白雲山…新緑の パノラマの山 ウサギ舞う🐇
- GPS
- 03:50
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 431m
- 下り
- 431m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・約10台の駐車が可能。 ・旭川市から層雲峡、三国峠を越え、登山口まで158.8km、3時間30分。 <有料道路>旭川鷹巣IC.−比布JCT 670円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・山頂直下は、大きな岩の積み重なりであるため、足場の確保を慎重に。 ・山頂の北側は、絶壁であるため、転落に注意すること。 ・天望山から東雲湖にかけては、ヒグマの巣になっているとの情報?あり。 |
その他周辺情報 | 【然別峡 菅野温泉】 https://www.kanno-onsen.com/ <素泊り宿泊料金>8,100円(税込)+入湯税150円 ・登山口から、鹿追糠平線(主要地方道85号線)を南下、北瓜幕交差点を左折。道道1088号線に入り、終点が菅野温泉。登山口から24.0km、35分。 |
写真
装備
個人装備 |
行動着(サーマルジャケット / Tシャツ / トレッキングパンツ / 靴下 / グローブ / スティングレイハット / 靴)
防寒着(ウインドシェル)
予備着(タイツ / フリースハイネック / ハイソックス / ウォーマーキャップ)
ストームクルーザージャケット
ザック30L
食事(おにぎり×2)
行動食(シリアルバー)
非常食(柿ピー / ベビースターラーメン / ブラックサンダー / はちみつ / 黒飴)
飲料(水2L / スポーツドリンク900ml×1 )
食事道具(レジ袋)
登山道具(地図 / コンパス / サングラス / メガネ / タオル×2 / マイクロミニタオル / クマよけ鈴×2 / 熊撃退スプレー / ホイッスル / 軽アイゼン)
緊急道具( ヘッドランプ / 予備電池 / エマージェンシーシート / ライター / マッチ)
救急道具(テーピング / ファーストエイド / 日焼止め / 消毒液 / 塗り薬 / ハッカ油 / 防虫ネット / ポイズンリムーバ / ポケットティッシュ / ウェットティッシュ / トイレットペーパー / バンダナ)
その他(スマホ / 一眼レフカメラ / コンパクトデジカメ / 予備電池×4 / 偏光フィルター / たばこ / ポケット灰皿 / 財布 / 保険証 / ミニラジカセ / ウォークマン)
【計10.0kg】
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備考 | 【反省点】 ・ミニラジカセは、人気のない山で使用するべきだった。 ・一脚を忘れたため、岩場の山頂での証拠写真の撮影に苦労した。 【思い出の曲】 Nine Inch Nails "Shit Mirror" The Amazons "Little Something" Imagine Dragons "Whatever It Takes" |
感想
旭川に引っ越して来てからの初めての登山。明日は、新潟から後輩たちがやって来る。千歳空港まで迎えに行くのに、少しでも近いところまで行っておこうと思い、然別湖畔の白雲山に行ってみた。
天気は快晴で、道中のドライブも楽しい。大雪湖からの残雪の表大雪、三国峠からの二ペソツ山やウペペサンケ山。スケールの大きい景色に惚れ惚れしてしまう。物凄い樹海の中を、糠平国道(国道273号線)でまっしぐら。3時間強で然別湖畔の登山口に到着する。
然別湖畔は、湖を取り囲むように火山が点在しており、まさに自然の箱庭。風景に見とれてしまい、ついついグズグズしてしまう。登山の開始は、11時を過ぎることになってしまった。
今回の登山で試みたいことは3つ。熊対策として、小型ラジカセを使用し洋楽を垂れ流すこと。買ったばかりのフルサイズ一眼カメラに慣れること。再発したお尻の持病の○○○に打ち勝つこと。
