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記録ID: 1923000
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ハイキング
栗駒・早池峰

【百名山・過去レコ】夏の早池峰山家族ツアー(川原ノ坊〜小田越〜薬師岳〜早池峰〜鶏頭山〜岳バス停)

1985年08月14日(水) ~ 1985年08月15日(木)
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GPS
--:--
距離
16.5km
登り
1,442m
下り
1,967m

コースタイム

1日目
山行
2:03
休憩
0:35
合計
2:38
14:55
50
15:45
15:50
5
15:55
16:20
43
17:03
17:08
25
2日目
山行
10:31
休憩
1:44
合計
12:15
6:10
5
6:15
110
8:05
8:12
75
五合目
9:27
10:24
103
12:07
12:20
183
15:23
15:43
52
16:35
16:42
103
18:25
岳バス停
天候 (初日)晴れのち曇り
(2日目)快晴、午後曇り・稜線上ガス
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
(往路)花巻駅よりバスにて川原ノ坊へ
(復路)岳よりタクシーにて新花巻駅へ
コース状況/
危険箇所等
・小田越より早池峰への登路、ハシゴ・クサリ付きの岩場あり、登降注意
・早池峰から鶏頭山への尾根、アップダウンの多い岩稜が続き、家族ツアーにはコースタイム厳しめ…
その他周辺情報 下山後、花巻駅近くの旅館にて入浴・夕食・休憩(寝台特急『ゆうづる』にて帰京)
山行初日、晩飯前の足馴らしに小生のみ早池峰向かいの小ピーク・薬師岳へ ”お散歩” に。山頂で明日の好天と安全登山を祈願。
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山行初日、晩飯前の足馴らしに小生のみ早池峰向かいの小ピーク・薬師岳へ ”お散歩” に。山頂で明日の好天と安全登山を祈願。
翌朝、早朝から雲一つない上天気。大鳥居をくぐり、北東北の奥深い名峰・早池峰へ、勇躍足を踏み出します。背後の尾根上のルートには、険しそうな岩稜が顔を覗かせてます…。
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翌朝、早朝から雲一つない上天気。大鳥居をくぐり、北東北の奥深い名峰・早池峰へ、勇躍足を踏み出します。背後の尾根上のルートには、険しそうな岩稜が顔を覗かせてます…。
抜けるような青空の下、岩ゴロゴロの登山道をザクザクと登っていきます。
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抜けるような青空の下、岩ゴロゴロの登山道をザクザクと登っていきます。
早朝の涼気の下、我が家族たちも少し遅れて岩場を登ってきます。
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早朝の涼気の下、我が家族たちも少し遅れて岩場を登ってきます。
稜線方向を見上げると、鶏頭山へと続く峩々たる岩稜が大迫力。
2019年07月12日 23:19撮影 by  F-04K, FUJITSU
7/12 23:19
稜線方向を見上げると、鶏頭山へと続く峩々たる岩稜が大迫力。
さすがメジャーな百名山、険しい一枚岩もしっかりしたハシゴとクサリで楽々クリア。
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さすがメジャーな百名山、険しい一枚岩もしっかりしたハシゴとクサリで楽々クリア。
頂稜の一角に飛び出すと、一転してたおやかな木道が山頂へと伸びています。
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頂稜の一角に飛び出すと、一転してたおやかな木道が山頂へと伸びています。
小田越からおよそ3時間、ついに久恋の早池峰山頂に到達。小生はTシャツ・短パンのいかにも「夏山Joy」的風貌です。
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小田越からおよそ3時間、ついに久恋の早池峰山頂に到達。小生はTシャツ・短パンのいかにも「夏山Joy」的風貌です。
山頂でゆっくりと昼食休憩の後、岩ゴロゴロの鶏頭山縦走路へと足を踏み入れます。最初は勾配も緩く、展望も広濶でご機嫌な尾根歩きでしたが…。
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山頂でゆっくりと昼食休憩の後、岩ゴロゴロの鶏頭山縦走路へと足を踏み入れます。最初は勾配も緩く、展望も広濶でご機嫌な尾根歩きでしたが…。
次第に尾根道は灌木と岩稜交じりのすこぶる歩きにくいルートとなり、時間を食われる割になかなか距離が稼げません。我々の心象風景さながらに、山麓から濃いガスが押し寄せてきます…。
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次第に尾根道は灌木と岩稜交じりのすこぶる歩きにくいルートとなり、時間を食われる割になかなか距離が稼げません。我々の心象風景さながらに、山麓から濃いガスが押し寄せてきます…。
中岳を越え、いくつものアップダウンをクリアしても、目指す鶏頭山はなかなか近づきません…<涙>。「まだ着かないの?もう最終バスに間に合わない!」と先を行く我が家族からは怨嗟と糾弾の声が…<冷汗>。
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中岳を越え、いくつものアップダウンをクリアしても、目指す鶏頭山はなかなか近づきません…<涙>。「まだ着かないの?もう最終バスに間に合わない!」と先を行く我が家族からは怨嗟と糾弾の声が…<冷汗>。
午後の日も傾く中、やっとの思いでこの日のラスボス、鶏頭山に到着。皆心身共に疲労困憊ながら、「あとは下るだけ」と思えば何故か満面の笑みに…。
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午後の日も傾く中、やっとの思いでこの日のラスボス、鶏頭山に到着。皆心身共に疲労困憊ながら、「あとは下るだけ」と思えば何故か満面の笑みに…。
撮影機器:

