アポイ岳、北海道長期遠征の筈1

2019年07月10日(水) [日帰り]

• GPS: 04:24
• 距離: 9.5km
• 登り: 766m
• 下り: 761m

コースタイム

北海道長期遠征の第一座は幌尻岳を予定していた。フェリーで苫小牧に夕4時頃着いて、まだまだ明るいので、一気に新冠ダム登山口まで向う。ところが！林道に3キロ程入った最初のゲートでアウト。6月に通行止めの情報は聞いていたが、まさかまだ通行止めとは。しばし呆然。もっと前情報を調べておくべきだった。大きなミスだ。そこで第二座予定のアポイ岳に向かう。何と登山口のジオパークまで2時間掛かる。着予定は9時。70キロで走ったが、北海道走りに抜かれる。ようやくジオパークに着くと先着1台。幕営したかったが、この時間なので車中泊。
翌朝、曇り予報だったが、妙に明るい。アポイはガス掛かりが多いと聞いていたが、そんな気配もない。暫くオジサンと話して出発。早速、名物の鐘を鳴らす。避難小屋までは緩やかな登りが続く。途中の渓流でニホンザリガニを見つけて感動。NHKで知った事だが、アポイに来たんだぁと。
避難小屋からは岩が混じり、傾斜も増す。尾根に取り付くと、一気に展望が開けた。素晴らしいの一言。海に近く鳥海山を思わせる。尾根はゆるやかで、心地よく歩ける。8合目の花畑への分岐から頂上直下の急登に掛かる。距離はまあまあ、この山では唯一辛い箇所か。
頂上は尾根と比べ、展望がない。まぁ夏ならば涼しそうだ。一服して、花畑への周回コースに向かった。今までのコースに比べ、やや下草が被っている。足元も少々悪いか。花畑は尾根の途中にある広場といった感じで、北海道らしいものではない。そこで見つけたエゾルリムラサキはとても美しく気品がある。更に進むと、針葉樹林に入り、まるで八ヶのようなトラバースが続く。頂上から下った距離にしては、合流点まで長く歩く。登って来た尾根は、今度は海に向かって下る。尾根からの斜面下りは岩が混じり、下りにくい。と思ったら足が滑って、スッ転んだ。余裕かまして短パンだったので、脛の横を擦りむいた。これくらいは毎度の事なのでイイとして、頭を石にぶつけてしまった。幸い当たりは軽く、眉の上で、軽い傷と眉毛を少々削ってしまった。かえって出血しない方が心配。後で分かったが、少し内出血していた。
駐車場に着いた頃には、上はすっかりガスで覆われていた。アポイ独特の海からの沸き上がりらしい。花の百名山として期待したが、終盤。下部では終わりで、上部で少々残っていたくらい。
さて、翌日もほぼ同じ天気らしい。駐車場で会ったオジサンから聞いた近場を、アポイ山荘で風呂に浸かり、カツ丼を食べながら思案。

天候

曇りのち時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

登山口のあるジオパークは苫小牧から遠い。北海道走りでもなめてはいけない距離。

コース状況／危険箇所等

良く整備されており、迷う事はない。中腹から上は岩も出てくるので、足元に注意(お前だろ❗)。

その他周辺情報

風呂はジオパーク直ぐ下のアポイ山荘が便利。500円、北海道基準では高めだが本州基準では安い。食事可。

写真

7/10 6:11

朝の駐車場から。多分アポイ岳方向。最高の天気。

7/10 6:18

駐車場から出て大きな看板。

7/10 6:23

少し進んで登山口。

7/10 6:23

直ぐに名物の鐘。デカい音だ。道中に幾つかあった。

7/10 6:28

見たかった感動のニホンザリガニ。渓流に多い。アメザリとは違うのだよ。

7/10 7:18

5合目の避難小屋。ここまでは緩やかな登り。

7/10 7:18

ツンとしたピーク。

7/10 7:37

尾根に上がる手前に望む海岸線。

7/10 7:42

北方向。

7/10 7:50

尾根に取り付く。真っ直ぐピークに向かう。

7/10 8:11

快適な尾根ロード。

7/10 8:01

ピークがマブい。

7/10 8:17

頂上は木に囲まれて展望がない。でも涼しい。

7/10 8:31

裏に回ると残念なモノが見える。

7/10 8:34

花畑方向に下ると日高山脈が見える。

7/10 8:40

花畑手前から頂上を仰ぐ。

7/10 8:42

中央のちょっとした広場が花畑の真ん中。

7/10 9:12

8合目の合流点に戻った。

7/10 9:46

バイバイ。

7/11 19:19

スッ転んだ。

7/10 11:09

アポイ山荘の内湯。
温泉ではない。アポイ岳が見えないのが残念。

7/10 11:34

露天風呂。
チョイ狭い。ゴルフ場が見えるが、どーでもイイ、アポイが見たい。

7/10 11:47

食堂から、すっかりガスに覆われたアポイ。

7/10 10:31

エゾタチカタバミ。
多分。下でこの花のみ。

7/10 6:31

ウメガサソウ。
下の林内に少ない。

7/10 9:52

エゾシモツケ？
もっと赤いと思うので、違うかも。渓流脇に多い。

7/10 9:06

ゴゼンタチバナ。
全体に多い。

7/10 7:21

イブキジャコウソウ。
小屋から上に多い。

7/10 7:21

シロバナイブキジャコウソウ。
小屋周辺のみに少ない。

7/10 7:48

エゾノカワラマツバ。
尾根に多い。

7/10 7:41

アポイハハコ。
尾根にポツポツと。

7/10 9:54

アポイアザミ。
全体にポツポツと。

7/10 7:40

キンロバイ。
尾根に多い。今回の主役だった。

7/10 8:43

7/10 8:49

エゾルリムラサキ。
花畑のみ。素晴らしい花。高貴な役者を感じる。

7/10 7:59

エゾシャクナゲ。
頂上から花畑方向に多い。ハクサンに似ているが少し大きいか。

7/10 8:36

7/10 8:27

ヤツボシハナカミキリ。
色んな模様があるが、北海道では典型的な模様。頂上付近に多い。

7/10 8:36

ダイセツタカネフキバッタ。
サッポロに似るが翅が無い。頂上付近に多い。

7/10 8:38

コチャバネセセリ。
飛ぶのが速い。

7/10 8:47

ウラギンヒョウモン？
後翅の後縁の模様から判断したが、違うかも。

7/10 8:44

エゾアカヤマアリ。
頭が赤いのでエゾと同定。とっても攻撃的で群に足を入れると、あっという間によじ登ってあちこち噛まれる。コレが痛いんだなぁ。

撮影機器：

TG-5 OLYMPUS CORPORATION

感想

masa554

花のアポイを堪能するのは6月がベストらしい。それにしても、遠征は前情報をしっかり取っておくべきと反省。