滝谷 ドーム中央稜



- GPS
- 06:09
- 距離
- 1.2km
- 登り
- 325m
- 下り
- 282m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 6:25
天候 | 1日め、晴れのち15時から大雨。2日めの朝4時まで降雨。4時から晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート中の岩はわりと安定していました。 |
写真
残置ハーケンがわりとあり、カムは使わなくてもOK。
左のクラックではなくその右の凹角を登る。
最初は凹角ではなく階段状から上がり、凹角を登ると狭いチムニーになる。
チムニーの左側やチムニー内部に複数ハーケンあり。
どちらを登るか迷うが、いったんチムニーに入って中のハーケンに支点をとる。
チムニーは奥に入ると狭くて出づらくなるので、中に支点を取った後はあまり奥まで入らずに体を外に出し、チムニー外の両サイドに手と足を置いて上がった。これだと容易。
最後のチョックストーンには手前から上がった。
チョックストーンの左から上がるという記事もあり、左側にハーケンもあるが、正面から乗り上げたほうが楽に思える。
コンテでも可能。
谷を挟んだ対面の岩場に行くのに画像の岩を回り込むので、ロープの流れが非常に悪くなる。
その意味ではコンテの方がいいかもしれない。
4Pめの取り付きはわかりにくい。対面の岩壁の右部。残置スリングのビレイ支点あり。
前の画像のビレイ支点から3mくらい上がったところにも支点があったのでそちらにビレイ支点を移動。
この3mくらいはとても簡単な登りだが、フリーでは行きたくない感じなので一応ビレイする。
スラブを左に戻る。
画像は台形岩を左から越すところだが、このクラックを越えるのが難しい。いっきに左に体重をかける。
また、画像のように左から台形岩を越えると5Pめの取り付きには出ない。とりつきに行くには岩の左から裏へさらに回り込む必要がある。このとき、ちょっと高度感がある。(ハーケンあり)
なので、台形岩の右手チムニーを登るのが正解だったかもしれない。ただし、スラブの右手は悪く見えた、、、
おおむね容易だが、最後の大岩をのっこすところが難しい。
大岩は左右どちら側からも登れそうに見え、どちらにもハーケンがある。が、右側から登った。
大岩の手前では左側にいたので、少し右に移動する。ここがスラビーで足が滑るので要注意。
残置ハーケンが縦リスに多数あるので、まず支点を取ってから移動する。
感想
先週雨で中止したドーム中央稜(北穂東稜の記録)に再チャレンジしました。
前日の15時からずっと大雨で当日朝3時でもまだやまず、またただの北穂高岳往復になってしまうのかと半分あきらめていました。
が、4時にはやみ、常念や槍など周辺の山々のシルエットが見えるようになり、霧もなく無事登攀をすることができました。
アプローチ
・ガレガレです。
・踏み跡がある部分が多いですが、ないところもあるので少し迷います。
・雨上がりで苔がすべるところがありました。
・懸垂場所がわかればあとはすぐです。
・懸垂下降は50mロープぎりぎりか少し不足なので、きちんとロープを中央で折り返すこと。すっぽ抜け注意。
登攀(1~5P)
・1Pめのチムニーは、中に入り切らなければそんなに難しくありません。ただしザックは邪魔になるので、少なくともリードは空身でいったほうがいいです。
・2Pめは、左にいって上部で難しいスラブを登ることになりましたが、右からリッジをいくともっと容易だったのかもしれません。
・3Pめは容易な歩き、とありますが、先行がいないと4Pめとりつきを探すのに少し苦労しました。
・4Pめは最も難しいピッチに感じました。上部のスラブが核心です。
最後の台形岩は右側を越えると5Pめのとりつきにそのまま出られるようですが、左側を越えたので台形岩の裏側を回り込むためにもうひと登り必要でした。
・5Pめは容易ですが、最後の岩の乗越(右側から)がちょっと難しいです。足が滑ります。
・全体にどのピッチも残置ハーケンがあり、カムはそれほど多くは使いませんでした。でもキャメロット0.4~1くらいはあったほうが安心です。
・どのピッチも50mダブルロープで十分です。余ります。
下山
・記録では懸垂と歩きと2通りあるようですが、懸垂箇所がわからなかったので歩いて一般登山道に下りました。ルートがわかればすぐです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
jassmineさま、大変参考になるレコをありがとうございます。特にアプローチ情報がリッチで貴重だと思います。
ところで、ヌンチャクは何本持っていかれましたか。ご教示いただければ幸いです。
snakamさま、記録をご覧下さりありがとうございます。
携帯したクイックドローは9本、それとは別にアルパインヌンチャクを6本ですが、感覚的には、1ピッチで使ったのは普通のクイックドロー6〜7本とアルヌン1〜2本くらいでしょうか。
が、ルートどりによりますので、あくまで参考としてお考え下さい。
滝谷のレコもシンプルなのにマストな情報が散りばめられていてお陰さまでドーム中央稜登攀できました。
ありがとうございます。
参考になったのなら嬉しいです。
tomhigさんのレコも参考にさせていただきます!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する