阿武隈川南沢
- GPS
- 05:51
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 743m
- 下り
- 757m
コースタイム
天候 | くもり後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 甲子温泉・大黒屋:日帰り温泉700円、15時までに受け付けしないといけないので注意 那須高原SA |
写真
感想
会の後輩と沢登りへ。
genterさんが6月沢登りデビューする予定だったが、天候不良で中止になったので、yoshikitoと3人でリスケして沢に行こうとのことに。
白毛門沢予定だったが、直前でyoshikitoが仕事になってしまったので、場所を考え直す。
自分自身、最近ちゃんと登攀よりの沢を出せていないなというのもあり、genterさんも登攀系の沢に行ってみたいとのことで、阿武隈川南沢をセレクト。
沢としては2級下で初めてには辛いかもしれないなとも思ったが、その次の週にyoshikitoと白毛門沢に行く予定とのことなので、ある程度教薀ラスはノーロープでこなすイメージ感が必要だなと思い、そのあたりも考慮して。
当日の天気は意外と悪くて、午後から雨予報。沢自体が短いので、力押しすることにした。
八幡山駅でピックアップしてもらい、大黒屋へ。
福島だが、3時間かからずくらいで到着できた。
橋のたもとあたりの登山道をしばらく進み、阿武隈川本流に降りる。渡渉したりしつつ、堤防をまいて、南沢の入渓点へ。
入渓してしばらく進むとすぐにF1が。
記録で見たより水量が多い。
F1:yutaリード
ライン的には左から入って、水流をトラバースし、右壁を登るのが良さそうだったが、水流が強くてトラバースが難しそうだったので、そのまま左壁を登る。
脆いが、気を付けて登れば問題なし。途中、灌木で中間ランナーとる。抜け口にあった木で支点構築&引き上げ。
genterさん問題なく登ってくる。
F2:yutaリード
右壁を登る。ホールドはあるが、脆くて、てこずる。途中足をかけてたホールドが崩れてヒヤリ。残置ハーケンあり。
genterさん問題なく登ってくる。
F3は登れなさそうだったので、巻く。
F4はgenterさんがフリーで行けそうとのことで、自分が登って悪かったら上からロープ出すことに。
こちらももろくて悪い。時間かかったが、残置ハーケン踏みつつなんとか抜ける。この滝が一番悪かった。
上からお助けロープで確保するが、genterさん問題なく登ってくる。
登攀が安定していてうまい。
F5〜F8はフリーで登った。難しいところはあまりなし。
F9:yutaリード
30M大滝。なかなかの迫力。こちらは左のザレからとりつき、左壁を登る。登攀は易しいので問題なし。
大木で支点構築&引き上げ。
genterさん問題なく登ってくる。
F10もフリーで登る。
その後は小滝を超えつつ、山頂近くまで、沢をつめていく。最後、数メートル藪漕ぎして山頂直下の登山道へ出る。
甲子山山頂で雨が降り出す。
降り出す前に沢パートを抜けれて良かった。
その後、雨足が強くなるなか、スピード下山。
コースタイム2時間超えのところ、1時間で下山。
genterさん、さすが早い。
スピード下山のおかげで、大黒屋の日帰り温泉に間に合った。
雰囲気が良く、とてもいい温泉だった。
福島まで行った甲斐あった。
その後、那須高原SAでごはん食べつつ解散。
行き帰りの運転ありがとうございました。
阿武隈川南沢は、丹沢源次郎沢の脆いバージョンみたいな感じだった。でも、適度に登れる滝がたくさん出てくるので面白かった。やっぱり初見の沢は刺激があって楽しい。ロープも何回か出せていいリードトレにもなった。
そして、今回の遡行を通して、genterさんはポテンシャル高いと思った。登攀・歩きともに安定していて、ルートの下調べもしっかりしてあった。きっとバリエーションに向いていると思う。今回は全然底が見えなかった感じだった。
もっと先輩含めていろんな人とバリエーションに行くといいと思う。
本人も楽しかったと言ってくれたので、連れて言った側としても嬉しかった。
genterさん、今回はありがとうございました!
時間がなくて細かいことはあまり教えられず申し訳なかったです。
行き帰りの車内の話も面白かったです!笑
今度は晴天の日にもっと長くてヒイヒイなるやつやりましょう!
来週も頑張ってください!
