湯元から日光白根山往復
- GPS
- 06:54
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,519m
- 下り
- 1,501m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 6:43
天候 | 曇り 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
スキー場のゲレンデが終わってから外山の鞍部に至るまではかなりの急登。登りも下りも両手両足を駆使して移動した。それ以外は難しい所も危険なところも見当たらず。 |
写真
感想
晴れることはないだろうとは分かっていたが、家で寝ているよりはマシと考え、湯元から日光白根山を往復してきた。予報どおりに行動中に晴れることはなかったし、山頂付近は濃いガスに包まれて何も見えなかったが、コマクサが咲いていたりして、それなりに楽しめた。以下に詳しく。
湯元の駐車場には3:07に到着。ここまで雨なしで、駐車場からは星が見えた。曇りと思っていたので意外。食事、トイレ、身支度を済ませて3:33に出発。日の出の早い7月とは言え3時台ではさすがにあたりは真っ暗で、歩き出しはヘッドライトを点灯させる。日光白根山はここ数年、12月の金精峠が閉まる前にアイゼン着けて登るのが年中行事なっていて、雪のない時期は5年ぶり。しかも湯元から登ったことは過去一度もなく、こんな真っ暗な中で登山道をロストしないか少し不安だった。登山地図とハンディGPSを良く見比べながら歩く。スキー場のゲレンデに入ったあたりで光る物が周囲に。鹿だった。以前も奥日光で夜明け前に歩き出した時があって、その時は少しびびったが、今回は分かっていたのであまり驚かず。しかしそれにしても鹿の数が多い。そこいらじゅうで目が光っている。分かっていてもちょっと不気味に感じるほど。時々鳴いたりしているものもいた。真っ暗なゲレンデを登るが、とにかくヘッドライトの周囲しか照らせないので道がよく分からない。砂利の道の上を歩くがここが正しいのか不安。地図を見るとリフトを2本歩くようなので、周囲をよくキョロキョロ見渡すと、リフトの支柱が見え安心する。出発から30分ほどかけてリフト2本分歩くとようやく本格的な登山口らしきところに到達。細い登山道の方が歩き慣れているせいか、暗くても安心する。この時点で既に額には汗が滲む。まだ日の出前で暑くなる時間ではないが、空気が重く湿っていて、梅雨の気候そのものだった。ゲレンデから離れて登山道に入るといきなりの急登が待っていた。地図を見ると尾根歩きでは全くなくて、登山道が等高線を突っ切っている。これならきついはずと納得。男前な登山道を黙々と歩く。それにしても急登で、汗が額から落ちてさえくるようになる。日の出前で良かった。日が出た後だったら暑くてたまらなかっただろう。所々段差が大きくて、両手で木の枝などを掴み体を持ち上げるようにして難所をこなす。登山道の整備が良いのでとても助かる。4:54に鞍部でこの日初めての休憩。暑くて汗をかいたので、持参した麦茶をがぶ飲みする。既に夜は明けたが樹林帯歩きのため暗い感じ。ここからは快適な歩きとなったが天気はやはり悪く、樹林の外にはガスしか見えなかった。5:34に前白根に到達するも、ガスで真っ白のため何も見えず素通り。一旦下って避難小屋に至る。避難小屋は以前のままであまりきれいとは言えないが、ロケーションはいいので利用者はいそう。今回は外見のみ確認して出発。避難小屋を後にするとその後は山頂までひたすら登り。天気が良くて樹林帯が終われば眼下に五色沼などが見えるのだが、今日は真っ白のガスしか見えない。途中コマクサを見つけて写真を撮ったが、山頂への登りで見たものはこれくらい。天気が良くないことは分かっていたとはいえさすがに切ない。標高が上がると風が体に当たるようになり、長袖シャツ一枚では寒さを感じるように。しかし何か着るのが億劫だったのでそのまま歩き、6:45に無人の山頂に到着。貸し切りの山頂というと言葉の響きは良いが、ここも真っ白のガスで何も見えず。寒いのでジャケットを着て10分ほど食べたり飲んだりして休憩していたが誰も登ってこなかった。ガスは全然取れそうもなかったので、眺望は諦めて下りにとりかかる。岩がちな山頂周辺は、ガスで湿っていて滑り易く要注意だった。下り始めると続々と登山者とすれ違うように。スキー場のゴンドラが動き始める前の時間なので、恐らく菅沼から登ってきたのだろう。何組もすれ違う。途中で風が体に当たらなくなり暑くなってきたのでジャケットは脱ぐ。そして下り切って弥陀ヶ池に到着。池の周囲もガスが立ち込めていたし、山頂方向を見上げても何も見えなかった。座って休憩などはせずに先に進む。五色沼へ降りて行く。ここも見えなかったら今日は景色は一切なしだなと思ったが、雲の下に出たようで、五色沼ははっきりと見えた。曇り空なので写真映えはしないが、何も見えないよりは余程良かった。湖畔で座ってしばし休憩。風もなく、景色も良いので休憩にはもってこいだった。沼の南側を半周して水場とかかれた案内に従って左に折れる。地図を見ると、この先水場を経由して前白根に至るようだった。雪のない時期に何度か五色沼は来ているものの、水場を確かめたことはなかったのでこの機に見てみるつもりだった。沼から離れてしばらくして水場の看板、沢水だった。梅雨の時期なので利用可能だったが、年中水があるのかは不明。水場を過ぎ稜線まで登り切ると、朝はガスで周囲が全く見えなかった前白根が見えるように。そして眼下には五色沼も見えるように。山頂では何も見えなかったが、ガスがより高い所に集まっていて、それより下では眺望が得られるようになっていた。一日中ガスのみか?と思っていたのでこれは有り難い。前白根へ登り返す。と、その周囲にコマクサがたくさん咲いていることに気付く。早朝通過した時はガスで何も見えず気落ちしていたのか、足下のコマクサを完全に見落としていた。天気は悪くても、花は見られるのがいいとろこだ。ザックを背負ったまましばし花の写真を撮る。新調したコンパクトデジカメは、花に寄って撮影できるのでその点はとても良かった。コマクサを見終わったら後は特に見所もないのでさっさと下山を始める。登りで苦労した急登は、下りもやはり楽ではなかったが、それでもスリップや尻餅などせずにゲレンデまで降りる。下りでもやはり急坂は両手で枝を掴んだりと全身運動で、暑さを感じた。標高が下がってきたのも一因だろう。ゲレンデまで来れば後はもう楽勝。朝は暗闇で何も見えなかったゲレンデだが、明るくなってみれば何てことは全くなかった。緩い下りなので、途中小走りできるくらいに楽な斜面。途中湯ノ湖と、山頂付近が雲に覆われた男体山が見えた。今日は日光白根山以外もやはりガスに覆われていて安心した。ゲレンデ最下部付近はテント村になっていて、明日は雨なのに良くキャンプするな、と思った。ゲレンデを歩き終え温泉街を通り駐車場に戻って行動終了。天気は悪くても体力作りとストレス解消には十分だった。
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