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Yamareco

記録ID: 1902322
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無雪期ピークハント/縦走
大雪山

白雲山…新緑の パノラマの山 ウサギ舞う🐇

2019年06月14日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
03:50
距離
4.8km
登り
431m
下り
431m

コースタイム

日帰り
山行
2:31
休憩
1:19
合計
3:50
11:14
3
登山口
12:31
13:40
30
14:10
19
14:33
14:35
11
然別湖湖畔
14:46
14:53
8
然別湖湖畔➁
15:01
15:02
2
15:04
登山口
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2019年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
【然別湖畔登山口(トウマベツ口)】
・約10台の駐車が可能。
・旭川市から層雲峡、三国峠を越え、登山口まで158.8km、3時間30分。
 <有料道路>旭川鷹巣IC.−比布JCT 670円
コース状況/
危険箇所等
・山頂直下は、大きな岩の積み重なりであるため、足場の確保を慎重に。
・山頂の北側は、絶壁であるため、転落に注意すること。
・天望山から東雲湖にかけては、ヒグマの巣になっているとの情報?あり。
その他周辺情報 【然別峡 菅野温泉】
https://www.kanno-onsen.com/
 <素泊り宿泊料金>8,100円(税込)+入湯税150円
・登山口から、鹿追糠平線(主要地方道85号線)を南下、北瓜幕交差点を左折。道道1088号線に入り、終点が菅野温泉。登山口から24.0km、35分。
大雪湖の高原大橋から、残雪の表大雪の山々
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大雪湖の高原大橋から、残雪の表大雪の山々
三国峠からの二ペソツ山
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三国峠からの二ペソツ山
ウペペサンケ山も見える
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ウペペサンケ山も見える
すごい樹海
三国峠の展望台、青空と新緑の樹海が広がる
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三国峠の展望台、青空と新緑の樹海が広がる
然別湖北岸より、これから登る白雲山が見える
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然別湖北岸より、これから登る白雲山が見える
然別湖畔、印象的な形の天望山(くちびる山)が構える
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然別湖畔、印象的な形の天望山(くちびる山)が構える
トウマベツ登山口。10台程度の駐車が可能。平日であるが8台の車がある。
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トウマベツ登山口。10台程度の駐車が可能。平日であるが8台の車がある。
登山口前から、然別湖の岸に下りることができる。
登山口前から、然別湖の岸に下りることができる。
登山口に案内地図。整備は行き届いている。
登山口に案内地図。整備は行き届いている。
登山届のポストも設置
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登山届のポストも設置
登山口からすぐの分岐を右へ
登山口からすぐの分岐を右へ
新緑にツツジが映える
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新緑にツツジが映える
樹林越しに南ペトウトル山が顔を出す
樹林越しに南ペトウトル山が顔を出す
登山口近くの水門の施設が見える
登山口近くの水門の施設が見える
北海道らしい緑のジャングル
北海道らしい緑のジャングル
おばさんに睨まれ、ここでラジカセを切る
おばさんに睨まれ、ここでラジカセを切る
鮮やかな新緑
左手にウペペサンケ山が見えてくる
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左手にウペペサンケ山が見えてくる
突き出す3つの岬
紺碧の空に緑が踊る
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紺碧の空に緑が踊る
東ヌプカウシヌプリ山が見え出す
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東ヌプカウシヌプリ山が見え出す
気持のよい尾根歩き
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気持のよい尾根歩き
ウペペサンケ山、平らな山頂部が特徴的
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ウペペサンケ山、平らな山頂部が特徴的
針葉樹の道を行く
針葉樹の道を行く
木漏れ日が道を照らし、明るい雰囲気に
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木漏れ日が道を照らし、明るい雰囲気に
然別湖の奥にナイタイ山が見える
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然別湖の奥にナイタイ山が見える
岩場の急坂が始まる
岩場の急坂が始まる
士幌側登山口との分岐、左手へ進む
士幌側登山口との分岐、左手へ進む
雲海が広がる、十勝平野は雲の下
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雲海が広がる、十勝平野は雲の下
雲海から岩石山が顔を出している
雲海から岩石山が顔を出している
頂上直下はロックガーデン
頂上直下はロックガーデン
ロックガーデンは南ペトウトル山の絶好の展望台
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ロックガーデンは南ペトウトル山の絶好の展望台
