メイストーム 月山北面
- GPS
- 09:04
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 1,764m
- 下り
- 1,818m
コースタイム
07:45 佛生池小屋
08:50 月山
09:30 佛生池小屋
11:10 林道
天候 | 暴風 下は雨、上はみぞれ。のちに晴れ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北月山登山口からは沢筋をうまく行くことで雪がつながる。 上の方は東斜面しか雪がないので右手にヤブを眺めならが東面を延々トラバースするとうまいこと雪を繋いで山頂へ行ける。ところどころ切れているところは夏道を使う。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉はもちろん北月山荘 |
写真
感想
東北2日目は月山へ。せっかく東北へ行くのなら月山に登ってみたいと言ったのは僕だ。メジャーなルートだとすぐに終わってしまうので先生がたくさん登ってたくさん滑れる素敵なルートを考えてくれた。その標高差、なんと1,550m。羊蹄と同じくらい滑れる。今日は冬型がバッチリ決まり気象条件はまあまあ悪い。しかし春スキーの雨は問題ないことがわかった。行くしかない。問題は雪があるかどうかだけだ。スタート地点の標高が400mしか無いが大丈夫だろうか。
深夜2時。外は小降りだがこれ以上ひどくはならない。カッパを着込んで元気に出発。登山口の雪はめちゃめちゃ少ないが先生が巧みに沢筋の雪を拾ってぐいぐい高度を上げてゆく。まさに職人芸。気づけば標高は800mを超え、辺りは一面真っ白でどこでも歩けるようになった。それにしても風が強い。まだ樹林帯だからマシだが空は轟々と音を立てて木々はミシミシと鳴いている。尾根は相当激しいことになっているだろう。明るくなってきたところで樹林帯を抜けた。風対策をして尾根に出る。東の斜面は意外と大丈夫だが、ひとたび尾根上に寄っていくと激しい風に身体がもっていかれる。風の強い尾根上や西斜面は雪が付いていなくてヤブが出ているので結果的には風が弱く雪が多い東斜面をトラバース気味に行くことになった。山と高原地図に「風衝地」と書いてある1900m付近はその名の通り本当にすごい風だった。二人とも何度か吹っ飛ばされてジタバタもがいていた。まあ真冬に比べたらどうってことない。いつの間にか雨やみぞれは止んでいる。風は強いが冷たくはないので地獄感は薄い。風に耐えてピークを踏めばこっちのものだ。
突風に耐えてジリジリ登り続けているといつのまにか頂上に着いていた。頂上付近は穏やかだった。建物の陰に隠れてシールを剥がし、さあお楽しみの時間だ。カリカリ斜面をぶっ飛ばして下まで一気に落ちてゆく。適度な硬さで超キモチイイスピード感だ。受けた横風の勢いでヨットのように前へ進んでいく。あっという間に小屋をすぎて1,400mまで降りてきたら急に視界が出てきた。おお、青空だ。庄内平野が一望だ。雲の流れがめちゃ早い。こんなに早く流れる雲はあまり見たことがない。ハイマツの陰に隠れておやつを食べて休憩していると僕のザックが開いていることに気づいた。いつのまに、下りのハイマツ帯でもがいていた時だろうか。中を確認するとシールが無くなっていた。まじか・・・。先生が「落としたのが命じゃなくて良かったな」と笑っていたが笑えねーっす!明日からどうすんだ。少し考えたところで名案が浮かんだ。なんとかなりそうだ。
樹林帯に入れば雪は緩んでもう最高。今日もブナの疎林に癒された。登りに使った沢筋も斜度があり実に快調で笑いが止まらない。一気に下まで降りてきた。実は登りで検討していた林道があって、雪が繋がっているかどうかわからないので登山口からスタートした。下山はその林道目掛けて降りてきた。雪は林道までバッチリ繋がっていた。その後は北月山登山口のクルマまで歩いて終了。再び春の月山に来ることがあったらこの林道からスタートで決まりだな。下界も中々の風が吹いていて片付けをしていると荷物が吹っ飛ばされていって大変だった。
こんな悪天なのに月山北面は最高だった。毎年来たい。
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