兵庫県佐用町&岡山県美作市 郷鴫山〜総検行山周回 ビューライン
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- GPS
- 04:16
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 530m
- 下り
- 528m
コースタイム
- 山行
- 3:50
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 4:13
歩行距離8km、歩行時間4時間、歩行数15,000歩、消費カロリー2,020Kcal
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥海乢(おねみたわ)のすぐ南にある総検行山(そうけんぎょうさん)登山口<写真43>から総検行山頂上<写真35>を経て郷鴫(ごうしき)山頂上<写真27>までは正規の登山道ですが、ピンクテープがわかりにくいことがあり、道迷いに注意が必要です。防獣ネットのどちら側かでも歩きやすさが変わってきます。特にこれからススキなどが茂ってわかりにくくなるかもしれません。 兵庫県の県道556号線はアスファルト道です。 これ以外は作業道と踏み跡です。去年の豪雨の影響で溝状に掘れた箇所や石がゴロゴロした所、ちょろちょろと水が流れている所があります。ヤブコギはありませんが、雨天や大雨後は避けたほうがいいでしょう。3年前は郷鴫(ごうしき)山<写真27>の西まで作業道終点から踏み跡を辿り、少しヤブコギしましたが、今回は標高670mから新しい踏み跡に入り、登山道に合流しました。 希望峠<写真44>からアスファルト道をしばらく南下し、郷鴫(ごうしき)山東南東の谷沿いに延びる作業道<写真10>に入りました。最初は低い草が生えた広い砂利道でしたが、標高550mのマタタビ<写真15>撮影地点から石が大きくなってきました。また、水が流れて溝状に掘れた跡が断続的に見られるようになりました。 標高600m辺りからところどころちょろちょろと水が流れる所があり、標高620mのコナスビ<写真16>撮影地点辺りからイネ科の植物が見られるようになりました。草丈は数十cmでまばらでしたが、これから茂って歩きにくくなるかもしれません。 標高670m辺りで北西に延びる細い踏み跡が現れました。3年前に辿った作業道はまだ続いているようでしたが、なんとなく怪しげに思えたので、う回路かもしれない踏み跡に入ってみました。 幅数十cmのちょろちょろ流れ沿いにしばらく進み、標高700m辺り(ヨツメトビケラ<写真22>撮影地点の少し北西、GPSログが北北東に延びて引き返している地点)でちょろちょろ流れと防獣ネットをまたいで倒木の左(南西側)を巻きました。歩きにくかったのはここだけで、すぐにまた細い踏み跡が復活、防獣ネットの左側をしばらく進みました。 その後、シダの間の踏み跡を探しながら標高740m近くまで登り樹林帯を抜けました。そのまま直進すればピンクテープのあるヤマボウシ<写真29>撮影地点に辿り着けたようです。しかし、さらに踏み跡を探してススキの間をぬって南西に進み、登山道に合流して振り返ると東方面にイワガラミ<写真24>が見えました。合流点周辺のみ、登山道にもススキが生えており、間をぬうように歩きました。これから茂って歩きにくくなるかもしれません。 登山道は基本、防獣ネット沿いで、たまにピンクテープがあります。郷鴫(ごうしき)山北西の標高780m峰で、GPSを持った連れは南西に逸れてしまい、木が茂って歩きにくくなってきたところで引き返してきました。この辺りに防獣ネットが倒れた所があり、ピンクテープがあります。郷鴫(ごうしき)山<写真27>方面へはネットの東側、総検行山(そうけんぎょうさん)<写真35>方面へは西側を歩きます。この後、郷鴫(ごうしき)山頂上から引き返し総検行山(そうけんぎょうさん)に向かいながら、何度か防獣ネットをまたいで移動しました。 郷鴫(ごうしき)山北北東の標高789m峰(<写真30,31>撮影地点)へは、登山道から逸れますが、ススキの間を歩けます。