大台ヶ原 日出ヶ岳〜大杉谷 [渓谷美に浸る]
- GPS
- 10:24
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,930m
- 下り
- 3,207m
コースタイム
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 6:22
- 山行
- 3:16
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 3:57
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
http://www.ma.mctv.ne.jp/~s-pearl/tozanbus.html |
写真
感想
大台ケ原の心・湯治館から大杉谷を下り、桃の木山の家で一泊、三重県側に下山します。
終点の登山口までは標高差1,400mの下りになりますが、工程としては余裕がありますので、出来るだけゆっくりと歩み、途中を楽しむことにしました。
心・湯治館でゆっくり朝食を取り、8時に出発。まずは最高峰の日出ヶ岳を目指します。
日出ヶ岳までのルートは観光客でも歩けるようなハイキングコースとなっており、やや興醒めな感じがしますが、晴天で山頂展望台からは今回の旅で登った大峰山脈の山々がよく見えて気分が良いです。
いよいよ大杉谷に向けて歩き出します。しばらくは樹林帯歩き。シャクナゲ平にはシャクナゲが群生していますが、花はまだ一つも咲いていませんでした。
途中の粟谷小屋で休憩。川に向かっての急坂を降りていきます。
碧色の水が見えてくると、そこが堂倉滝で、いよいよ大杉谷の渓谷が始まります。ちょうどお昼でしたので、ここで昼食の休憩としました。
そこから先は基本的に渓谷の岸壁の側面を削って作った桟道を進むことになります。しっかりとしたクサリも整備されていますので問題はないのですが、ところどころ緊張するところもあり、雨でなくてよかったと思いました。
隠滝吊り橋から先は水害で崩落した地帯を通ることになります。岩が河原まで崩れた箇所を登り下りするのでちょっとした岩稜帯を歩いている気分になれます。
しばらくいくと七ツ釜滝に到着。滝の凄さはなかなか写真では伝わらないですが、山から多段になって落ちる様は名瀑と呼ぶに値するものと思います。
やがて午後2時すぎには桃の木山の家に到着。すぐにお風呂に入ることができ、さっぱりして過ごすことができました。夕食は「花の百名山」にも書かれているトンカツ。美味しかったです。
翌朝も晴天。雨の多いこの地域で雨に当たらないのは本当に幸運です。
バスの出発まで時間的に余裕がありますので小屋でもゆっくりしていたら、我々が最後の出発となってしまいました。
この日も宮川に沿って下っていきます。標高はすでに400m程度になっているのですが、急峻な渓谷は続きます。吊り橋を越え、滝を見て、緊張するような場所はクサリをしっかり握って通過します。清らかな水、空気、水音の中に自分が居ることの幸福感に浸ります。
千尋の滝を越えると流れも緩やかになり、旅も終盤の趣になりますが、最後大日グラのあたりも切れ落ちていますので最後まで気は抜けませんでした。
発電所の設備が見えてきて、山行は終了。東屋でゆっくりバスを待ちました。
大杉谷は実はあまり予備知識もなく訪れたのですが、本当に素晴らしい場所でした。本当に素晴らしい景色のところはちょっと危ないので写真も撮れませんし、滝の音、空気の感覚などは訪れてみないとわからないですね。大台ケ原を訪れるのであれば是非行ってみる場所だと思います。
バスで三瀬谷駅に向かい、名古屋経由新幹線で自宅に戻り、10日間のGWを目一杯使った山旅を無事に完了しました。これまでほとんど無縁だった紀伊半島の歴史、自然に触れることができましたし、移動日以外は天候にも恵まれ、GWなのに混雑と無縁の良い旅ができました。
yoshiyanさん、奥様、こんにちは。
何かと世間が騒がしかった今年のGW、天気にも恵まれて静かな山旅を堪能されたことと思います。都合9本のレコ、何れもとても楽しませて頂きました。
ご存知の通り、私は地元が奈良ですが、実は吉野より南は足を踏み入れたことがありません。時間はあっても足の手段がなく貧乏な学生では行けず仕舞でした。
でも、ヤマレコを始めてから、熊野古道を始め紀伊半島の山々にも興味が出てきていて、そのうちにとは思っているのですが、なかなか足が向きません。今年のGWなんかはチャンスだったのですが、の世話もあったりして、長期に家を空けるのは難しいのです(夏の山中泊山行は、家内に認めてもらってますが)。
もう少し落ち着いたら、今回のyoshiyanさんのレコを山行に計画してみたいと思います。
papibanさん、こんにちは。
私は今回この山旅に行くまで、奈良県がこんなに南側に広いことすら知りませんでした。
熊野というと大社のある和歌山県を思い出しますが、核心部はむしろ奈良県側なのですね。吉野や高野山と繋げるルートも将来歩いてみたいと思っています。
大杉谷もかなりよかったです。登山する人の中でもあんまり有名じゃないと思うのですが、行く価値のある場所だと思いました。
コメントありがとうございました。
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