丹沢表尾根
- GPS
- 07:20
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,525m
- 下り
- 1,528m
コースタイム
大倉出発 9:39
二俣到着 10:47 (1:08)
堀山の家 11:47 (1:00)
花立山荘 12:29 (0:42)
金冷し 12:43 (0:14)
塔ノ岳山頂 12:58 (0:15)
木ノ又小屋 13:37 (0:39)
新大日 13:46 (0:09)
書策小屋跡 13:55 (0:09)
行者ヶ岳山頂 14:10 (0:15)
鳥尾山山頂 14:24 (0:14)
三ノ塔山頂 15:00 (0:36)
牛首 16:11 (1:11)
三ノ塔尾根取付 16:41 (0:30)
大倉到着 16:59 (0:18)
天候 | 曇り時々晴れ。後に雹混じりの雨。後、晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:大倉より渋沢駅行き 臨時便あり。 大倉の駐車場の営業時間は 8:30-18:00 です。 ちょっと、微妙…ですね^^ |
コース状況/ 危険箇所等 |
- 雨で濡れている鎖場は注意が必要です。足元だけでなく、握る鎖も滑ります。 - とにかく階段が多いので、膝に心配のある方は事前に良く検討した方が良いと思います。 |
写真
感想
【山行前】
丹沢方面に行くのは3年前(?)に登った大山以来です。すごく滑りやすい赤土の表土
とガレた登山道、それを補う為(?)の階段… スパルタンな印象でした。
下りの合計が1000mを超えると左膝が痛み始めるので、個人的に下りの階段は特に辛
いんです。階段はイヤだなぁと思いつつも、ここ暫くは奥多摩の方に行く事が多か
ったので、交通アクセスの良い塔ノ岳に登ってみようと思い立ちました。計画した
コースは大倉→塔ノ岳→三ノ塔→大倉の循環ルートです。大倉尾根は”ツマラナイ”
という専らの評判のようで、塔ノ岳には二俣登山口から登ることにしました。
【行動記録】
さて、当日の気温は20℃程度と比較的低く、天候は晴れ時々曇り(平地)。
大倉に到着して山を見上げると、ガスっています。回復を期待しつつ、二俣(鍋割山
への一般的な登山口)へ向かいます。
ウォームアップには少し長い、約4Kmの林道歩きで標高を200m程稼ぎつつ二俣に到
着。ステキな場所です! 弁当持ってきて、ここでの〜んびりと昼寝しながらぼーっ
と過ごすのも悪くない^^
他のハイカーの方々は皆鍋割山方面へ。塔ノ岳方面へは私だけでした。もっとも、
時間が遅かった事もあるのでしょうね。
尾根に取り付き、杉の植林帯の中を登ります。踏跡がはっきりしない場所も多いで
すが、視線を上げて見回すと目印が目に入りますので、迷う事は無いでしょう。
堀山の家で大倉尾根に合流します。ここからはハイカーの数がどっと増えます。そ
して、階段地獄の始まりです。登りも下りも、自分の歩幅と進みたい方向がキープ
出来ないので、嫌いなんですよ…階段。
花立山荘までの階段はハイカーで所々渋滞。ここの階段は振り返って見ると『おお、
だいぶ登ったなぁ〜』と実感できるポイントです。前には渋滞に巻き込まれている
『塔ノ岳の世界チャンピオン』の姿も!以前テレビのドキュメンタリー番組で見た記
憶が甦りました。
花立山荘を過ぎると、もう汗をかくような登りはありませんでした。山頂まで周囲
の景色を楽しみながらクルージングです。
山頂に着いたのは12時58分。二俣から2時間、大倉からは3時間19分でした。少し遅
めの時間ですが、山頂には人がいっぱい!特にお洒落な若いハイカーの方々が目立ち
ます。アジアン言語の方々もちらほらと…人気の山ですね。
本来山頂でカップ麺の昼食にするはずだったのですが、どうも天気が怪しい。気温
も下がってきて、遠からず一雨来るなぁと感じたので、行動食のみで先を急ぐ事に
しました。この先難所も待ち受けている事ですし。
三ノ塔方面に下山する方は山頂にあれだけ人が居た割には少なく、尾根の途中では
登ってくる多くのハイカーとすれ違いました。その理由は後で知る事になります…
悪化する天気を気にしつつも、そこそこ初めての表尾根の景色を楽しむ事が出来ま
したが、それも書策小屋跡地を過ぎるまで。ついに雨がパラパラと落ちてきまし
た。そして…すぐに雹混じりに。直径5mm程度でしたので霰と言ってもいいかと思い
ますが、さすがに焦り始めました。というのは、前の週に地元でパチンコ玉大の雹
を伴った激しい雷雨に遭ったばかりだから。
当日の気温からして、雷雨になる可能性は低いはずだと自分に言い聞かせ、こんな
避難する処も無い尾根上で雷だけは勘弁!と祈りながら、唯々ペースを上げて雹の降
る中先を急ぎました。気温が下がり、吐く息が白いです。
ちょうど行者ヶ岳近辺で、深く切れ落ちた谷、崩落箇所などの表尾根のハイライト(?)