東方面に下山できるかもしれませんが、今回もここで引き返しました。 さらに北上し、標高789mで岡山&兵庫県堺に出合うと、ここからは「愛の村ビューライン」のようです。県境よりも少し兵庫県寄りに道があり、たまに道標やピンクテープがあります。ヤブコギになりそうになったら、引き返しながら周辺のピンクテープを探しましょう。 総検行山(そうけんぎょうさん)頂上<写真35>からは、迷いようがない明瞭な道が登山口<写真43>まで続きます。途中にロープ場が2か所ありますが、地面が濡れていなければ下りでも必要ありません。 |
その他周辺情報 | 岡山県美作市の後山集落に「愛の村パーク」があり、日帰り入浴(温泉)やレストランでの食事、お土産の購入などができます。好評だったレストランのランチバイキングはなくなりました。なお、周辺の道路は去年の豪雨以来、通行止めが続いている箇所もあります。国道429号線から北上するのが無難です。 |
写真
スズメより少し小柄で、鈴を転がすような美声の持ち主です。恐ろしいほど気が強く、自分よりも大きな鳥に飛び掛かって追い払うので、我が家の周辺では向かうところ敵なしです。珍しく人間が来たので、木の上に止まりましたが、程なく飛び去りました。動画も撮りました。
ウロコアシナガグモ
仏炎苞(ぶつえんほう)をめくってみると、オスと卵嚢を抱えたメスが見えたので、元に戻して下から覗きました。中で小さなドラマが繰り広げられていました(^_^)
ウツギ属ではなくアジサイ属です。文字通り、ガクウツギよりも花が小さいです。葉の先端はガクウツギほど急激に尖らず、より光沢があります。周辺にスイカズラ<写真42>とともに少し群生していました。
翅の裏には波型の模様があり、表側には蛇の目模様があります。後翅の模様は左右2つずつが一般的ですが、もっと多い個体もいます。全国に分布するポピュラーな蝶ですが、都心部では見られないようです。
「アカ型」
青の濃いルリ型、緑の強いミドリ型、緑がかった赤のアカ型がいます。近畿地方ではこれら3つの型が地域的に棲み分けており、兵庫県と大阪府はアカ型が多いようです。確かに、まだアカ型しか見たことがありません。
ホタルガに似ていますが、蛾ではありません。翅は黒色で、オスは前翅と後翅の後方付近に大きな紋(計4つでヨツメ)があり、黄色と白色の2タイプがあります。メスは無紋かあっても小さいそうです。
イワガラミ
かすかに残る踏み跡を辿り、郷鴫山(ごうしきやま)<写真27>の北尾根で登山道に合流しました。振り返ると、大木にイワガラミ<写真34>がたくさん絡みついているシーンが見られました。日名倉(ひなくら)山なども見えたので動画も撮りました。
登山道から逸れなければ見えません。防獣ネットに脚が引っかかって身動きがとれなくなったのでしょう。合掌。鹿が多い山です。山行中、キョン!と警戒の鳴き声とドスンドスンと跳ねて逃げる音が聞こえました。仲間の分まで長生きしてほしいものです。
花のように見えるのは本来の花弁ではなく、ハナミズキと同様、総苞片(花のつけ根の葉)です。そのため比較的花の観賞期間も長いです。ピンクテープがありました。踏み跡からまっすぐ西に斜面を直登するとここに出たのかもしれません。
登山道から逸れてススキの間をぬうように進み、ここに立ち寄りました。前回は天気が悪くよく見えませんでしたが、今回は南南西方面に郷鴫(ごうしき)山<写真27>が確認できました。
北北東方面には、手前中央にこれから向かう総検行山(そうけんぎょうさん)<写真35>が見えました。2016年の春に固有名詞がつけられた山です。その背後には後山山系の主峰(右から後山、船木山、鍋ヶ谷山、駒の尾山)が全て見えました。
ツルアジサイに似ていますが、イワガラミの装飾花は萼が1枚です。この一帯を囲むようにイワガラミに巻き付かれた大木が何本も立っており、イワガラミの柱に囲まれた広場のようでした。ちょうど東に日名倉(ひなくら)山が見えます。ここは群生地の北端辺りで、イワガラミに巻き付かれた大木が1本倒れかけていました。動画も撮りました。