なかなかの高度感
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なかなかの高度感
1257m峰の背後に残雪の十勝連峰が浮かんでいる
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1257m峰の背後に残雪の十勝連峰が浮かんでいる
真下には、然別湖畔温泉が見える
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真下には、然別湖畔温泉が見える
東ヌプカウシヌプリ山に雲海が迫る
東ヌプカウシヌプリ山に雲海が迫る
三角の並びが美しい
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三角の並びが美しい
青い瞳のよう
山頂は然別湖の全容が眺める
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山頂は然別湖の全容が眺める
然別湖と背後にウペペサンケ山
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然別湖と背後にウペペサンケ山
十勝平野側は雲海に包まれたまま
十勝平野側は雲海に包まれたまま
遠くに十勝連峰の山々
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遠くに十勝連峰の山々
白雲山の山頂
最高の展望台
何度も眺めてしまう
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何度も眺めてしまう
まるで箱庭のよう
まるで箱庭のよう
爽快な空も広がる
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爽快な空も広がる
ナッキーが現れた
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ナッキーが現れた
跳んだ!
緑に囲まれた湖
北欧のような贅沢な景色
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北欧のような贅沢な景色
西ヌプカウシヌプリ山
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西ヌプカウシヌプリ山
東ヌプカウシヌプリ山
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東ヌプカウシヌプリ山
雲海の波が押し寄せている
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雲海の波が押し寄せている
白雲山から眺めた北側180度の眺め
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白雲山から眺めた北側180度の眺め
何度見ても素晴らしい
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何度見ても素晴らしい
いつかは登ってみたいウペペサンケ山
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いつかは登ってみたいウペペサンケ山
山頂での見納めの景色、名残惜しい😢
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山頂での見納めの景色、名残惜しい😢
山頂直下は急な岩場
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山頂直下は急な岩場
山頂を振り返る
どんどんと雲が迫る
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どんどんと雲が迫る
十勝平野側は雲海の大海原
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十勝平野側は雲海の大海原
急斜面を下る
ウコンウツギ
樹林越しに天望山がチラチラと見える
樹林越しに天望山がチラチラと見える
なかなか立派な山容
なかなか立派な山容
樺と笹の気持ちの良い道
樺と笹の気持ちの良い道
ガスが笹原に舞い降り
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ガスが笹原に舞い降り
岩石山も包まれ
登山道にも流れてくる
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登山道にも流れてくる
天望山が青空に映える
天望山が青空に映える
木々もすくすくと喜んでいる
木々もすくすくと喜んでいる
ガスが流れてきた
ガスが流れてきた
天望山は諦めて下山しよう
天望山は諦めて下山しよう
天望山とのコルにある分岐
天望山とのコルにある分岐
恨めしく空を眺める
1
恨めしく空を眺める
ゆっくりと下山することにする
ゆっくりと下山することにする
シダが蛍光灯のように光る
シダが蛍光灯のように光る
東雲湖への分岐まで下りてきた
東雲湖への分岐まで下りてきた
然別湖の湖岸に到着
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然別湖の湖岸に到着
きれいな水、たくさんのブヨが飛んでいる
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きれいな水、たくさんのブヨが飛んでいる
自然の水瓶
湖を眺めながらの贅沢な道
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湖を眺めながらの贅沢な道
湖畔で休む、倒木がいい感じ
湖畔で休む、倒木がいい感じ
湖を見ているだけでも満足できる
湖を見ているだけでも満足できる
爽やかな湖畔
登山口近くの分岐まで帰ってきた
登山口近くの分岐まで帰ってきた
登山口に到着
ナイタイ山
駐車場には、2台の車が残るのみ、
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駐車場には、2台の車が残るのみ、
菅野温泉に到着
菅野温泉、いい温泉でした☺
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菅野温泉、いい温泉でした☺

