ネパール・ランタン谷
- GPS
- 176:00
- 距離
- 83.5km
- 登り
- 3,648m
- 下り
- 4,210m
コースタイム
11/13 Syabru750→1350 Lama Hotel Lama G.H.泊
11/14 Lama Hotel 722→1348 Langtang Langtang Village G.H.泊
11/15 Langtang 831→1130 Kyanjin Gompa Frienly G.H.泊
11/16 Kyanjin Gompa 836→1130 4773m peak 1200→1250 Kyanjin Gompa Frienly G.H.泊
11/17 Kyanjin Gompa 824→1143 Langsisa Kharka 1218→1533 Kyanjin Gompa Frienly G.H.泊
11/18 Kyanjin Gompa 1211→1723 Lama Hotel Lama Hotel泊
11/19 Lama Hotel 807→1250 Syabrubensi Lantang New Hotel泊
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
帰路:SyabrubensiからKathmanduまでバスで9:40。 |
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写真
感想
イミグレーションオフィスでたまたま知り合ったデンマーク人PeterとLangtang谷へトレッキング。
11/12
Trisuliでトラックを借りてDhunche(2040m)へ。
DhuncheからはLangtang Lirung(7225m)などがよく見える。ヌードルスープを食べて出発。Bharkhuまでは車道。セミが鳴きまくっている。同行のPeterはトレッキングが好き、インドも好きという。Langtang Lirungは雲の上に顔を出し、チベットとの境のGanesh Himalなども見える。後から来た軍人に追い抜かれる。手ぶらで歩くのは速いが、休みも長いので追いつ追われつで進む。
この日の宿泊地Syabru(2230m)は意外と早く見えてくる。山は雲でほとんど見えなくなる。宿は宿泊客の多いところに決める。ティハール最後の夜で、子供たちがやって来て歌と踊りを披露する。10Rsあげる。暗くなって夕食。外人だらけのところにいても英語力がないせいであまり会話に参加できずさびしい。同宿の日本人のところに行き、ロキシー入りコーヒーをごちそうになる。フライドライスを毎日食べていて、同じ味ばかりなので飽きる。夜は雲もかなり切れたので星の写真を撮る。
11/13
シュラフの中にいるとまだいいが、外はかなり寒い。朝、Ganesh Himalを見ながらの目覚め。チャパティを食べて出発。しばらく尾根沿いの村の中を下る。沢を上り下りして、やがてLantang Kola沿いに出る。川の流れの音は聞こえるが、森の中を歩いているので展望はきかない。川の対面には険しい崖。Bamboo Lodgeでお茶休憩。そこからPeterは疲れたのかペースがガタ落ち。歩いたり止まったりでペースをあわせるのが大変。Lantang Kolaを渡ってからはきつい登り。ますますPeterのペースが落ちる。川は激しい流れとなる。お腹も減って早く先に進みたいが、1回1回の休憩が長い。
谷をどんどん登って、やがて宿泊地Lama Hotel。Lama Hotelでは翌日歩きが少しでも少なくなるように、1番高い所の宿をとる。ここも眺めはよくなく、川の音が聞こえるだけ。ビールとポテトモモがうまい。一眠りして起きると、昨晩同宿の日本人も来ていた。少し散歩に出るが何もない。宿に帰って同宿の日本人のガイドをしているシェルパと話す。夏には登山隊について高山に行くという。ダルバートを食べ終わるとすることもないので20時前だが寝る。
11/14