ラジカセをセットして、洋楽をガンガンにかけながら登山口を経つ。歩き始めてすぐに湖畔沿いの道から右へ分岐。ジグザグを切りながら急坂を登る。樹海越しに然別湖の水面がチラチラと見える。それにしても緑がすごく濃い。さすがは北海道の山。茂る勢いが本州の山とは全く違う。短い夏を一気に謳歌しているようだ。
坂道の途中、一人のおばさんとすれ違う。「こんにちは」と声をかけるも完全に無視。こちらを変人でも見ているかのように警戒。ラジカセから流れてくる洋楽に「頭、いかれてんじゃない?」と言うような顔。「あかん、ラジカセは…」、早々に音楽登山は、やめることにした。
ほどなくして稜線に飛び出す。気持ちの良い平坦な道が続く。樹林越しの右側には東ヌプカウシヌプリ、左側には然別湖の展望。いい雰囲気である。この辺りは針葉樹が意外に多く、熊のいる気配は全くない。士幌コースとの分岐を左に進むと巨岩が増え出す。足を高く上げるところも増え、おしりの○○○が気になり出す。
ダケカンバの森林をあっという間に抜け、山頂直下の展望の良い岩場に飛び出る。左手の十勝平野側は雲海。岩石山が剥き出しの岩頭を突き出している。こちらの山も、負けじと巨岩だらけ。さながら“ロックガーデン”である。ナキウサギの「ピチー」という鳴き声が、あちらこちらから聞こえる。慎重に足場を選び山頂に到着する。
「お~、すごい。すごすぎる。この展望は!」然別湖の全貌が目の前に。ウペペサンケ山をはじめとした東大雪の山々が湖を取り囲み、ジオラマのように手に取れそうな光景が広がる。遠くには、十勝連峰や日高山脈までもが見えている。誰もいない山頂を独占し、贅沢なことこの上ない。爽快、爽快。
山頂で20分を過ごした頃、一人の山ガールさんがやって来た。地元の鹿追町から来たと言う。友達とこの山によく登り、展望とナキウサギを楽しんでいるとのこと。この辺りの山のことや、熊の出没地帯の話を聞き、二人で楽しく“ナキウサギ探し”をする。よくよく見ると、いるものだ。初めて見る“ナッキー”。何という可愛らしさ。ウサギというよりハムスター。いろんな動物がいるが「ナッキーが一番かわいい」、そう思わせる感動があった。
ナッキー探しも一段落して、山ガールさんより「一緒に下山しませんか?」とのお誘い。もっといろんな話をしたかったが、なんせこちらは持病と格闘中。ナッキー探しで、しゃがんだりしていたために悪化したのは確実で、痛みが増している。それにカメラの操作も、もっとやっておきたい。せっかくのお誘いを丁重にお断りして、また一人で山頂を満喫。結局、1時間10分も山頂に居座ってしまった。
名残惜しい山頂を後に下山を開始。十勝平野方向から雲が溢れ出し、展望が少しずつ削られてくる。天望山にも行ってみたいが、この痛みでは…。行ったところで展望が得られなかったら、踏んだり蹴ったり。天望山は、また出直そう。
急坂を千鳥足でたどりながらコルまで下る。天望山はくっきりと青空に映えている。恨めしく思いながら、然別湖畔へと向かう。
天望山登山口分岐を左に進み、然別湖湖畔に下り立つ。ここからは平坦な道。「何とか、もった〜!」。おしりには、一安心だ。途中、開けた場所もあり、然別湖まで下りることが出来る。綺麗な水だ。やっぱり北海道の湖は美しい。開発の手が届いていないのが、何より嬉しい。カメラの操作のおさらいをしながら、何枚も撮影をする。モードを替え、露出を替え、フィルターを替え…。どうやら、新しいカメラも使いこなせそうだ。
それにしても、いい眺め。水瓶のある山は最高。
樹林越しの然別湖を眺めながら、柔らかい道をゆっくりと歩き、無事に登山口に戻ってきた。駐車場には、自分以外に一台の車が停まっている。「あの山ガールさんの車なのかな?」、しばらく待ってみたが誰も現れないので、今日のお宿の“かんの温泉”に向かうことにした。鹿追の山ガールさん、「またどこかでお会い出来ればいいですね。本日は、申し訳ございませんでした」。
かんの温泉に着くころには、持病がさらに進行。車の運転もなかなか良くないらしい。
何度も温泉に浸かり、しっかりと治療。泉質が持病には良いらしいが、即効性はないようだ。その日の夜は、寝返りもできないくらいに、のたうち回ってベッドに沈んだ。
“ラジカセは山ではヒンシュク”、“持病には登山は禁物”という事を学んだ山旅であった。
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