とも言えるところだったのですが、絶景を堪能する余裕も無く。鎖場が眼前に現れ
た時も、一瞬『ウェッ!』っと思っただけで『急がなきゃ!』と即よじ登り、あまり
印象に残っていません。。。
行者ヶ岳のお不動さんに”雷が鳴りませんように〜”と手短にお祈りして先を急ぐ
も、難所はもう終わりだったっけかな?? と少し気が楽になりました。15分ほどで
小屋のある鳥尾山に到着。時を同じくして雨もあがりました!ベンチが濡れていたの
で座って休む事は出来ませんでしたが、焦りまくっていただけに、精神的に開放さ
れて本当〜〜にホッとしました。
ここから大倉方面に下山する事も可能ですが、三ノ塔は目前。あと一踏ん張りで
す。鞍部まで降りて見上げると、これまたガケのような急斜面!でも、階段よりはマ
シかぁ…と思いながらよじ登って行きますが…ここに来てさすがにエネルギーが切
れてきた様子。アミノバイタルゼリー一袋だけでは持たなかったか。あまり空腹感
は無いんだけどなぁ。
ヨレヨレになりつつも何とか急斜面を登り切ると、そこにはちょこんとお地蔵さん
が…。悪条件の中、事故にも遭わずここまで来れた事に感謝し、お参りしました。
台形をした三ノ塔の上辺に取り付き、ここまでの苦難(大げさでしょうか^^)の余韻
に浸りつつ頂上へ。。あらら…またガスって来た (ToT)
三ノ塔到着は15時ちょうど。鳥尾山を出るときには晴れていたのに、すっかりガス
の中で眺望はゼロでした。残念。ここで食べ損ねた昼食にしようかとも思いました
が、大倉への道はまだ長く、後は下りのみとの事もあって、このまま降りきってし
まおうと決めました。眺望も無いし、ベンチは濡れていて座れないし。。
頂上を下り始めるとすぐに二ノ塔・ヤビツ峠方面と戸川(牛首・大倉)方面の分岐
に。右側の道で三ノ塔尾根を通って大倉へ向かいます。ここからが最後の試練でし
た。階段地獄の再開です。今度は下り。これには参りました。『三ノ塔1.2Km』の道
標まで、時間にして約30分続いた下り階段、左膝の痛みが酷くなり、足を引き摺り
ながら道標に辿り着くと、そこからはようやく緩やかで快適な木陰の尾根道に。途
中でこれまたようやく濡れていないベンチを発見!膝をマッサージして、一服です。
持ってきたものの飲む機会を逸した缶ビールを開け…う〜ん、五臓六腑に染み渡り
ます!ビールに元気をもらって再出発。10分ほどで突然林道に飛び出しました。牛首
という場所のようです。ここから林道経由で大倉に向かうか、もう一度尾根道に入
るか選択出来ますが、当然快適な尾根道に戻ります。30分程でついに尾根道は終
了。後は大倉のビジターセンターまで舗装路歩きですが、これがまた膝にこたえま
した。後で知ったのですが、どうやら林の中をショートカット出来る道があったみ
たいです。そういえば途中にそれらしい入り口がカーブミラーの脇(?)にあったよう
な…木にテープが巻いてあったので、何だろうなぁ?と思った記憶があります。
夕暮れが近い中、風の吊り橋を渡る頃にはすっかり左足を引き摺っていましたが、
無事に全行程終了。時間は16時59分。延べ7時間20分でした。
帰りの小田急線の中では、基本zzz。起きている時はずっと左膝周りをマッサージし
ていました〜。
【感想】
今回天気には恵まれませんでしたが、人気のコースだという事は良く理解出来まし
た。1500m以下の標高で壮観な景色や尾根歩きの醍醐味を味わえ、スリルもあり、
休憩施設やトイレも至る所にある。都心からアクセスも良く、拠点まではバスが使え、
臨時便も頻繁に出ています。
ただ、今回私が取ったルートは、これから暑くなると出発時間を2〜3時間早めなけ
れば、天候が崩れやすい午後に表尾根上を歩いている事になります。やはり、表尾
根は午前中に抜けて、午後の下山時には避難できる場所の多い大倉尾根を下るとい
う一般的なルートの方が安全なんですね。身をもって知りました。
やはり、私の足に階段は辛い。今度来る時は鍋割山〜塔ノ岳のコースにしようと思
いますが、こちらの方は階段、どうなんでしょう…
【反省】
1.行動食は2食分持ちましょう。
2.出発時間をもう少し早めましょう。
3.ゴム張りの手袋を過信しないように。濡れた鎖は滑ります。
4.濡れたベンチでも座れるように、雑巾を持って行きましょう。
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