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Yamareco

記録ID: 186104
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

稲村岩尾根〜鷹ノ巣山〜石尾根〜榧ノ木尾根

2012年04月30日(月) [日帰り]
 - 拍手
motch その他1人
GPS
--:--
距離
11.4km
登り
1,228m
下り
1,294m

コースタイム

累計時間 区間時間 時刻     場所
 0:00  0:00  0800     東日原バス停
 0:11  0:11  0811     鷹ノ巣山登山口(入山)
 1:09  1:09  0909〜0915  稲村岩尾根取付
 2:13  1:04  1019〜1028  尾根上標高1300m付近
 3:16  1:03  1131〜1237  鷹ノ巣山(昼食)
 4:23  1:07  1344     榧ノ木山直下分岐
 5:08  0:45  1429〜1439  倉戸山
 6:09  1:01  1540     倉戸口バス停(下山)
天候 一日中曇。時々薄日。視界は良好。
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
奥多摩駅前まで車。
駐車場
http://www.all-tama.co.jp/column/4_camp/hikawa.htm
奥多摩町営氷川駐車場 1日700円

奥多摩駅バス停1番乗り場から東日原行きバスに乗車、終点で下車。
登山口まで徒歩10分。
平日は、日原鍾乳洞行きバスに乗車、中日原で下車。登山口まですぐ。
コース状況/
危険箇所等
1.東日原バス停〜登山口
休日は、バスが東日原までしか行かないので、そこから舗装路を歩きます。
(平日は、中日原バス停で下車する)
10分ほど日原鍾乳洞方面へ歩くと、左の路肩に「鷹ノ巣山登山口」と書かれた
小さな木看板が現れます。ここから入山します。(写真参照)
中日原バス停からはすぐです。
付近に商店はありません。トイレは登山口よりもさらに鍾乳洞側にありますが、
いずれも奥多摩駅で済ませておくのが妥当です。
登山ポストも見当たりませんでした。

2.登山口〜稲村岩尾根取付
最初は沢の渓流に向かって標高を下げ、沢にかかる橋を渡ると、
沢沿いの急登が始まります。
やがて沢が切れますが、尾根の取付まで急登が続きます。
渓流の間に生い茂る新緑の葉をつけた木々は美しく、急登の疲れが癒されます。
なお、途中で倒木のためにルートが塞がれている箇所があります。
迂回の踏み跡はありますが、不安定です。要注意。

3.稲村岩尾根取付〜鷹ノ巣山
長い長い急登です。
東日原からの標高差は、1200m近くありますが、尾根の取付から頂上までも、
約800mの標高差がある上、距離もかなり長いです。
スタミナ配分が重要で、序盤で飛ばし過ぎると、後半にヘバります。
特に危険個所はありませんが、とにかく登りが長いっ!

4.鷹ノ巣山〜石尾根〜榧ノ木(かやのき)尾根〜倉戸山
六ツ石山方面への石尾根は、展望がよい路ですが、
朽ちた古戦場のように、立ち枯れた樹が乱立しており、
見ようによっては非常に殺風景です。
榧ノ木尾根に入ると、登山者が減るせいか、殺風景に拍車がかかります。
何か、重大な気象の悪影響でもあったのでしょうか・・・。
とにかく、ほとんどの樹(杉さえも)が立ち枯れてしまっており、
榧ノ木尾根では倒木も目立ちます。
広い尾根なので、ルートを遮るほどのものはありませんが、
見ていて心が痛みます。
倉戸山も、ヤマザクラの名所と謳われていますが、
やはりほとんどの樹が立ち枯れており、桜の花がついている樹は、3本だけでした。
ルートは延々と緩やかな下りが中心で、危険個所はありませんが、
往来者が少ないため、落葉に覆われており、踏み跡がやや不明瞭です。

5.倉戸山〜倉戸口バス停
しばらくは、立ち枯れた雑木林の間を通る、
さほど急ではない尾根沿いの勾配を下りますが、
途中からは、ちらほらとヤマザクラの大木が見られるようになります。
尾根から外れると、傾斜が急になりますが、そこから下山口までは30分もかかりません。
ややルートが狭いところがありますが、明瞭です。
バス停脇のトンネル(熱海トンネル)の反対側すぐに、
食堂、温泉、自販機があります。
http://homepage1.nifty.com/machispa/html_tky_s/tangedou.htm

