岡山県美作市 愛の村ビューライン〜総検行山周回 展望&動植物
- GPS
- 04:36
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 593m
- 下り
- 599m
コースタイム
- 山行
- 4:19
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 4:36
歩行距離11km、歩行時間4時間30分、歩行数18,100歩、消費カロリー2,180Kcal
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。今回は「愛の村ビューライン」をほぼ忠実に辿りました。登山会やトレイルラン大会が開催されて1年未満なので、道はきれいに整備されて道標もあります。それでもなぜか一部、コースアウトしてしまいましたが、すぐに復帰できました。総検行山(そうけんぎょうさん)西の谷の滝<写真22>に出合ったら道に迷った証なので、引き返して道を探しましょう。そのまま谷を西に進んでも地形図の破線の道はなく、危険です。 総検行山西の標高620mで県境尾根から逸れる地点からは林道です。未舗装部分の法面はまだ新しそうで、道には水が流れた跡のような溝もあります。雨天や大雨後は道に水が大量に流れ込みそうなので、ここは避けるか早いうちに通過しておいたほうがよさそうです。 ゴマキ実<写真35>撮影地点の西からは舗装道路がゴールまで続きます。金属の扉が2箇所ありますが、すぐに開閉できます。舗装道路もほとんど日陰でした。 総検行山(そうけんぎょうさん)登山口<写真03>から総検行山頂上<写真19,20>までは、一部、逸れてしまった箇所があります。おそらく、テープなどをよく見ていれば大丈夫でしょう。 山行開始早々に標高635m鞍部の東で南下しすぎて逸れてしまいました。取れかけたピンクテープを確認しシダの間の消えかけた踏み跡を辿ると、鞍部で道に戻れました。2016年にはここを歩いているので、どうやら再整備時に微妙にコースから外れて廃道扱いになったようです。 ここからは濡れていると滑りやすそうですが、たまにロープが設置されています。基本はシダの間の細道でシダが脚に当たることもありますが、マダニはいませんでした。標高は1,000m未満ですが、日陰が多いので助かります。 総検行山(そうけんぎょうさん)頂上<写真19,20>から林道出合(標高620mで県境尾根から逸れる地点)までも、一部、逸れてしまった箇所があります。ここもおそらく、テープなどをよく見ていれば大丈夫でしょう。 総検行山頂上から再び県境に達すると、県境コースとビューラインの道標ができていました。ビューラインに入ると、シダが脚に当る細道は最初だけで、そのうちに下草もない木の間道になりました。相変わらず日陰の歩きやすい道が続きます。 標高720mからロープが設置されており、東に進むと沢に出合いました。沢沿いに再び西へ、踏み固められた細道が尾根の南を巻くように続いている箇所がありました。 どこでも歩けそうに見えるので、途中で何も考えずに尾根に上がってしまいましたが、ビューラインは尾根に上がらずに西南西に延びていたようです。尾根上を西に進んでいると、南側に滝<写真22>がありました。6年前はここから地形図上の谷沿いのコースに合流すると思い、そのまま谷に下りて濡れて崩れやすい斜面を歩く羽目になりました。地形図の破線の道がなくなっていることにはすぐに気づいたので、渡渉し県境尾根に復帰しましたが、ちょっと危険な冒険でした。 今回は滝から引き返し道を探しました。ピンクテープの切れっ端が落ちている所で沢をまたぎ南へ、そのまま掴める木の少ない急斜面を上ると、標高680mでロープと踏み固められた細道に合流しました。 程なく丸太を束ねた橋を渡り、ここからは道は明瞭で何度かロープもありました。標高660mには道標ができており、県境尾根上がビューラインなのはいいのですが、なぜか地形図の破線の道が「県境コース」となっていました。予定通り県境尾根上のビューラインを進みました。道は明瞭で歩きやすく、やはりたまにロープがあり日陰が多かったです。 |
その他周辺情報 | 大規模林道分岐<写真58>から林道を進むと、愛の村パーク<写真13>があります。浴場「ゆ・ら・り・あ」では日帰り入浴、レストラン「ベール・ドー」では食事(ランチバイキングはなくなりました)、売店では特産品などの購入ができます。宿泊(1泊2食6,930円〜)も可能です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
手袋(防水加工)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【2016年3月に兵庫県と岡山県の県境に登場した総検行山】
総検行山(そうけんぎょうさん)は兵庫県と岡山県の県境にあります。元々山名はなく、標高823.7mの三角点<写真19>が存在する山で、点名を「杉ノ奥」<写真20>といいました。
この三角点は兵庫県佐用町奥海(おねみ)にあるのですが、岡山県美作市と兵庫県佐用町が国土地理院に申請し、2016年3月に山名が正式に認められました。山頂から後山村及び中谷村を一望できるため、豊臣秀吉の太閤検地令において、稲の作付状況を調査した場所という意味で「総検行」と名付けたといわれています。
