激安バスで行く憧れの燕岳♪ 中房温泉〜燕山荘
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 1,268m
- 下り
- 1,263m
コースタイム
↓
07:26 中房温泉登山口
07:32 トイレ後に出発
08:02 第一ベンチ
08:31 第二ベンチ
09:04 第三ベンチ
09:51 富士見ベンチ
10:35 合戦小屋(3分休憩)
11:06 三等三角点
12:08 玄関まで100m地点
12:11 燕山荘(昼食で37分休憩)
12:48 下山開始
12:55 雷鳥と出逢う
13:21 急坂にてアイゼン着装
13:36 合戦小屋(1分休憩)
13:40 アイゼン外す
15:02 水場の看板
15:23 中房温泉(外のベンチでバス待ち休憩)
↓
16:00 中房温泉からバス出発
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
<往路>新宿12:45→松本16:15 トラビスジャパン 花バス \2600 <復路>松本18:20→新宿22:15 (渋滞40分含む) アルピコ交通京王バス \3400(カード不可、現金のみ) 松本⇔穂高 大糸線 片道\320 穂高⇔中房温泉 乗合いバス 片道\1700 |
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪期とはいえ、アイゼンは持参して正解。 ‘アイゼンピッケル不要’とのレポもあったので迷ったが 私の場合はスカルパ(冬靴)にしか着装できないため、 山荘に電話してリアルタイムの雪状況を聞いてみた。 「雪道に慣れている人、経験を積んでいる人以外は必要」とのこと。 |
写真
感想
好きな山小屋、第一位の燕山荘。
ガイドブックやネットで見るたび絶対に行きたい!
と思っていた燕。
今回は貴重な土曜休みを利用し、穂高駅で前泊(素泊まり)し
翌朝に登山口へ向かう計画を立てた。
シーズン中は、バス便が変わりもっと早く登山口へ到着する。
今の時期だとこれが限界。
穂高駅1分のビジネスホテルを電話予約していたが
ロビーに着くと、今日はカードが使えないと言う。
じゃらんネットでもカードOKになっていたのに。
そういう事に納得できない私は、即キャンセルした。
代替機を置くとか、予約の時点でお知らせするとか
サービス業である限り配慮はしないと。
それは女将さんにしっかり伝え、ホテルを出る。
今後の山行で何が起こるかわからないので
現金はなるべく手元に持っていたいのだ。
駅前の観光センターは既に閉まっている。
駅員さんに事情を話すと、安曇野マップをくれた。
常念岳ツアーで添乗員さんがくれたのと同じもの。(ザックに持参)
ここまで来て泊まれなかったらシャレにならない。
すぐさま電話をかけ、3軒目に空きが見つかり即予約。
ところがそのホテル近くで道を聞いたある店舗で
「うーん…あそこは女性一人で行かないほうがいいよ」
「作業員とかが泊まるような所だよ」
「前、夜中に女性が逃げてきた事があるんだ」
「こんなところに泊まっていられない、って」と。
えええーっ、そんなっ! (笑)
とりあえず様子を見てから決めよう。
カード払いする前に念のため部屋を見せてもらい、泊まることにした。
駅から10分だったが徒歩圏内だし、部屋の怪しさもまぁ許容範囲。
ロビーを出る時、カゴにロシアンブルーがいて私をじっと見ている。^^
気を取り直し、美味しいお蕎麦屋さんで天ぷら蕎麦を食べ
翌日の食料を調達するために近くの西友へ寄った。
なんとサントリーの南アルプス天然水2ℓが\87という安さ!
