【百名山・過去レコ】夏の早池峰山家族ツアー(川原ノ坊〜小田越〜薬師岳〜早池峰〜鶏頭山〜岳バス停)
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,442m
- 下り
- 1,967m
コースタイム
天候 | (初日)晴れのち曇り (2日目)快晴、午後曇り・稜線上ガス |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
(復路)岳よりタクシーにて新花巻駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・小田越より早池峰への登路、ハシゴ・クサリ付きの岩場あり、登降注意 ・早池峰から鶏頭山への尾根、アップダウンの多い岩稜が続き、家族ツアーにはコースタイム厳しめ… |
その他周辺情報 | 下山後、花巻駅近くの旅館にて入浴・夕食・休憩(寝台特急『ゆうづる』にて帰京) |
写真
感想
<※以下、小生所属・大学サークル会誌の拙稿より転記・編集>
お盆休みの北東北家族山行第2弾として、我々一家は八幡平の山麓からバスで盛岡に下り、花巻で食料を仕入れた後、早池峰登山口の川原ノ坊行のバスに乗り込みました。同地には真新しいビジターセンターが建ち、キャンプ場も小ぎれいに整備されており、なかなかの賑わいぶり。ここから本日の宿泊地、小田越山荘までは林道沿いに1時間弱の道のりで、登山口の大きな鳥居の立つ鞍部・小田越を過ぎると、間もなく山荘に到着。名前とは裏腹にここは完全なる無人小屋ながら、造りはしっかりしており、小屋脇の水場も水量豊富で有難い限り。この日は足馴らしを兼ね、小生(satonao1)のみ小田越を挟んで早池峰の真向かいに聳える小ピーク、薬師岳へと夕方の “お散歩” に出かけた後、家族で早々に夕食を済ませ、床に就きました。
翌朝、この日も素晴らしい上天気の下、大鳥居をくぐって早朝よりいよいよ早池峰の登りにかかります。しばしの間樹林帯の中を登っていくと、道はやがて見通しの良い岩交じりの急坂に。巨岩の散在する五合目を過ぎると、ルートはいよいよ勾配を増していき、ついにはハシゴなども現れますが、70歳ぐらいの高齢のお婆様も登ってくるくらいで、大した苦労はありません。小田越からおよそ3時間、頂稜の一角に出るとルートは一転して木道のたおやかな道となり、程なく待望の早池峰山頂に到着。山頂からの展望はまさに一級品で、北西側には懐かしの岩手山と一昨日訪れたばかりの八幡平の山々、目を反対側に転ずると、幾重にも連なった北上の山々が朝靄の上にクッキリと浮かび上がっています。持ってきたオニギリを頬張りながら、しばし長閑な四周の眺めを楽しんだ後、我々は予定通り鶏頭山への縦走路へと足を踏み入れます。しかし、沢山の登山者が小田越コースから登ってくる割には、このコースへ下っていく人間はほとんどおらず、案の定、本コースは相当の「食わせ物」で、我々の下山・帰京プランを大いに狂わせることになるのでした…。
稜線上のピーク・中岳までは、岩がゴロゴロしていたものの何とか順調に進むことができましたが、そこから先のルートが露岩と灌木交じりの実に歩きづらい道で、予定の時間を大幅に超過してようやく鶏頭山に着いた頃には、家族一同すっかり疲労困憊の体でありました。そこから麓の岳集落までの下降路が、更に追い討ちをかけるような険しい道のりで、必然的に計画立案者の小生は激しい糾弾を受ける羽目に…。途中の避難小屋で体勢を立て直し、夕闇迫る中やっとの思いで岳集落に下り着いたものの、既に最終バスも出た後。仕方なくタクシーを呼び、運転手さんから色々とローカルなお話など伺いながら、我々は花巻駅に出て、駅前のホテルで入浴・夕食を済ませ、夜行特急で帰京の途につきます。それにしても、今回のツアー後半は強力な「スポンサー」付きの山行で、交通機関や宿泊施設のチョイスの面でも何かとゼイタクができ、何よりでした。いつもの単独での百名山巡礼では、修行僧のような移動スケジュール・行程を黙々とこなしてきた小生でしたが、たまにはこうしたツアーもなかなか良いものだと実感。それだけに、小生の日頃の「ピークハント・歩き潰し」の趣味は家族ツアーではできるだけ封殺して、スポンサーのご意向は最大限尊重せねば、と肝に銘じた次第です…。 <完>
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する