ガスってしまった中倉山〜沢入山！美しくも感慨深い山の稜線歩き

2019年07月13日(土) [日帰り]

• GPS: 07:22
• 距離: 15.0km
• 登り: 1,158m
• 下り: 1,152m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:43
• 休憩: 1:37
• 合計: 7:20

距離 15.0km 登り 1,165m 下り 1,157m

6:59 足尾銅親水公園入口
7:46 7:53 中倉山取り付き点
9:21 9:33 中倉山
9:37 孤高のブナ
10:24 11:30 沢入山
12:11 12:15 孤高のブナ
12:19 12:23 中倉山
13:33 13:37 中倉山取り付き点
14:18 足尾銅親水公園入口
14:19 ゴール地点

地図には載っていない登山コース。
SNS全盛期の現在、映える稜線と孤高のブナの数多くの投稿によって、中倉山はかなりメジャーな山になっているようです。私の周りでも登ってる人はかなり多い山です。
そんな中倉山〜沢入山までピストンで登って来ました。

銅親水公園からゲートをくぐり、橋を2本渡ってから1時間弱の林道歩き。取り付きからは九十九折りの急登を経て稜線へ。稜線の途中には岩稜帯もあり、なかなか楽しめました。

天候

ガスガス

アクセス

利用交通機関：

自家用車

銅親水公園の駐車場利用。

コース状況／危険箇所等

林道歩き後の登山口取り付きからは急登がしばらく続きます。
また、岩稜帯の細尾根では滑落注意。

写真

7/13 6:57

銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)からのスタート。

「銅」は「あかがね」と読むようです(-'ロ'- )

ずっと「どうしんすいこうえん」だと思ってました^^;

7/13 7:00

稜線を堺に、左右で全く表情が違います。
人間の手による煙害によって作り出された光景ですが、それ故に複雑な気持ちにもなります。

7/13 7:01

車両進入禁止のゲートの先を歩きます。

7/13 7:03

この手の野菊は種類が多く、素人では同定が難しい。
ヒナギク(デイジー)なのかな？

7/13 7:13

ムシトリナデシコ

7/13 7:13

ネジバナ

7/13 7:16

ジギタリス

7/13 7:28

毒もあるようなのですが、中倉山の登山口取り付きまでの林道にめちゃくちゃ群生してました！

7/13 7:20

ビロードモウズイカ

7/13 7:29

野イチゴ

7/13 7:43

林道沿いのコンクリート壁にびっしりの苔！
うっすらと、ととろの文字^^;

7/13 7:48

中倉山の実質的登山口に到着！
こちらの取り付きにはピンクリボンのみで、道標は何もありません。

7/13 8:03

なかなかキツい^^;

7/13 8:04

苔むす。

7/13 8:55

たまごボーロみたいなキノコw

7/13 9:04

コアジサイ

7/13 9:07

とにかくコアジサイ！
中倉山の手前までは一大群生地帯があります。

7/13 9:09

開けた！
しかし、ガスっててやっぱりダメ(><)
すごい景色がどーんのはずなのに！

7/13 9:20

開けた！
しかし、ガスっててやっぱりダメ(><)
すごい景色がどーんのはずなのに！

7/13 9:22

中倉山ゲッツ！

7/13 9:22

ガスでもったいない構図。

7/13 9:37

ついに初対面の孤高のブナ！
保護のために柵が設けられています。

7/13 9:39

この辺から細尾根の岩稜帯が始まります。

7/13 9:43

まるで北アルプス！

7/13 9:44

1539のピークが見えてきました。

7/13 9:47

本当はこの辺に偽波平ピークがあるようですが、見つけることは出来ませんでした(><)

7/13 9:46

それにしてもとにかくトンボが多いです。
以前、田代山〜帝釈山を登った時もすごかったですが、それ以上だったと思います。
人生で1番トンボを見た日になりました^^;

7/13 9:47

想像以上のスケール！

7/13 10:09

コメツツジ

7/13 10:10

偽だけでなく、本物の波平ピークも今はなくなっています。

残念！

7/13 10:14

松木渓谷は日本のグランドキャニオンとも言われているようです。

7/13 10:26

沢入山ゲッツ！

7/13 10:29

少し先に進んでオロ山方面の稜線。

7/13 10:35

少しガスが晴れます。
素晴らしい稜線です！

7/13 11:35

沢入山の少し先の開けた場所で長めの休憩。
ここでお昼を食べてから帰ります！

7/13 11:37

稜線を堺に、左右で全く表情が違います。
人間の手による煙害によって作り出された光景ですが、それ故に複雑な気持ちにもなります。

7/13 12:15

孤高のブナまで戻って来ました。

7/13 12:15

ガスの中でもその存在感はしっかりしています。

樹齢100年を超えるようです。
公害の歴史を後世に伝えるべく、生き抜いたんですね。

7/13 12:21

再びの中倉山の山名板。
結局ガスはほとんど晴れなかったです^^;
晴れた日に絶対リベンジしたいですね！

7/13 13:01

帰りの湿った路面の下りはとにかく滑る！
注意が必要です。

7/13 13:33

なんとか取り付きまで戻って来ました。

7/13 13:34

あとは林道歩き。
途中で草むらから小鹿がいきなり逃げ出して行って焦りました^^;

7/13 14:16

お疲れ様でした(^-^)/

撮影機器：

SO-02H Sony

感想

kagerobo

7月の3連休も相変わらず梅雨のぐずついた天気予報。栃百も進めたいところですが、県境の山ばかり残っており、天気が確実に良くないと行くもの大変なところばかり。
連休中の天気をてんくらで確認したところ、皇海山がAだったので、以前から気になっていた中倉山へ。

結果的には雨こそ降らなかったものの、ガスってしまって稜線がキレイに見れなかったのは残念でした。季節を変えてリベンジしたい山です。

お花は林道付近のジギタリス(猛毒あり)、稜線手前のコアジサイがピークです。

中倉山の稜線は左右で茶色と緑の様相の違う色になっています。この色の違いは、足尾の公害の歴史を物語っています。左側は草木のある斜面である一方、右側は足尾銅山の清廉に伴う煙害による傷跡が残る、荒涼とした斜面になっています。

足尾を取り囲む山々は、荒涼とした岩肌が目立ち、火山で標高の高い山のような独特の景観を呈しています。言わば、ハゲ山となっていたこの界隈の山々ですが、現在も活発に行われている治山事業により、少しずつ緑も増えてきているようです。尚、治山事業は数百年という気の遠くなるような時間がかかるそうです。

孤高のブナは樹齢100年以上と言われています。煙害を生き抜いた、シンボリックで生命力の強い木として、美しくも悲しい印象を受けました。今回はガスガスで稜線歩きは残念でしたが、改めて山の歴史についても考えさせられる一日となりました。