感想

<※以下、小生所属・大学サークル会誌の拙稿より転記・編集>
 お盆休みの北東北家族山行第2弾として、我々一家は八幡平の山麓からバスで盛岡に下り、花巻で食料を仕入れた後、早池峰登山口の川原ノ坊行のバスに乗り込みました。同地には真新しいビジターセンターが建ち、キャンプ場も小ぎれいに整備されており、なかなかの賑わいぶり。ここから本日の宿泊地、小田越山荘までは林道沿いに1時間弱の道のりで、登山口の大きな鳥居の立つ鞍部・小田越を過ぎると、間もなく山荘に到着。名前とは裏腹にここは完全なる無人小屋ながら、造りはしっかりしており、小屋脇の水場も水量豊富で有難い限り。この日は足馴らしを兼ね、小生(satonao1)のみ小田越を挟んで早池峰の真向かいに聳える小ピーク、薬師岳へと夕方の “お散歩” に出かけた後、家族で早々に夕食を済ませ、床に就きました。

 翌朝、この日も素晴らしい上天気の下、大鳥居をくぐって早朝よりいよいよ早池峰の登りにかかります。しばしの間樹林帯の中を登っていくと、道はやがて見通しの良い岩交じりの急坂に。巨岩の散在する五合目を過ぎると、ルートはいよいよ勾配を増していき、ついにはハシゴなども現れますが、70歳ぐらいの高齢のお婆様も登ってくるくらいで、大した苦労はありません。小田越からおよそ3時間、頂稜の一角に出るとルートは一転して木道のたおやかな道となり、程なく待望の早池峰山頂に到着。山頂からの展望はまさに一級品で、北西側には懐かしの岩手山と一昨日訪れたばかりの八幡平の山々、目を反対側に転ずると、幾重にも連なった北上の山々が朝靄の上にクッキリと浮かび上がっています。持ってきたオニギリを頬張りながら、しばし長閑な四周の眺めを楽しんだ後、我々は予定通り鶏頭山への縦走路へと足を踏み入れます。しかし、沢山の登山者が小田越コースから登ってくる割には、このコースへ下っていく人間はほとんどおらず、案の定、本コースは相当の「食わせ物」で、我々の下山・帰京プランを大いに狂わせることになるのでした…。
 稜線上のピーク・中岳までは、岩がゴロゴロしていたものの何とか順調に進むことができましたが、そこから先のルートが露岩と灌木交じりの実に歩きづらい道で、予定の時間を大幅に超過してようやく鶏頭山に着いた頃には、家族一同すっかり疲労困憊の体でありました。そこから麓の岳集落までの下降路が、更に追い討ちをかけるような険しい道のりで、必然的に計画立案者の小生は激しい糾弾を受ける羽目に…。途中の避難小屋で体勢を立て直し、夕闇迫る中やっとの思いで岳集落に下り着いたものの、既に最終バスも出た後。仕方なくタクシーを呼び、運転手さんから色々とローカルなお話など伺いながら、我々は花巻駅に出て、駅前のホテルで入浴・夕食を済ませ、夜行特急で帰京の途につきます。それにしても、今回のツアー後半は強力な「スポンサー」付きの山行で、交通機関や宿泊施設のチョイスの面でも何かとゼイタクができ、何よりでした。いつもの単独での百名山巡礼では、修行僧のような移動スケジュール・行程を黙々とこなしてきた小生でしたが、たまにはこうしたツアーもなかなか良いものだと実感。それだけに、小生の日頃の「ピークハント・歩き潰し」の趣味は家族ツアーではできるだけ封殺して、スポンサーのご意向は最大限尊重せねば、と肝に銘じた次第です…。                  <完>

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