美しかった立山(雄山から奥大日岳)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,595m
- 下り
- 1,598m
コースタイム
(1) 9:15室堂→ 10:05一ノ越10:15→ 11:05雄山11:15→ 11:40大汝山→ 11:57富士ノ折立→ 12:38真砂山→ 13:32別山南峰→ 14:48剱御前小舎
(2) 18:10剱御前小舎→ 18:52剱御前19:00→ 19:25劔御前小舎
■2日目
5:50 剱御前小舎→ 8:35奥大日岳9:10→ 10:46雷鳥沢キャンプ場→ 11:33雷鳥荘(小休止)12:10→ 12:30みくりが池温泉(水分補給)12:40→ 12:50室堂
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
・この山行は、とても良いものになりました。それは、きっと以前から潜在的にこうなりたいと思っている人たちに逢えて会話ができたからだろうと思います。定年過ぎたおじさんが、いまさら持ってはいけない夢かもしれませんが、もやもやしていた白い靄が消えて、前が見えてきた気がします。いい3つの出会いが重なった山行になりました。3人のお方、たいへんありがとう。
・一人目のお方。中盤フィルムカメラの大きなザックの私より年配の方、見るからに山岳写真の達人の雰囲気が漂っている。扇沢の切符待ちの並びから黒部平まで、話し相手になってくれました。たしか東京のカメラクラブに所属していて、たまに作品を発表するとも話されていた。もう何十年も立山に通われていて、仙人池ヒュッテ、池ノ平小屋のお話や、中盤フィルムカメラの難しさや、私がこれから行くコースの撮影ポイントなどアドバイスをいただいた。たいへんありがとうございました。
・二人目のお方。剱御前小舎の11号室で同室になった三重県の『錫杖龍』さん。nikonの一眼レフを持ち、その底部の黒い塗装がすり落ちた面積の大きさだけ見ても、ただものではない。聞けば、300名山は残すところ北海道の数山のみ、信州百名山も完登。信州のことは、山以外のことでも地元の私より詳しい。剱御前での夕日撮影、剱御前小舎へリポートでの星景写真撮影と朝日撮影に付き合ってくれました。帰ってから、ブログの美しい写真の数々を拝見させていただき、これからゆっくり古いものも含めて写真の勉強をさせていただきたいと思います。たいへんありがとうございました。
・三人目のお方。奥大日岳の山頂稜線の手前で、ここをトラバースするならここで撤退かな考えていたら、向こうからすいすいを降りてこられた、真っ黒に日焼けした顔にUVクリームのぬりむらが目立つ、前後にふたつのザックを背負ったお方。大きな三脚を背負って、このお方も見るからに山岳カメラマン。当初は、大日岳の方へ向かう予定だったが不明瞭なため、奥大日岳の山頂にテン泊して、戻ってきたそうだ。雪庇のことなど、ちょっと会話しただけですが、たくさんの山の経験から出てくるオーラが半端ない。ちょっと話をしただけで、撤退のことなど吹き飛んで、無事に行ってこれました。たいへんありがとうございました。
・それと、一ノ越への登りで出会ったアラ80のご夫婦。昨日千葉を出て、SAで仮眠を取って来たそうだ(普通の80歳がすることじゃない!)。若いころから御夫婦で登山を楽しんできたそうで、もう歳なので今日は一ノ越までは登られないと話されていましたが、お二人とも背筋がピンとして、山を愛してやまない感がにじみ出ている。こんな歳の取り方ができる人生は、間違いなく幸せです。剱御前小舎での夕飯のテーブルにも、よく山に行かれているという若いご夫婦がいらっしゃいましたが、このご夫婦もきっとあのご夫婦のようになられるんだなと、うらやましく思いました。
・好天に、いい景色、いい出会い、たいへんありがとうございました。
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