装備

個人装備
行動着(サーマルジャケット / Tシャツ / トレッキングパンツ / 靴下 / グローブ / スティングレイハット / 靴) 防寒着(ウインドシェル) 予備着(タイツ / フリースハイネック / ハイソックス / ウォーマーキャップ) ストームクルーザージャケット ザック30L 食事(おにぎり×2) 行動食(シリアルバー) 非常食(柿ピー / ベビースターラーメン / ブラックサンダー / はちみつ / 黒飴) 飲料(水2L / スポーツドリンク900ml×1 ) 食事道具(レジ袋) 登山道具(地図 / コンパス / サングラス / メガネ / タオル×2 / マイクロミニタオル / クマよけ鈴×2 / 熊撃退スプレー / ホイッスル / 軽アイゼン) 緊急道具( ヘッドランプ / 予備電池 / エマージェンシーシート / ライター / マッチ) 救急道具(テーピング / ファーストエイド / 日焼止め / 消毒液 / 塗り薬 / ハッカ油 / 防虫ネット / ポイズンリムーバ / ポケットティッシュ / ウェットティッシュ / トイレットペーパー / バンダナ) その他(スマホ / 一眼レフカメラ / コンパクトデジカメ / 予備電池×4 / 偏光フィルター / たばこ / ポケット灰皿 / 財布 / 保険証 / ミニラジカセ / ウォークマン) 【計10.0kg】
備考 【反省点】
・ミニラジカセは、人気のない山で使用するべきだった。
・一脚を忘れたため、岩場の山頂での証拠写真の撮影に苦労した。

【思い出の曲】
 Nine Inch Nails "Shit Mirror"
 The Amazons "Little Something"
 Imagine Dragons "Whatever It Takes"

感想

 旭川に引っ越して来てからの初めての登山。明日は、新潟から後輩たちがやって来る。千歳空港まで迎えに行くのに、少しでも近いところまで行っておこうと思い、然別湖畔の白雲山に行ってみた。

 天気は快晴で、道中のドライブも楽しい。大雪湖からの残雪の表大雪、三国峠からの二ペソツ山やウペペサンケ山。スケールの大きい景色に惚れ惚れしてしまう。物凄い樹海の中を、糠平国道(国道273号線)でまっしぐら。3時間強で然別湖畔の登山口に到着する。
 然別湖畔は、湖を取り囲むように火山が点在しており、まさに自然の箱庭。風景に見とれてしまい、ついついグズグズしてしまう。登山の開始は、11時を過ぎることになってしまった。

 今回の登山で試みたいことは3つ。熊対策として、小型ラジカセを使用し洋楽を垂れ流すこと。買ったばかりのフルサイズ一眼カメラに慣れること。再発したお尻の持病の○○○に打ち勝つこと。

 ラジカセをセットして、洋楽をガンガンにかけながら登山口を経つ。歩き始めてすぐに湖畔沿いの道から右へ分岐。ジグザグを切りながら急坂を登る。樹海越しに然別湖の水面がチラチラと見える。それにしても緑がすごく濃い。さすがは北海道の山。茂る勢いが本州の山とは全く違う。短い夏を一気に謳歌しているようだ。
 坂道の途中、一人のおばさんとすれ違う。「こんにちは」と声をかけるも完全に無視。こちらを変人でも見ているかのように警戒。ラジカセから流れてくる洋楽に「頭、いかれてんじゃない?」と言うような顔。「あかん、ラジカセは…」、早々に音楽登山は、やめることにした。