また、豊臣方の大阪5人衆のひとりであり、キリシタン武将でもあった明石掃部(かもん)が名付けたという説もあります。ちなみに、明石掃部は宇喜多直家(アンタ、ほんまどこにでも出てくるよねぇ)の娘と結婚したのですが、掃部の母親は直家の妹なので、従妹と結婚したことになります。つまり、後の宇喜多家当主・秀家にとって、掃部は義兄にあたるわけです。幸い、掃部は直家に暗殺(直家の常套手段)されずに済みましたが・・・😓
奥海乢(おねみたわ)の登山口<写真03>から総検行山を経て西に延びるコースは、岡山県美作市によって「愛の村ビューライン」と名付けられ、愛の村元気プロジェクト実行委員会が中心となり、誰でも気軽に登山ができるように登山道が整備されました。
先月には第8回岡山・兵庫県境交流けんこう登山会が開催され、こちらは県境尾根をほぼ忠実に辿ったようです。今回は昨年11月に行われた「第2回岡山・兵庫県境トレイルラン」のコースの一部になっていたこの「愛の村ビューライン」のほうを歩くことにしました。2016年9月25日に初めて訪問した際にはコースから逸れてしまったので、今回はそのリベンジのつもりでしたが、結果は・・・
【6年前のコースアウトのリベンジは・・・】
出発点は奥海乢(おねみたわ)の南にある希望峠<写真01>から少し日名倉山(ひなくらさん)方面に上ったところにあるスペースです。3年前、2年前もここからスタートしました。
2019年6月17日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1896246.html
2020年10月11日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2640429.html
奥海乢の「総検行山登山口」<写真03>から総検行山頂上を経て、東粟倉小学校<写真24>近くまで続く道が「愛の村ビューライン」と呼ばれています。道の大半が兵庫県と岡山県の県境上ですが、一部、逸れる箇所があり、県境コースとビューラインの道標ができていました。前者は先月に登山会、後者は昨年11月にトレイルラン大会があったので、どちらもきれいに整備されています。
コースアウトはないはずでしたが、山行開始早々に標高635m鞍部の東で南下しすぎて逸れてしまいました。2016年にはここを歩いているので、どうやら再整備時に微妙にコースから外れて廃道扱いになったようです。なんとなく嫌な予感😓
ここからは迷わず、たまに振り返り木の間に見え隠れする日名倉山(ひなくらさん)<写真08>の展望を楽しみながら歩きました。予想よりも天気がよかったので、総検行山北東ピークで展望を楽しみ、展望の効かない総検行山頂上の日陰で休憩しました。
問題はここからです。
総検行山頂上から再び県境に達すると、県境コースとビューラインの道標ができており、ビューラインに入りました。
標高720mから東に進むと沢に出合い、沢沿いに再び西へ進みました。どこでも歩けそうに見えるので、途中で何も考えずに尾根に上がってしまいましたが、ビューラインは尾根に上がらずに西南西に延びていたようです。尾根上を西に進んでいると、南側に見覚えのある滝<写真22>が😫6年前はここから地形図上の谷沿いのコースに合流すると思い、そのまま谷に下りて濡れて崩れやすい斜面を歩く羽目になりました。
2016年9月25日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-967766.html
今回はビューラインをちゃんと歩きたかったので、滝から引き返し道を探しました。落ちているピンクテープの切れっ端の南には沢、さらにその向こうの斜面にロープが😂沢をまたぎ掴める木の少ない急斜面を上ると、標高680mでロープと踏み固められた細道に合流しました。正規ルートではありませんが、危険箇所もなくすぐに合流できてよかったです。
ここからは道は明瞭で歩きやすく、途中から舗装道路がゴールまで続きました。予想に反してそこそこ晴れていたので、暑いだろうと思いきや、ここも日陰が多く助かりました。
完全リベンジとはなりませんでしたが、「愛の村ビューライン」をほぼ歩けてよかったです😊
【「愛の村ビューライン」はまさにビュースポットの宝庫】
「愛の村ビューライン」はその名の通り、周辺の山々や麓の集落が見えるビュースポットがいくつもあります。
登り始めた頃は日名倉山<写真08>が見え隠れし、振り返りながら展望を楽しむことができます。特に総検行山北東ピーク<写真12〜18>は「愛の村ビューライン」の名にふさわしい展望地で、北西の岡山と鳥取の県境尾根、北から北北東には美作アルプスと呼ばれはじめた後山山系、東北東には兵庫県宍粟(しそう)市の山々などが見渡せます。後山、船木山、駒の尾山などの名峰とその麓に広がる集落の美しい風景がよく見える絶景スポットです。林道からもたまに袴ヶ仙(はかまがせん)<写真32>などが見えました。
ビュースポットによって見え方が少しずつ異なりますので、何度も展望を楽しむことができました。今回は晴れるとは思っていなかったのですが、展望を楽しむには最適なコースを選んで正解でした。
夏の山あるあるですが、麓の舗装道路は相変わらず動植物の宝庫でした。撮影で立ち止まることが増えるので、予想よりも時間がかかりましたが、今回も充実した一日となりました😊
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