4時半には寒くて目覚める。朝食は途中でとることにして出発する。Lantang Kola沿いの林の中の道を行く。木々の向こうに白い山が見える。Ghora Tabela(3010m)あたりまで行くと谷が広くなる。ポリスチェックポストまで歩いてしまい、朝食をとりそこなう。谷の南は緑の森だが、北は荒涼としている。Langtang Lirungを見ながらの道。登りもたいして険しくはない。しかし高度からか手が少ししびれ、軽いめまいがする。Thangsepで朝食というか、早い昼食。Syabruから同じようなペースで登ってくる夫婦もやってくる。遠くにラングールの群れがいる。のんびりとした昼食後、さらに歩く。楽な道だがあまり飛ばせない。行きかう人には自分がネパール人と間違われる。ヤクやロバも現れ、Lantang村に到着する。
宿に荷物を置いてあたりを散歩する。地元のお兄ちゃんらと話し、写真を撮る。若い女の子たちにカメラを向けるとお兄ちゃんたちに「No fucking,No photo」とからかわれる。宿に帰ろうとするとPeterがネパリと話している。Ganja Laに行きたいらしい。かなり心を動かされるが、常識的に考えると無理か。外で写真を撮った後、宿に戻ってダルバートの夕食。宿の主人によると、夏は耕作、冬はヤクの放牧で、後のシーズンだけ宿をやっているとのことだった。星の写真を撮りたかったが、満月近い月が明るくて邪魔。結局眠くてあきらめてしまう。
11/15
着込んで寝るが、やはり足元が冷える。アップルモモを朝食にとって、のんびりとした出発。道は平たいが、Peterは飛ばすのでしんどい。多くの壁にマニ石がある。沢は半分凍りついている。ヤクとロバが多い。Langtang Lirungはそばの岩山から出たり隠れたりのLantang kola沿いの道。途中の茶店でヤクヨーグルトを食べる。Kyanjin Gompaはなかなか見えてこない。しかしゴンパが見えると、村は丘を登ったもう目の前にあった。
宿の客引きにつかまり、参ってしまうが、結局その宿に決める。ベッドに寝転がると、「着いたー」とうれしくなる。外でビールとフライドポテトで気持ち良くなる。空は青く、Langtang Lirungは白い。昼食後、同宿の日本人とロキシーを飲む。Ganja Laへの道を見るとやっぱり登って行くのは無理だった。日が沈むと一気に冷える。Peterの希望でよそのゲストハウスにダルバートを食べに行く。宿に戻ってまた日本人とロキシーを飲む。
11/16
夜中二日酔いで目覚める。高山病よりも頭が痛い。外に出ると星に照らされた山並みがきれい。朝になるといくらか二日酔いも解消。朝は絵葉書を書いて過ごす。Peterが高山病だと言うので、この日Langsisa Kharkaに行くのはやめにする。
氷河を見に行こうとしたところ、日本人のグループと出会い、一緒に近くのピークを目指すことにする。非常にゆっくりとした、楽ちんなペースで登る。はるか下にKyanjin Gompa見える。標高は4000mを越しただろう。とにかく眺めのよさそうな場所まで目指すが、目標地点についてもまだ目の前にジャマピークがあってがっかりする。ここで日本人グループはあきらめるというので一人でさらに登ることにする。100mぐらい登るとものすごい展望が開けてくる。Langtang Lirung(7225m)、Kimshun(6745m)、Yansa Tsenji(6543m)、Ganchempo(6387m)、Ponggen Dopku(5930m)、Naya Kanga(5844m)、Lantang谷周囲の山々のすべてが見渡せる。日本人グループと一緒に来ていたシェルパの卵、ヌルブさんが走って追いかけてくる。すごいタフさ。そこから彼と一緒に歩く。少しふらつき頭も痛い。今までに行った場所の中で1番すごい景色。そしておそらく4773mのピーク。タルチョーがはためき、氷河を見下ろし、Lantang谷を囲むすべての山並みが望める。そこでチャパティの昼食をとる。昼食も終わり、去りがたいが下るしかない。下りは走り。ピークがどんどん遠ざかり、村が近づいてくる。宿に帰るとPeterはまだつぶれていた。