東京のスーパーみたいな活気はないが、24時間営業なので助かる。
早朝、穂高駅まで歩いていると、前夜に泊まるはずだった
ホテルの玄関前に仁王立ち気味の旦那さん。こちらを見ている。
キャンセルしたのがどんな女か、わざわざ確認?怖いなー。
ギリギリで乗れた早朝の乗合いバスには、
私のほかにはご夫婦と思われるカップルが1組だけだった。
中房温泉に着くと2〜3台の車が停まっていた。
公共機関で来る登山者は少ないのだろう。
夏にはこのバスも満員らしいので、穴場の時期なのかもしれない。
ヤマレコで確認していた通り最初から急登。
情け容赦ない坂が続き、既に汗びっしょり。
でも、時間に限りがあるためゆっくりもしていられない。
ヒーヒー言いながら登り、時々立ち止まり汗を拭く。
それぞれ別の単独女性2人に抜かされるが、焦らず行こう。
それにしても下山してくる人の多いこと。
燕山荘の登山教室がちょうど同日に開催されていたはず。
団体さんに「独りですか?スゴイですね」
単独オジサマには「今日の槍はサイコーだよ!」
その後、あるグループとすれ違った時「今の人、……だね」と。
「……」の部分が聞き取れなかったが明らかに私の事だ。
あぁすごく気になるなぁ〜! 何て言ってたんだろう。
歩きながら思わず「富士見ベンチ」と声を出してしまった直後、
おにぎりを食べている女性が座っているのに気付いた。
照れ隠しに「山荘までどのくらいでしょう?」と話しかける。
地元らしく、燕岳には何度も登っているそうだ。
まだ休憩できないので、私はそのまま登る。
合戦小屋のベンチで休んでいると、追いついたこの女性は
アイゼン無しで山荘まで登ると言う。
別のベンチで休憩中の男性2人組にも聞いたけど同じ答え。
「持っているなら使ってもいいのでは」
結局、ゲイターとアイゼン着装の時間も惜しくて付けずに行く。
ひええー!
北アの“三大急登”と呼ばれているだけあって。
今日は特にヘロヘロ〜〜(笑)
胸突き八丁は全然ダイジョブだったのに。
歩いても歩いても、なかなか着かない燕山荘。
でも、オジサマの言う通り景色は最高。
青空と残雪のコントラスト。
もう、この時点で山頂はキッパリ諦めることにした。
帰りのバスが16:00最終なので、どうしても乗らないと。
それまで無かった風が急に吹き付けてきたのは
‘燕山荘の玄関まで100m’の看板辺り。
ここが一番寒く感じられた。
山荘前にある例の道標まで辿り着く。やった!やっと着いたー!
バッヂを買いトイレを借りて、カレーパンとカフェオレの昼食。
男性2人組も追いつき、色んなポーズで撮影しながら騒いでいる。
本当に素晴らしい景色。
やっぱり来てよかった!
山荘から下ってすぐ留まっている男性に挨拶すると
「シー(静かに)あそこに雷鳥が…」と教えてくれる。
うわ、ホントだ!
雪にクチバシを入れ何かを啄ばんでいるメスの雷鳥。
男性にお礼を言い黙々と下るが、急坂に差し掛かりアイゼン着装。
登りより下りで必要だったので、やはり持ってきて正解。
合戦小屋まで降りてきて、大汗対策セームタオル(daizさんオススメ)
を山荘のトイレに忘れてしまった事に気付く。
あーあ、買ったばかりなのに。
登山口に降りてから、ダメ元で山荘に電話する。
次回行く時まで取っておいてもらえたら…。
すると、着払いの宅配で送ってくれると言う。ありがたい。
ところが昨夜、燕山荘から封筒が。すぐに郵便で送ってくれたのだ。
さすが!
人気第一位の山小屋だけあって、心配りが素晴らしい。
そういえば、問い合わせの電話応対も山荘での応対も両方よかった。
ありがとう〜〜。メールでお礼をしておいた。
次はぜひ、泊まりで訪れて山頂を目指したい。
今回は、時間的に山頂まで行けなかったにも拘らず
お膳立てされたツアーではなく全部自分で計画し
それを実行できたためか、とても満足感がある。
穂高駅で宿のトラブルはあったけど。
帰りの激安バスも一席だけ空いていたので、やっぱり運がいいでしょ?
ちょっとしたハプニングも、単独行の醍醐味のひとつだろう。
お疲れ様でした。
登山口までの往復の方が大変そうですが
四季の燕岳に登ってみてください。
コメントありがとうございます。
返信遅くなりました。
今回の山行まえに、
燕レポを拝見させて頂きました。
どなたかが超人と仰っていましたが
本当にその通りですね!
是非、またチャレンジしたいと思います。
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