瓢箪崩山☆梅雨の合間に
- GPS
- 01:45
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 400m
- 下り
- 402m
コースタイム
天候 | 小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
寒谷峠から尾根沿いの道は注意しないと入り口がわかりにくい 下山のコース外のルートは一般登山道なし |
写真
感想
この日は家の都合で仕事を休んだのだが、本格的に雨が降り出すまでに少し時間があるようなので、京都の岩倉の里山を軽く逍遥することにする。岩倉を北上すると普段は雲のかかることの少ない瓢箪崩山も山頂部には雲がかかっている。この瓢箪崩山にはいくつものルートがあるのだが、これまで歩いたこのない飛騨の池からのアプローチを試みる。
飛騨の池を過ぎると道路脇には小さな駐車場がある。すでに先客がおり、三脚のついた双眼鏡を抱えた男性がおられ、満面の笑みで近づいてこられる。ご挨拶をすると、開口一番、「瓢箪崩山ですか?」と質問が飛んできた。京都山岳連盟の方らしく、京都一周トレイルの整備にも携わっておられるとのこと。こんな日に瓢箪崩山に登りに来る物好きに興味を示してくださるのも納得である。今日はカイツブリのバードウオッチングに来られたとのこと。
男性と色々とお話をしているうちに興味深いことを教えて頂く。かつてこの林道の奥には石灰岩が採取されたそうだが、その採取された跡地に京都大学が地震の計測所を設置したとのこと。林道沿いに電柱と電線が整備されているのはそのためだそうだ。
谷沿いに入ってゆくと、間も無く右手に立派な墓所が現れる。聖護院門跡の墓所らしい。かつて聖護院は応仁の乱が消失し、岩倉に場所を移したことがあったので、その頃の墓所だろうか。周りの鬱蒼とした杉林の中で風格あるパワースポットの佇まいを見せている。
林道沿いの電線が途切れるところで右手の斜面にはコンクリートの壁と小さな扉がある。先ほどの男性に教えていただかなければ、それがかつての石灰岩の採石場とその跡に設けられた地震の観測所とは思いもよらなかっただろう。最後の電柱で電線は途切れており、かつては観測所にまで繋がっていたと思われる電線も既に外されているようだ。
林道は寒谷峠の近くまで続いている。道が大きく左手に曲がるところでようやく自然林の山道となる。ヒルはいないだろうかと途中で確認したところ、私の靴に一匹、それからふくらはぎを大きいのが一匹、よじ上ってくるところだった。
寒谷峠が近づくと濃い霧がかかり始める。雲の中に入ったのだろう。峠からは斜面をトラバースする明瞭な道があり、この道を辿るのだが一向に登る気配がない。おかしいと思ってGPSを確認すると、山頂をトラバースするルートに入ってしまったらしい。寒谷峠に戻ると、尾根を登る細い道があった。この道の入り口は意外と分かりにくい。
山頂部は本来は横高山の方向に展望が開けている筈だが、この日は霧の中で眺望は何もない。しかし、霧の立ち込める山頂近くの自然林には独特の雰囲気がある。わずかに500m少々の低山に雲がかかることはあまりないので、霧の光景を目にする機会は少ないだろう。
下山は南西のトトギ池へ下る道に入る。最初は霧の中の檜の植林地を行くが、斜面の左側をトラバースするようになると霧はすぐにもなくなり、明るい自然林の中を歩くようになる。
道が斜面の左側から右側にトラバースするように変化するところで、尾根上のピーク、ca360に登ってみる。ピークの南側から京都市内が見える。ピークから北西に伸びる尾根は明瞭な踏み跡はないものの所々に森林作業のものと思われる赤テープがつけられている。なだらかな自然林の尾根が左手に下降するようになると、周囲は杉の植林となる。足元には多くの倒木が散乱しており、倒木を越えながら進んでゆく。
植林の中に現れた微かな踏み跡を辿ると、羊歯の生い茂る谷へと下る。谷沿いに踏み跡を辿ると先ほどの聖護院門跡の墓所に出た。わずかに歩いて駐車地に戻る。再びヒルをチェックすると、家内のゲイターの内側に一匹、はりついていた。
暑い夏はもうすぐだ。北山の低山を歩くのはしばらく先になることだろう。
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