ビールとフライドポテトのあと、おはじき風のビリヤードを地元の兄ちゃんたちとする。むちゃくちゃ難しく、慣れた彼らにいつの間にかやられてしまう。雲が出て日が陰って寒いので部屋に戻る。夜、宿はシェルパたちに占領されている。ダルバートを食べて09時ごろには寝てしまう。
11/17
夜中に目覚めて星の写真を撮る。流れ星も見える。そのまま夜明けまで起きている。この日はチャパティを持ってPeterとLantang谷の奥へと向かう。韓国隊のヘリコプターが飛んでいる。広くなったり狭くなったりするLantang谷をどんどん進む。道は楽。Lantang Kolaも穏やかな流れになる。遠くに見えていたGanchempo(6387m)が近づいてくる。朝は沢の表面が凍っている。モレーンを巻いて丘を登ると視界が開ける。Langsisa Kharka(4125m)に到着。Langsisa Li(6427m)とチベットとの国境の山々。帰り道はだんだんガスが出てくる。道を間違えて、上高地のような川沿いの道を通っていく。眠くなってきて、歩くのがどんどんだるくなる。ガスと風で体も冷える。KyanjinGompaに戻るとほっとしてしまう。少しカゼっぽいのだろうか。暖炉で暖まって、とっとと寝る。
11/18
Peterは朝から近くのピークを目指す。自分は寒いので部屋でごろごろして過ごす。暖かくなってきたところで外へ出る。ピークのあたりを見てもPeterは見えない。約束の10時を過ぎてもPeterは戻ってこずイライラする。ようやく帰ってきても、ダラダラとしていてなかなか出発できない。
昼食後にやっと出発。飛ばしていくとPeterがついてこれない。荷物を取りかえて、再び飛ばす。午後になるとやはり雲が出てくる。前に通った道だが、あまり覚えていない。Lantangまで約1時間半、下りなので楽だった。ひたすら谷沿いの通ったはずの道を歩く。最後は遅くなったが意地になってLama Hotelを目指す。暗くなって不安になってきたころにLama Hotel到着。今晩のビールは重いPeterの荷物を持ったので、ポーター代としてPeterのおごり。宿の子供がかわいい。50過ぎた夫と23歳の妻の宿。アルコールランプだけの夜。ダルバートもうまい。
11/19
朝は喘息気味になる。宿の主人にはSyabrubensi(1430m)まで4時間と言われてそちらを目指すことにする。ただ道がわからない。前に通った道をひらすら戻る。結局崩壊地まで戻り、そこから下る。平たい道と思いきや、アップダウンの連続。精神的に参る。かなりだれだれになってきたところで、ようやくSyabrubensi。意外と大きな村。デンマーク人の夫婦がいる宿に決まり、ほっとする。石積みの家と小さな子供たち。足が靴ずれで痛々しい。それでもビールとポテトモモを食べて気持ち良くなって昼寝。夜はチベット難民の看護婦さんらと晩御飯。持参した薬をあげる。
11/20
夜中下痢と吐き気で目覚める。朝になるともう水のような下痢。それでもとにかくKathmanduに戻るバスに乗るため宿を出る。最後にトイレを済ませてからバスに乗るが、まったく出発する様子がない。バスの屋根への荷物上げに時間がかかっているらしい。バスは激混みで身動きもとれない。どうにかSyabrubensiを出発するが、なかなかとんでもない道。谷沿いのいつ落ちるかもわからない道をガタガタ揺らしながらTATAバスは行く。最初のうちは落ちたら死ぬなとか考えていたが、だんだん腹痛がシャレにならなくなってくる。遠くにヒマラヤの山並みが見えるが、それどころではない。腹痛でうめき声が出る。
Dhuncheでいったんバスを降り、よろよろとトイレへ。そしてフラフラとチェックポストへ歩く。しかしチェックポストでもう1回トイレへ行くとかなりスッキリ。あとはどこも痛くない幸せをかみしめながら、お花畑を見ながら行く道中。午後になるとヒマラヤの一望できる丘をだらだらと進み、17時過ぎついにKathmanduに着く。
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