後山山系&麓集落
岡山県美作市の有志により整備された「愛の村ビューライン」の名にふさわしい展望地です。北から北東方面には、駒の尾山から岡山県最高峰の後山まで、麓には少し左寄りに緑色の屋根の「愛の村パーク」などが見えました。動画も撮りました。
リュバンベール鐘楼
日名倉(ひなくら)山の中腹にあるベルピール自然公園の鐘楼には、日本最大級のスウィングベルが設置されています。ここで結婚式が行われるほか、最近はコスプレーヤーの聖地としても知られています。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
雨上がりで天気の回復が見込まれたので、ほぼ3年前の雨天時に訪問した郷鴫山(ごうしきやま)から総検行山(そうけんぎょうさん)の周回ルートを辿ってみることにしました。前回のレコはこちら。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-896180.html
今回出発点としたのは、兵庫県(佐用町)と岡山県(美作市)の県境にある奧海乢(おねみたわ)です。希望峠<写真44>を200m程東の日名倉(ひなくら)山方向に進んだところに自動車を20台程停められるスペース<写真01>があります。
ここにはなぜかホタテ貝の貝殻が散乱していました(´・ω・`)これを粉にし水に溶かすと、強アルカリ水をつくることができます。防カビ、除菌、消臭効果のあるものとして利用価値が高いのですが、有害ゴミでもないので、そのままにしておきました。もう令和だというのに、平成20年の自家製干しシイタケの袋も(*_*;
この山域を訪れる人は総検行山(そうけんぎょうさん)経由で郷鴫山(ごうしきやま)をピストンするのが通常ですが、最初に佐用川沿いの後山上石井線<県道556号線>を下り、前回同様、郷鴫山のほぼ真東まで来たところからアプローチをしました。
しばらくは郷鴫山(ごうしきやま)の東南東沢沿いの作業道を登りました。去年の豪雨の影響か、溝状の陥没が続き石がゴロゴロしている道でしたが、クーラー効果もあって、快適でした。魅力的な滝<写真11〜14>もいくつかありました。
また、写真や動画でも紹介していますように、6月の風物詩(動植物)もたくさん見られました。
標高670m辺りまでくると、北西に向かう谷になんとなく踏み跡がありました。前回辿った作業道終点まで行けそうな気もしましたが、郷鴫山(ごうしきやま)頂上西から少しヤブコギがあったのを思い出しました。そこで、今回は郷鴫山北東尾根直登コースではなく、谷を詰めてみることにしました。かすかな踏み跡はずっと続き、無事に稜線上の登山道に合流できました。
郷鴫山から総検行山にかけての稜線は道がところどころ不明瞭で、ピンクテープを見失うとすぐヤブコギになります。おまけに防獣ネットもあり、ときにはネットの左右を交互に進みました。それでも、3年前よりもずっとわかりやすくなっていました。
また、山頂も含めビュースポットがいくつかあり、この稜線上でしか見られない素晴らしい景観を何度も楽しむことができました。そのようすは写真や動画で紹介しています。
総検行山(そうけんぎょうさん)から県境尾根を下り切った奥海乢(おねみたわ)までは、道がよく整備されていて、ファミリーや初心者の方でも容易に山行ができます。地元の有志の方々(愛の村元気プロジェクト実行委員会)が時間をかけて整備されたのでしょう。今年は県境尾根沿いの「愛の村ビューライン」が5月26日に開催された「第1回 美作・後山ベルピールトレイルラン」のコースになっていたこともあり、道標やロープが追加されていました。ちなみに、1部ロングコース(約50km)は、第一関門を通過出来たのが12名中、たったの2名だったそうです(*_*;
「愛の村ビューライン」の名にふさわしい展望スポットもあり、雨上がりの清々しい空気とすっきりした景色を堪能できました。前回とはまた違った趣があり、楽しかったです。
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