谷川岳 悪雪の西黒沢を滑走!

2019年04月07日(日) [日帰り]

• GPS: 05:49
• 距離: 8.5km
• 登り: 801m
• 下り: 1,373m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:32
• 休憩: 1:16
• 合計: 5:48

7:42 天神平
8:18 天神平・天神峠分岐点
8:49 8:56 熊穴沢避難小屋
9:28 天狗の留まり場
9:52 9:53 天神ザンゲ岩
10:20 10:26 谷川岳（トマノ耳）
10:45 10:47 谷川岳
11:04 11:49 谷川岳（トマノ耳）
11:53 谷川岳・肩の小屋
12:10 12:12 天狗の留まり場
12:21 12:22 熊穴沢避難小屋
13:12 13:24 土合口駅／谷川岳ベースプラザ
13:30 ゴール地点

天候

曇り後晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

その他周辺情報

みなかみ町温泉センター諏訪の湯（300円）

写真

4/7 7:44

天神尾根を目指します。

4/7 8:35

鎖場まであっという間。

シートラで行くよ。

元気なラシコ

直登のゴロー

4/7 10:24

トマの耳。ピークハント

4/7 10:42

オキノ耳へも行った

4/7 10:42

モンベルのモデルさん？

4/7 10:46

トマの耳とオキノ耳の雪庇

4/7 10:52

モンブランに行ってきましたと言ってもわからない写真

4/7 11:51

トマの耳から滑走開始

4/7 11:56

いざ、大斜面へ。

4/7 11:56

このスケール感。

4/7 11:57

たまりません。

快感のラシコ

ターンがもったいない。

4/7 12:36

恐怖の西黒沢へ。

疎林内を転がる雪だるま。危険だ。

でも、自然の造形美は素敵だ。

悪雪で太ももがパンパン

4/7 12:43

早く脱出しないと

4/7 12:43

クラックだらけ。

4/7 12:48

デブリランド

4/7 12:55

ストップ雪で進めないラシコをゴローさんがアシスト

4/7 12:57

ようやく安全地帯へ。

4/7 13:06

西黒沢。

ゴール。
お疲れさまでした。

ご褒美は大トロ牛乳

うまうまでした。

撮影機器：

TG-5 OLYMPUS CORPORATION

感想

hiramo100613

谷川岳ロープウエイの営業開始時刻が7：00なので栃木を4時30分集合出発とした。
千葉のラシコは今日も小山で前泊です。こんな気合の入っている人は男子でも少数なのにラシコは女の子で既婚者であったりもする。女の子なのでそのうち出産、子育てといった生活が待っていると思うのでその日が来るまでいろんな山へ連れて行って楽しい思い出を作ってあげたい。

4月に入りよもやの寒気襲来で積雪量は増えたであろう山々。どこに行こうか迷いますが、天気とアプローチなどの利便性で谷川岳へ。
定刻過ぎにロープウェイへ乗車。ちなみに立体駐車場へ入れないで屋外駐車場へ駐車しましたがきっちり料金は取られました。
ロープウエイに乗りながら西黒沢と山の様子を確認する。沢は埋まっているけど山肌の亀裂が酷い。あちらこちらデブリが・・・。想像以上にデンジャラスな感じ。

予報通り天気は良いので懸案の滑走ポイントは行ってから決めるということで天神尾根をハイク。以前は遠く感じた鎖場まであっという間でした。
ここから急登が続くので私とラシコはシートラに切り替え。ゴローさんは新調したファットスキーとクトーの合わせ技で山スキーヤースタイルで詰めます。
この日は、気温も高く朝から腐れ雪でしたが、シールは思ったより利いていました。私は昨年この尾根で滑落しかけた体験とシートラも嫌いでないので頂上直下のオープンバーンまでシートラでした。

その後は大斜面を大きく使いシールで登り上げますが、黄砂の降り積もった雪は太陽熱の吸収が原因なのかその部分だけスライドしてトラバースに難儀します。早くからクトー付ければ良かったのに急斜面で進退窮まりました。仕方ないのでトラバースラインを大きく外し西黒尾根方面へ逃げました。
そこで大きく時間を使い、ゴローさんラシコは既にトマの耳へ。大分遅れて私が登頂です。滑落しないで良かった。装備は早めが肝心です。

ラシコがオキの耳に行きたいとのことで、今日は体力的に余裕があるし、風もなく快晴なので付き合います。夏道では来たことのあるオキノ耳ですが冬山は初めてでした。
オキノ耳とトマの耳の雪庇が俯瞰出来て来てよかったと思いました。

トマの耳へ戻って、快晴の頂上で360度大パノラマを眺望しながらのモグモグタイムと乾杯です。万太郎山、仙ノ倉山、平標山の稜線部を見ながらいつか縦走（夏山ですが）したいと思いを馳せるのでありました。
そして、いよいよ滑走です。本日、隊長が所用で欠席なのでそのアドバイスとして西黒沢は雪崩で危ないので天神尾根から戻るようにと言われています。
もちろん、ロープウエイからの観察、ハイク中の偵察で今日の滑走はないなと考えていました。トマの耳から滑走へ。重い雪ですが、板は走ります。この晴天下でこの大斜面を滑ることだけでもここに来た甲斐があるってくらい快感です。ショートターンがもったいないので吹っ飛ばない程度に大きく弧を描きます。



西黒ノドまで行ってしまいたい衝動にかかれますがぐっと我慢してザンゲ岩まで。ザンゲ岩からの滑走をどうするか迷うところですが、丁度、ガイド付きのバックカントリー様御一行がいましたのでルートを確認。熊穴沢避難小屋過ぎたあたりから疎林を滑走していきました。
行けるのか！？葛藤しますが、降下しているグループを見て落ちることを選択。ですが、疎林内、悪雪です。思うように曲げられません。ボードのラシコは上手に高度を下げていきますが、スキー2人が足手まとい。危険地帯から一刻も早く抜けなくてはと気持ちが焦ります。雪だるまが丸まって落ちていきます。危険だ。
近くまでいくと見えてなかったクラックも多数あることを確認。グループ御一行も安全地帯へ速やかに移動しているので私たちも悪雪に負けないで、太ももにむち打ち降下しました。西黒沢から田尻沢の合流は雪が繋がっていました。かなりデンジャラスな山行で無事帰って来られて良かったです。この時期西黒沢はデブリランドで賞味期限は切れているのであまりお勧めできないルートだと思います。