やりきった感が半端じゃない!!!大満足の幌尻岳
- GPS
- 02:08
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 769m
- 下り
- 403m
コースタイム
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 8:43
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
数日間晴れていた状況でも渡渉は楽に膝まで水に浸かります。結構流れも速いので増水時は相当危険だと感じました。 登山道は超明瞭で道迷いは無いでしょう。 渡渉部分は基本川を上っていくだけなのではぐれたりはしませんが、渡渉ポイントは結構分かりにくい箇所があるので注意してください。間違えると石に踏みあとがないので苔で滑りやすいです。 あとアブが半端ないですw。 行きの林道は全くいなかったのですが、帰りの林道で終始刺されまくりでした。。。 渡渉対策で薄着なってる足を狙って来るので、面倒ですがズボンを上から履くのがいいかもしれません。虫除けスプレーは全く効きませんでした。 話によると夕方になるほどアブが増えるので、夕方便でバス待ちの時に待合室が暑いと地獄かもしれません。不思議と林道以外は全くアブはいませんでした。 日帰りに関してですが、普段CTの6〜7割位で歩ける人なら結構チャンスがあると思います。私も翌日の天候が悪い場合は日帰りも想定していましたが、やはり渡渉区間の時間が読めなかったので山荘泊前提のプランで挑みました。実際にもし日帰りを当日実行していたらギリギリ間に合った感じでしたが、その場合は時間に追われる事を考えてちゃんと沢靴で挑んでおくべきだったと感じました。マリンシューズではやはり靴底が薄いので渡渉以外の場所で足が少し痛くなりタイムロスします。 |
写真
装備
個人装備 |
けちって沢靴ではなくマリンシューズでしたが
やはり滑りやすいので増水を想定するのなら止めておくべきだと思いました。
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感想
言い尽くせない位の達成感と満足感がありました。もちろん過去最高の登山となります。
確実に100名山最難関であろう幌尻岳、計画、準備段階から長い時間がかかりました。
当初は天候を選べる新冠ルートの予定でした。日帰りも視野に入れてJR二宮駅から塔ノ岳ー鍋割山経由日帰りの13時間トレーニングを実行して準備万端で待機していたのですが、何と今シーズンの新冠ルート閉鎖が発覚!!!!!!
既に長期有給とフェリーの予約までしてしまっている状況でまさかの事態に・・・
移動がバイクなので超早朝出発が必須のチロロ林道は流石に怖すぎでアクセスできないので必然的に平取からとなりますが時期は既に6月、、、、幌尻山荘の予約なんてもう無理に決まってるし、、、、と半ばダメ元でとよぬか山荘のHPを見てみると何と1日だけ空きがあるではないですか‼!!!!!
速攻で予約をしてようやく今年の幌尻岳挑戦の権利を手に入れることができたのでした。
ちなみに7月半ば位だったと思いますが、その時にHPを見たら結構空きがありました。ツアー客等のキャンセルが出るのでマメに見てれば案外予約が取れると思います。でも他の皆さんに聞くとやはり4月に予約をしていた方が大半でした。
登山日まで毎日天気予報に一喜一憂しますが、いざ当日は雨の心配皆無の晴れ予報。苦労が報われました。
そしていよいよ渡渉が始まります。
たまに膝位まで浸かる程度かと思っていたのですが甘かったですW
膝まで来まくる思った以上の本格的な渡渉でした。しかも案外流れが速い‼
今回程度の水量なら命の危険は感じませんが、もし腰まで来る様なら撤退してると思います。その位の厳しさがありました。
山荘以降の登山道ですが、初っぱなからワイルドな急登が始まります。
展望ゼロかつ蒸し暑いので最悪でしたw
ただその急登が終わって直ぐに現れる水場がなかなか使えます。
登山道から2分位で行けるので活用出来ると思います。
しばらく登り北カールが見えてくる頃には景観はとんでもない事になっているでしょう。ここまでの苦労の全てが吹き飛ぶ素晴らしい尾根歩きが出来ます。
そしてついに登頂です!!!!!!!!!!
本当にここまで色々長かった・・・・・
色々準備万端にしても最後の最後は天候という運に委ねる事になりますが、そこが色々各個人の物語を作る要素になるのだと思います。この達成感は幌尻以外では味わえないでしょう。
今回結果的に平取からの登山となりましたが、正直大正解だったと思います。
理由としてはまず第一にやはりあの渡渉は体験すべき物だと感じた事です。
確かに天候に左右される100名山最難関にさせている元凶なのですが、振り返ってみるとあの石鎚山の鎖場と同じ位の幌尻岳登山における象徴性を感じました。
そしてこちらの方が大きかったですが、第二にとよぬか山荘から前泊しシャトルバスで一緒に向かう事で他の登山者と強力な連帯感を持って登山が出来る事です。
全員でも20人程度なのでだいたいの人と顔見知りになります。
なにせここは幌尻岳、素人はゼロ人、それなりの登山経験を持つ全員が強烈な思い入れを抱いて挑んでいます。
当然情報交換も真剣だし、皆さんのレベルが高いので話していて話題が尽きません。
これが本当に良かったですね。。。。全員の登山歴を知ってしまうくらい仲良くなれました。
ちなみに下山翌日のトムラウシ山頂でそのうちの私を含めた6人が特に約束した訳でなく結果的に集まってしまいましたw
幌尻岳下山翌日にトムラウシへ登る健脚ぶりもですが、それよりも脚力はそれぞれ異なるにも関わらず同時間帯に山頂にいるタイムマネジメントに笑ってしまいました。今振り返ってもこれは凄いよなぁw
さらにこの時は行きの幌尻ですれ違った3人兄弟の子供達(この日の最速者)にも再会すると言う出来事がありちょっとした同窓会みたいな非常に思い出深い体験が出来ました。
いや〜〜〜〜〜、本当にいい登山ができたと思います。
今後こんな体験が出来る登山はそう無いでしょうが、今回のような事を夢見て登山をして行きたいと思います。
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