温泉は、奥多摩駅から徒歩10分の有名な「もえぎの湯」もあります。
http://www.okutamas.co.jp/moegi/
東日原行きのバス内。電車で来た登山客で大混雑。ぼくはちょっと前に車で到着したため、無事にすわれました。
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東日原行きのバス内。電車で来た登山客で大混雑。ぼくはちょっと前に車で到着したため、無事にすわれました。
外にはこの行列。結局、バスが1本増発されていました。
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外にはこの行列。結局、バスが1本増発されていました。
日原の集落にて。こういう看板がまだあるんですね〜。
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日原の集落にて。こういう看板がまだあるんですね〜。
登山口の看板。あまり目立ちません。
登山口の看板。あまり目立ちません。
巨岩の間の登山道を上がっていきます。
巨岩の間の登山道を上がっていきます。
稲村岩の雄姿。カメラのレンズでは伝えきれませんが・・・。
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稲村岩の雄姿。カメラのレンズでは伝えきれませんが・・・。
途中、倒木で道が塞がれていました。
途中、倒木で道が塞がれていました。
ヤマザクラ。
稲村岩尾根は展望があまりないので、一気に鷹ノ巣山山頂から。よく見ると、富士山が見えています。
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稲村岩尾根は展望があまりないので、一気に鷹ノ巣山山頂から。よく見ると、富士山が見えています。
鷹ノ巣山山頂から御前山とその尾根。
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鷹ノ巣山山頂から御前山とその尾根。
昼食。腹具合が悪かったので、飯を炊いて雑炊にしたのですが、こともあろうにスプーンを忘れ、ゼリーの容器をスプーン代わりに・・・。
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昼食。腹具合が悪かったので、飯を炊いて雑炊にしたのですが、こともあろうにスプーンを忘れ、ゼリーの容器をスプーン代わりに・・・。
鷹ノ巣山山頂標識。
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鷹ノ巣山山頂標識。
石尾根を下ります、この立ち枯れた木の有様。一体どうしたのでしょう。
石尾根を下ります、この立ち枯れた木の有様。一体どうしたのでしょう。
石尾根上にて、倉戸方面への分岐。分岐しても、しばらくは石尾根と並行して歩きます。
石尾根上にて、倉戸方面への分岐。分岐しても、しばらくは石尾根と並行して歩きます。
榧ノ木尾根に入ってから、一層立ち枯れた樹が増えました。ひどい。
榧ノ木尾根に入ってから、一層立ち枯れた樹が増えました。ひどい。
倉戸山にて、ヤマザクラ。ヤマザクラの名所のはずが、ほとんどの樹が立ちがれてしまっています。
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倉戸山にて、ヤマザクラ。ヤマザクラの名所のはずが、ほとんどの樹が立ちがれてしまっています。
倉戸山から少し下ったところで、ミツバツツジが少し見られました。
倉戸山から少し下ったところで、ミツバツツジが少し見られました。
標高を下げると、桜がどんどん増えてきます。
標高を下げると、桜がどんどん増えてきます。
登山道が、散った桜色に染まっています。
登山道が、散った桜色に染まっています。
ようやく巨大なヤマザクラの樹を発見。
ようやく巨大なヤマザクラの樹を発見。
散った桜の花びらが、蜘蛛の巣の上に積もっていました。
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散った桜の花びらが、蜘蛛の巣の上に積もっていました。
下山口間近で八重桜
下山口間近で八重桜
八重桜のアップ。満開です。
八重桜のアップ。満開です。
そして倉戸口バス停へ下山。桜色が映えます。
そして倉戸口バス停へ下山。桜色が映えます。

感想

3週間以上間が空きました。

前回の奥多摩三山縦走で、左膝をちょっと痛めてしまい、
しばらくの間レストしていたからですが、
これだけレストしていたにもかかわらず、
膝の状態はよくもなく、悪くもなく、一進一退。
術部の再発、というわけではない様子なのですが・・・。

そんなわけで、気分はあまり盛り上がらず。
おまけに、天気予報は曇天。うーむ。

朝7時過ぎに同行者の車に同乗して奥多摩駅着。
付近の駐車場に駐車して、バス停に並びます。
まだ数人しか並んでおらず、今日はまださほど混んでいないのかと思いきや、
電車が奥多摩駅に到着した途端に、登山者と思しき大量の乗客が駅舎から溢れだし、
バス停はあっという間に長蛇の列。臨時便が増発されるほどの大盛況です。
早めに着いといてよかった・・・。

しかしながら、途中のバス停で多くの乗客が下車し、
終点の東日原に着くころには、半分程度まで減っていました。

バス停から10分ほどで、登山口へ。
地図で確認して、あらかじめわかってはいたものの、
標高差が1100m以上、しかも登山口からいったん数10mほど標高を下げてから、
一気に急登ということで、果たして膝が大丈夫かどうかが問題です。

登り自体は、案内図に「奥多摩屈指の急登」とありますが、
元々登りは得意で、先の三頭山北のヌカザス尾根も標高差約1000mということもあり、
(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-180564.html)
そう大して変わらんだろう、という、割と気楽な気分で取りつきます。

