大橋登山口から黒姫山に登り峰の大池経由で周回する
- GPS
- 08:59
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,043m
- 下り
- 1,041m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 8:55
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大橋登山口から古池を通って新道分岐に至る区間は、黒姫山の裾野を歩く区間で、特に危険個所はない。新道分岐からしなの木経由で黒姫山山頂に至る区間は、ブナ林と根曲がり竹の中を登る区間になり、石ころが多く根が出ているので、木の根等で転倒しないように注意したい。峰の大池分岐から峰の大池に下る区間は、更に石が大きくなり、木の根も張り出しているため、転倒に注意したい。峰の大池〜西登山口の区間は、残雪のある森の中を歩くコースとなる。踏み抜きと道迷いに注意したい。また、倒木等は歩きやすいように処理してくれてあるが、大岩がでてくるので注意したい。特に天狗の岩の部分は、人の背丈ほどの岩が登山路を塞いでいるため、スリップに注意が必要である。西登山口から新道分岐を経て大橋登山口までは、古い林道歩きとなり、危険個所はない。 |
写真
感想
6/9は、前日泊った杉ノ原の民宿を5時半に出発し、黒姫山の登山口のある大橋登山口に向かった。6時前に西新道登山口に着いたが、既に定員3台の登山口駐車場は満杯だったため、大橋の傍の駐車場に向かうと約半分埋まっていたが、駐車できた。
登山の準備をして西新道登山口を目指した。ここで登山届を提出し、6:11に黒姫山を目指した。しばらく、なだらかなカラマツ林の中の歩きが続いた。6:21に種池分岐に着き、種池に立ち寄った。朝陽が湖面に差し込んで湖面からは朝霧が立ち昇り、なかなかいい雰囲気だった。種池の情緒ある風情を楽しんだ後、元の登山路にもどり、古池を目指した。10分の歩きで古池に到達した。古池では、丁度これから登る黒姫山が湖面に姿を映しており、逆さ黒姫山を鑑賞することができた。
古池は、池の周りを周回することができるが、この日は、時計まわりで進んだ。古池の北側にも湿地帯が拡がっており、咲き終わった水芭蕉やミツガシワの葉が密生していた。その中にピンク色の紅花一薬草や黄色のリュウキンカの花が咲き残っており、もうちょっと早く歩けばもっと素敵な散策ができたようだ。
古池の周回道路から分かれて、緩やかなんぼりとなり、しばらく歩くと、渡渉地点があった。結構な水量があったが、なんとか濡れずに渡渉することができ、ほっとしたところ、右側にピンク色のクリンソウの群落が見えた。黒姫山も次々といろいろな花が登場し、登山者の疲れを癒してくれる。ここからしばらく登ると、尾根筋にでて7:43に大橋登山口から登ってくる林道コースとの合流点で、更にしなの木コースと峰の大池コースの分岐点になる新道分岐に到着した。ここで、遅い朝食タイムをとった。昨夜にぎっておいたおにぎりと漬物がとっても美味しかった。
8:02にしなの木を目指して出発した。ここからは、根曲がり竹の藪が両側に広がっている林間の登りとなった。登山路のあちらこちらに根曲竹の採取禁止の看板が目につくようになった。すると、笹薮のあちこちからラジオの音や、根曲竹をとっている地元の方が目につくようになった。また、25圈30圓△觝曲がり竹を背負って下ってくる方に何人にもすれ違った。お話を聞くと、朝4時過ぎに家を出て、1〜2時間登って根曲がり竹をとっているそうだ。これだけの労力をかけておられることを考えると、高価なことも納得する。
8:34にしなの木を通過した。この辺りから登山路には、ゴロゴロした石が目につくようになった。この辺りも根曲がり竹の宝庫のようで、沢山の方がざわざわと笹をかき分けている音が聞こえた。9:04に尾根筋に到達し、樹間越しに金山、焼山、火打山等が見えた。この頃まで晴れていたが、徐々にガスが登り始め、眺望が狭められていった。尾根筋にでると、猩々袴、舞鶴草、三葉黄蓮等の花が目につくようになった。9:32に眺望の名所のしらたま平に着いたが、この頃になると、南側の山々は、ガスがかかり、北側の頚城山塊も徐々にガスに覆われ始めた。足元に目を落とすと、ピンクの岩鏡の群落が眺望がすぐれない代わりにと言っているように慰めてくれた。