 ほどなくして稜線に飛び出す。気持ちの良い平坦な道が続く。樹林越しの右側には東ヌプカウシヌプリ、左側には然別湖の展望。いい雰囲気である。この辺りは針葉樹が意外に多く、熊のいる気配は全くない。士幌コースとの分岐を左に進むと巨岩が増え出す。足を高く上げるところも増え、おしりの○○○が気になり出す。

 ダケカンバの森林をあっという間に抜け、山頂直下の展望の良い岩場に飛び出る。左手の十勝平野側は雲海。岩石山が剥き出しの岩頭を突き出している。こちらの山も、負けじと巨岩だらけ。さながら“ロックガーデン”である。ナキウサギの「ピチー」という鳴き声が、あちらこちらから聞こえる。慎重に足場を選び山頂に到着する。

 「お~、すごい。すごすぎる。この展望は!」然別湖の全貌が目の前に。ウペペサンケ山をはじめとした東大雪の山々が湖を取り囲み、ジオラマのように手に取れそうな光景が広がる。遠くには、十勝連峰や日高山脈までもが見えている。誰もいない山頂を独占し、贅沢なことこの上ない。爽快、爽快。

 山頂で20分を過ごした頃、一人の山ガールさんがやって来た。地元の鹿追町から来たと言う。友達とこの山によく登り、展望とナキウサギを楽しんでいるとのこと。この辺りの山のことや、熊の出没地帯の話を聞き、二人で楽しく“ナキウサギ探し”をする。よくよく見ると、いるものだ。初めて見る“ナッキー”。何という可愛らしさ。ウサギというよりハムスター。いろんな動物がいるが「ナッキーが一番かわいい」、そう思わせる感動があった。
 ナッキー探しも一段落して、山ガールさんより「一緒に下山しませんか?」とのお誘い。もっといろんな話をしたかったが、なんせこちらは持病と格闘中。ナッキー探しで、しゃがんだりしていたために悪化したのは確実で、痛みが増している。それにカメラの操作も、もっとやっておきたい。せっかくのお誘いを丁重にお断りして、また一人で山頂を満喫。結局、1時間10分も山頂に居座ってしまった。

 名残惜しい山頂を後に下山を開始。十勝平野方向から雲が溢れ出し、展望が少しずつ削られてくる。天望山にも行ってみたいが、この痛みでは…。行ったところで展望が得られなかったら、踏んだり蹴ったり。天望山は、また出直そう。 
 急坂を千鳥足でたどりながらコルまで下る。天望山はくっきりと青空に映えている。恨めしく思いながら、然別湖畔へと向かう。

 天望山登山口分岐を左に進み、然別湖湖畔に下り立つ。ここからは平坦な道。「何とか、もった〜!」。おしりには、一安心だ。途中、開けた場所もあり、然別湖まで下りることが出来る。綺麗な水だ。やっぱり北海道の湖は美しい。開発の手が届いていないのが、何より嬉しい。カメラの操作のおさらいをしながら、何枚も撮影をする。モードを替え、露出を替え、フィルターを替え…。どうやら、新しいカメラも使いこなせそうだ。
 それにしても、いい眺め。水瓶のある山は最高。

 樹林越しの然別湖を眺めながら、柔らかい道をゆっくりと歩き、無事に登山口に戻ってきた。駐車場には、自分以外に一台の車が停まっている。「あの山ガールさんの車なのかな?」、しばらく待ってみたが誰も現れないので、今日のお宿の“かんの温泉”に向かうことにした。鹿追の山ガールさん、「またどこかでお会い出来ればいいですね。本日は、申し訳ございませんでした」。

 かんの温泉に着くころには、持病がさらに進行。車の運転もなかなか良くないらしい。
 何度も温泉に浸かり、しっかりと治療。泉質が持病には良いらしいが、即効性はないようだ。その日の夜は、寝返りもできないくらいに、のたうち回ってベッドに沈んだ。

 “ラジカセは山ではヒンシュク”、“持病には登山は禁物”という事を学んだ山旅であった。

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