会に入る前からやってみたかった沢登りに先輩に連れていっていただきました。
ytadさん、yoshikitoさんのお力添えもあり、紆余曲折を経て平日にyutaさんと2人で阿武隈川南沢へ。
南沢は全体の長さはそこまではないもの、適度な滝が適度な間隔で合計10個程現れて、初級者の登攀トレに丁度いいらしい。
yutaさんが行く前に水根沢と南沢どっちがいいですか?と聞いてくれて、それぞれの遡行記録を調べた結果、綺麗な沢でジャブジャブするのも素敵そうだけど、ちょっと怖いな〜ってところでヒーヒー言いながら登るのもまた楽しそうだな、と思い南沢行きたいです、と伝えた。
快諾してくれて、日帰りにしては若干遠いが福島県白河市の阿武隈川へ。
5:30に八幡山でyutaさんをピックアップして、入渓点すぐの道路脇の空きスペースに駐車したのが8:00過ぎ程。意外と早く着いた。
入渓してすぐに広くて浅い河原に出る。
登山道とは違う自然の形で、そこを歩いてるだけで既にテンションが上がる私。
沢靴のフェルトのフリクションがどんなものなのか全く想像出来なかったけど、履いてみたら案外しっくりくる。
水流の中にも意外と足場があるらしく沢靴で水の中に足を突っ込んで探ってみる。
あ、滑らない。
じわーっと靴の中に水が入り込んできてそれを感じながら歩くのが楽しい。
沢における渡渉や読図のコツをyutaさんに教えていただきつつ進む。
そうこうしてるうちに、ひとつ目の滝の前に到着。
今までは滝といえば眺めるものであって登るものではないと思ってた私は10mの滝を前にして少々ビビっていたがそれと同じくらいワクワクしてる自分がいるのも確認する。
yutaさんが最初だからロープ出しましょうと、沢でのトップ、フォローの登り方、3人以上の時の登り方などをレクチャーしてくれたあとにリードで登り始める。
ビレイしながら見上げるyutaさんはカッコよかった。
登り終わって支点を作ってくれて私の番に。
真横で滝の音を聴きながら恐る恐る取り付く。
滑る、怖い、いや、楽しい、滑る、冷たい、足どこだ?手、無くね?行けない?いや行けるか。
いろんな事を考えながら登り切って滝の落ち口で一息ついて思う。
こ、これは...!
た、楽しい!!
音とか空気とか湿気とか、まさに自然の中で遊んでる感が満載だった。
その後はまたすぐに次の滝に登りたくなる。
へつったり、突っ張ったり、腰下くらいまでドボンしつつ進むと記録通りに丁度いい間隔で滝が出現。
F3を巻いた以外はF1〜F8を登りきって、こりゃ良いわ〜と幸せな気分になってる所にメインディッシュかのような堂々とした30m滝が現れた。
おおおお。
つい声が漏れてしばし見上げて立ち尽くす。
深い切り立った渓谷からドドドっと豪快に水を巻きちらしている。
と同時にこれ、登るの?と疑問に思う。
そんな中冷静にルーファイするyutaさん。
右岸の草付きを登り、滝の中腹まで行ってそこから水流の左側の岩場をスイスイっと登っていった。さすが。
ロープを出してもらい、それに続く。
滝の中腹まで上がる草付きの足場がドロっドロで非常に悪かった。油断するとずり落ちてしまう。
手を斜面に押し付けるように踏ん張って足で蹴って泥を掘って足場を作りつつ進む。中腹まで行くには若干トラバース気味に行かなければならず、それも嫌だった。
全行程の中でここのセクションが一番怖かった。
なんとか中腹の水流横に着いて階段上の岩場を登りきって滝上に到着。
安全な所まで行って、一息付いてると支点を片付けて戻って来たyutaさんが笑顔でグーパンを差し出してくれる。合わせる。
達成感!
誰も居ない自然の中でヒィヒィ言いながら滝を登る。
縦走なんかで体力の限界くらい歩いた後にアルプスの雄大な夕景を見たりした時にも思うけど、今、生きてるな〜自分。って感じがふつふつと沸いてくる。
今回は全ての滝をyutaさんが最初に登ってくれたので、私はそれをジーっと観察し、手足の位置を確認してから登ったので安全に楽しむ事が出来ました。ありがとうございます。
残りの詰めは足の悪いスラブを慎重に進み、少し藪を漕いで登山道に出る。
藪漕ぎから登山道が見えた時の安心感はたまらない。
そこから歩いて1分程で甲子山の山頂へ。
ここでも達成感から自然と笑顔が溢れる。楽しかったー!
少し休憩して、さあ下山するかって時に雨が降り始める。予報通りなので焦らなかったが、ちょっと雨量が多く、雷もバリバリ。
下山道は小川の様になり、車に着く頃には結局沢に居た時よりずぶ濡れに。
すぐ近くの大黒屋温泉でひとっぷろ浴びる。
とても素敵な温泉でした。
温泉はあまり詳しくないですが秘湯を守る会のうちのひとつらしいです。日帰り入浴は15:00までですがおすすめ。
帰りの長いドライブも山の話やそれ以外の趣味の話で話題は尽きる事無く、勉強しつつも楽しく帰れました。
初めての沢登りという事で、いろいろ印象深い山行になりました。
楽しいだけではなく、山に対しての総合力も上がると思うのでこれからいろいろな沢に行って経験を積んでみたいと思いました。
ただ危険な遊びには間違いないとは思うのでリスク管理や怪我や事故など緊急時の対応、進退の判断など。
安全に、万が一の事がない様に遊ぶ為には様々な事をしっかりと確実に身につけないといけないなと感じました。
ご一緒してくれたyutaさん、ありがとうございました!また山行きましょう!
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