷地に到着する。
遠くから見てわかっていたが、いるわいるわ、ハイカーの群。
アスピーテラインから、手軽に入ってこれるスポットなのでサンダル履きの観光客もチラホラ。
たった1ヶ月だが、かなり違った風景に見えますな〜。
たまたま団体登山のガイドさんが近くに居たので、ちゃっかり説明を盗み聞き。
それによると、この季節は1週間で咲いている花の種類が入れ替わるので毎週来ても違った景色が見れるのだとか。
「逆に言えば、今の景色はすぐに別の景色に変わってゆきます。
一期一会の景色です。目に焼き付けてください。」
ううむ、まったくその通りだ。心して鑑賞しよう。
黒谷地から少しアスピーテライン側に行ったところに「熊の泉」がある。
真夏でも冷たい水がこんこんとわき出す癒しの泉だ。
ちょっと寄り道して乾杯!
のどを潤したら再び黒谷地の分岐点まで戻って、今度は源太森へ向けて登っていく。
ここも昔は浸食が進み、道が大きく掘られていたが今はこの通り。
この整備は年々進み、2006年現在では地面が露出している場所の方が少ないくらい。
訪れる人が多くなり、環境保護のためには仕方がないのだが…やはり風情が…。
しばらく登ると、道は一端平坦になり安比岳方面へ分岐する道と交わる。
以前、安比岳方面に行ってみたことがあるが、あまり通る人もない道のようで静かな山を堪能できるが、熊と道迷いにおびえながら辿った記憶がよみがえってきた。
安比岳分岐をすぎると道は源太森に向けてもう一息の登りとなる。
分岐地点をすぎた直後から、突然道が川のように水浸しになっていたので
最初から覚悟していたのだが、案の定、道が残雪に覆われていた。
幸い、道が判らなくなるほどではないが油断すると足をとられる。
こんなところで転けて斜面を転がったりしたらいいネタにされる…。
残雪を越えて、源太森へ立ち寄ってみたがやはり雲か霧に邪魔され視界は良くない。
晴れていれば過ぎてきた茶臼岳や岩手山、それに今から向かう八幡沼などを一望することができる絶好のビューポイントなのだが…。
重ね重ね残念である。
源太森から元のコースに戻り少し歩くと木道になる。
ここからは観光バスで乗り付けた観光客も多くなる区間だが、それでもやはりすばらしい景色が待っている。
今日は残念ながら天気があまり良くなく遠望は望めないが、その代わり初夏の花々が出迎えてくれた。
高層湿原に続く木道。
この景色、まさに雲上の楽園というのにふさわしいと思うのですが、いかがでしょ?
八幡沼のそばにも行ってみる。
まだ残雪が残り冷たそうな水をたたえている。
あと一ヶ月もすれば水も温み、ニッコウキスゲが咲き乱れるのだろう。
その頃の八幡平も良いなぁ…。
避難小屋の綾雲荘の脇を通り、少し登ったところに展望台がある。
ここからの眺めはパンフレットやポスターですっかりお馴染みであるが来るたびに違った表情を見ることができ、やはり生で見るのに勝るものはない。
今日はあいにくと霧に邪魔されてはいるが…。
八幡沼の上にあるガマ沼と岩手山。
本当に晴れていれば写真の題材に事欠かない。
ここまではなんとかもってくれていた天気だが、ついにポツリポツリと雨の滴が…。
本降りになる前にレストハウスに退散しようということで、今回は八幡平頂上とめがね沼をあきらめることにして下山を急ぐ。
レストハウスへと下りていく道すがら、観光バスでやってきたのであろうおばちゃんたちが
「せっかく来たのに霧でなんも見えへん。おまけに寒いし…。
こんなんやったら下で温泉はいっといたらよかったわぁ」
とかなんとかい口々に言いながら歩いているのとすれ違った。
ご愁傷様でした。
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