登山路にもガスがかかり始め、しらたま平〜黒姫山に至る尾根筋の眺望ルートは、数十m先が見える程度のガスの中の登りになってしまった。山頂直下の岩の登りをこなし、10:05に山頂に到達した。晴れていると山頂から360度の眺望が望めるはずだったが、ガスで眺望ゼロ、岩陰で風をよけながら昼食をとった。10:31に下山を開始し、下りは峰の大池コースで下ることとし、外輪山から火口原へ下って行った。このコースは、大きな岩と木の根が入り組んだコースで、登りのしなの木コースよりきついコースだった。でも、こちらのコースも下り始めると、小鯖草登りの群落が登山コース沿いに続いており、変化に富んでいて面白かった。
20分程の下りで火口原にたどり着き、時間が早かったため、七つ池に足をのばした。火口原もガスがかかっており、視界が限られていたが、七つ池付近は背の低い笹が生い茂っている中に池塘が点在しており、これまでの風景とガラッと違った風情を漂わせており、晴れている時に訪れてみたいと思った。
七つ池から元のコースに引き返し、先に進むと峰の大池が拡がっていた。生憎ガスでに覆われており、全体像がつかめなかったが、より神秘的な景観だった。峰の大池の先は、残雪が残る樹林帯コースになり、赤い布を頼りに登山路を確認しながら進んだ。途中沢山の倒木や巨岩の老田を縫うような登山路が続いていたが、地元の方が、登山路にかかる倒木の処理をしてくれており、障害物競走をしないで歩けて助かった。
残雪の樹林帯コースを抜けると、ブナ林の下に笹薮が生い茂る登山路の下りがつづいた。やがて、前方に登山路を塞ぐような巨岩が現れた。時刻は12:29。これが、今回の最大の難所;天狗岩だった。背丈を超えるような巨岩が登山路を塞いでおり、巨岩の上を超えたり、狭い隙間をすり抜けたりの巨岩ゾーンが続いた。何とか、すり抜けるルートを見つけてクリアーできほっとした。
天狗岩を過ぎると、また笹薮の中の下りとなり、登山路脇に延齢草、舞鶴草に交じってつばめ万年青、山荷葉等の花が増え始めた。13:01に西登山口(笹ヶ峰分岐)に到達した。この先から古い作業道の歩きとなり、緩やかに下る道となった。13:51に新道分岐に着き、ゆっくり休憩をとった。ここからは、林道を下るコースで大橋登山口を目指した。だらだらした下りが続き、1時間の歩きで、14:58に大橋登山口に帰着した。
今日は、午前中は天気が持ってくれると期待して登ったが、天気の変化は想定していた以上に早く、9:30頃には、ガスがかかってしまった。このため、稜線からの眺望は楽しめなかったが、次から次へのいろいろな花に出会うことができ、楽しい山行となった。黒姫山は、想定していた以上に広い裾野が広がっており、雄大な山だった。
コメント
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前日のそばは手作りですか?? 大分苦労したのかな??でも作り立てのそばはおいしいですよね!!う〜ん 食べたい!!
黒姫山は M山岳会の戸隠冬期偵察山行の時 また登りたいな〜と思って以来40数年たちますが いまだ未踏峰!!高妻山 乙妻山も同じくです。静岡から遠い地でもあり なかなか行きつきませんwww。また雪の時期にもいきたいですね。
いよいよMATUSANの本分!高山植物真っ盛りのシーズンですね。そのせいか 写真もすごく多いですね。このシーズンはあっちこっちと花に見とれて 行程がはかどらないのでは・・・?? でも花の名前とか分かれば 楽しいですよね。またご教授ください。!!
mmakiraさん いつもコメントありがとうございます。
初日のそばは、M山岳会のメンバー全員が参加した手打ちそばです。私が水回しをしてこね始めたのですが、水が少なかったのかうまくまとまらず苦闘していたところ、T先輩がなんとか蕎麦玉にしてくれ、其の後、TZ仙人を含めその他のメンバーがのしとそば切りを手伝ってくれ、なんとか様になりました。女性陣は、山菜の天ぷらと薬味を作ってくれ、楽しい蕎麦打ちとなりました。見かけはいまいちですが、皆さん美味しいと言って食べてくれました。
今年は、梅雨入り時期とぶつかってしまい、天候が懸念されましたが、霧雨程度で済み、山菜取りと笹ヶ峰の花鑑賞、黒姫山登山を計画通り実施でき、安堵しております。
高妻山&乙妻山、黒姫山は、妙高山&火打山に劣らず、素晴らしい山です。奥さまと一緒に出掛けてください。
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