最初は沢沿いの急登ですが、新緑が多く、
急登のしんどさも忘れさせてくれるほどでした。

稲村岩尾根の末端からは、尾根沿いの急登をえっちらおっちらと詰めます。
まあ急は急ですが、傾斜はあまり変わり映えしないので、
一定のリズムで登り続けていると、思ったよりも疲れません。
同行者が非常にゆったりとしたペースで登るひとということもあり、
着実に標高を稼いでいくことができました。膝も全く問題なし。
同行者は、最後の標高差200mほどでだいぶアゴを上げていましたが、
(曰く、「(北ア・中房温泉〜燕山荘までの)合戦尾根よりキツかった!」)
山頂で休憩するうちに、元気を取り戻しました。

スタートから3時間ほどで到着した鷹ノ巣山頂は、
曇天にもかかわらず、奥多摩三山や道志山塊、御坂山塊がはっきりと映っていました。
おまけに富士山までうっすらと見え、気持ちが盛り上がります。

2〜3日前から腹具合が悪かったので、昼飯は飯を炊いて雑炊を作ったのですが、
こともあろうにブキ(食器)を忘れてしまったため、
行動食のゼリーの空き容器を使ってすくう羽目に・・・。
しかし、案外食えました(笑)。

山頂の居心地の良さに時間を忘れて過ごすうち、
1時間も経ってしまったため、慌てて出発。
まずは石尾根を奥多摩駅方面に進みます。

広々として歩きやすい尾根なのですが、どういうわけか樹が立ち枯れており、
まるで古戦場跡のような殺風景ぶり。
曇天ということもあって、その様が際立ちます。

30分ほどで分岐し、榧ノ木尾根方面へ南下すると、殺風景に拍車がかかります。
ほとんどの樹が枯れてしまっていて、芽も吹いておらず、
ところどころで樹が倒れて、他の樹に寄りかかり、
寄りかかられた樹もその衝撃で割れてしまっています。
広くて気持ちのいい路だけに、その無残な姿が際立ちました。

ヤマザクラで有名な倉戸山もひどい有様で、
(今回、石尾根を縦走せずに、マイナーな榧ノ木尾根を縦走したのはこれが目的でした)
花が咲いている樹はたった3本、あとはすべて枯れてしまっていました。
普段は見物者でずいぶんと賑わっていると思われるのに、数人いる程度。
ちょっと哀しくなってしまいました。

あとは奥多摩湖沿いの倉戸口バス停まで下るだけだったのですが、
下山直前でまた左膝が少し痛み出してきました。
どうも、術部とは別の問題が起こってしまっているようで、
長い下りを歩くと、決まって痛みが出ます。
(登りや平地では痛みが出ない)

幸い、ひと晩を経て痛みは消えましたが、
翌日のリハビリ、診察によると、術部は全く問題がなく、
術部への負荷軽減のための脚の動きの矯正の段階において、
左腓骨と腓骨筋の結合部が動いてしまうという長年のクセが原因で、、
下山時の衝撃によって腓骨結合部が炎症を起こしている可能性が大きいとのことで、
テーピングで腓骨結合部の動きを抑制しながら今後も様子見、
という結果になりました。

山歩き自体は楽しかったですが、いろいろと釈然としない山行でした。

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コメント

御無沙汰してます
レストの時間が長いので、再手術でもしているのではないかと気になっていました。

>「合戦尾根よりキツかった!」

稲村岩尾根を2回登っているので、嬉しい台詞です^^
2012/5/2 17:44
大丈夫です
1955さん、こんばんは。

ひとまず、術部には異常はないこと間違いないようですね。
ただ、今はちょっと停滞期のような感じです。
4月には本格復帰を目論んでいたのですが、もうちょっとかかりそうですね。

稲村岩尾根、わたしは初めてなんですが、
(そもそも、鷹ノ巣がン十年ぶりだかなんだかなので)
奥多摩にこれだけ登りごたえがある尾根があるとは、
ちょっとワクワクしましたね。

ちなみに、三頭山北部のヌカザス尾根も素晴らしく登りごたえがありますので、
機会がありましたら是非。
2012/5/3 20:10
motchさん、こんばんは。
「ブキ」の忘れもの、途方にくれますよね。
私もハシを忘れて、「ペグ」で代用したことが。

膝の痛み。大丈夫ですか?
下りは重さがモロにきますから...。
膝周りの小さな筋肉に刺激を与えること、その後のアイシング&ストレッチ。
ご自身で対話を重ねながら、痛みとトレーニングの均衡点が図れるといいですね。

お疲れ様でした。
2012/5/8 18:36
折り合いをつけてきました
ricalonさん、こんにちは。

ブキを忘れるなんて、
日帰りだから気が緩んだのかもしれません。猛省。
連泊では許されないことです、こんなミスは。

昨今、火器なし山行と火器あり山行がミックスしていたので、
どうも装備品のチェックが甘くなっているように思えます。

膝はと言いますと、裏妙義縦走を経て、
どうやら折り合いをつけられた感じがします。
今日はさすがに疲れていますが、
膝のほうは結構すっきりしています。
2012/5/9 15:07
プロフィール画像
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