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Yamareco

記録ID: 1967010
全員に公開
沢登り
大峰山脈

【大峰】白川又川(奥剣又谷)から八経ヶ岳

2019年08月10日(土) ~ 2019年08月11日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
14.1km
登り
1,940m
下り
1,922m

コースタイム

1日目
山行
11:00
休憩
0:00
合計
11:00
6:00
70
行者還トンネル西口
7:10
180
弁天の森
10:10
50
火吹谷下降地点
11:00
110
火吹谷と白川又川本谷の出合
12:50
120
大滝
14:50
100
水晶谷出合
16:30
30
奥剣又谷と口剣又谷出合
17:00
奥剣又谷と口剣又谷出合すぐ上の台地
2日目
山行
11:40
休憩
0:00
合計
11:40
6:00
40
奥剣又谷と口剣又谷出合すぐ上の台地
6:40
40
標高1060m二俣
7:20
20
標高1200m二俣
7:40
30
標高1280m二俣
8:10
150
12m滝(高巻き開始)
10:40
120
標高1520m付近二俣(高巻き終了)
12:40
90
遡行打ち切り地点
14:10
70
八経ヶ岳山頂
15:20
60
弥山
16:20
80
弁天の森
17:40
行者還トンネル西口
・1日目の沢遡行は釣りの時間も含むためゆっくりめです。
・2日目も沢遡行に時間がかかっていますが,一部大きめに高巻いたためで、ルート選択によってはもっと短い時間で遡行できると思います。
天候 両日とも晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
行者還トンネル西口駐車場に駐車。朝5時半ごろで十分空きがある状態だった。
普通乗用車1日1000円。
コース状況/
危険箇所等
<奥剣又谷から八経ヶ岳山頂へのダイレクトルートについて>
・ 八経ヶ岳山頂から南東に直接派生している小尾根に乗れば山頂にダイレクトに詰め上げることができます。標高1520m付近の二俣はどちらをルートにとっても,詰めでこの尾根を目指しさえすれば大丈夫と思われます。
・ ただし,この小尾根は急峻なうえ,杉やトウヒが密に生えており,藪漕ぎで結構消耗します。ガイド本や地形図には岩記号が出てきますが,岩壁は基本的に巻くことが可能で,登攀的要素はそれほどありません(一部,ちょっとだけよじのぼったりはしますが,簡単です。)。

<弁天の森南東尾根(奥剣又谷への下降)>
・ この尾根は道はありませんが,藪が少なく,気持ちがいいと言っていいくらいの尾根です。危険個所は特にないですが,ところどころ急峻な地形が出てきて直進を阻まれるので,その際は左右に適宜巻けば通り抜けられます。尾根がいくつか派生するので読図力は必要。
・ 白川又川・火吹谷出合へ降りるには,標高1150m付近で南東に派生する小尾根に乗る必要があるので,読図注意。

<白川又川(火吹谷出合〜水晶谷出合)>
・ 今回は連日の猛暑で減水しており,渡渉が容易だったためあまり参考にならないかもしれませんが,後半(奥剣又谷に入ってから)よりは容易な印象でした。突破が難しい滝や淵が出てきた場合も,それほど悩まずに巻くことができます(ただし,取りつきと沢への復帰は斜面が立っている場合が多いので,ルート選定を慎重に。)。
・ 水が本当に冷たいので注意!泳ぐならネオプレーンやウエットスーツ推奨(極力泳がず巻き中心に通過することも可能)。通常装備で淵を泳ぎ渡ろうとすると,心が折られます。水晶谷付近から急に水温が上がり,生ぬるく感じるくらいになります。

<白川又川(水晶谷出合〜奥剣又谷)>
・ 1280m二俣以降は両岸が立ってきて,滝が突破できない場合の高巻きに苦労します(確保体制が取れ、滝が直登できるならそれほどでもないかもしれませんが…)。かなりの急斜面の登行や,切り立った壁のトラバースも出てきます。このあたりは遡行者の技量やルート選択で違ってくるかと思うのですが,今回,小さく巻くことができず,やむなく大高巻きをする場面がありました。
行者還トンネル西口の駐車場に駐車。5時半くらいで結構空きがあった。
いつも思うが,行者還トンネルはなかなか特殊な面構えです。一見の価値あり。
2019年08月10日 06:09撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 6:09
行者還トンネル西口の駐車場に駐車。5時半くらいで結構空きがあった。
いつも思うが,行者還トンネルはなかなか特殊な面構えです。一見の価値あり。
弁天の森着。ここから南東に派生する尾根を白川又川と火吹谷の出合へ下降する。
今日も雲一つない快晴。朝の空気はまだ涼しいが,暑い一日を予感させる。
2019年08月10日 07:26撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 7:26
弁天の森着。ここから南東に派生する尾根を白川又川と火吹谷の出合へ下降する。
今日も雲一つない快晴。朝の空気はまだ涼しいが,暑い一日を予感させる。
弁天の森の南東尾根は,道はないものの藪が全くと言っていいほどなく,歩いていて気持ちがいい。ところどころ急峻な地形が出てきて前進を阻まれるが,左右どちらかに巻けば通過できる。
2019年08月10日 07:43撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 7:43
弁天の森の南東尾根は,道はないものの藪が全くと言っていいほどなく,歩いていて気持ちがいい。ところどころ急峻な地形が出てきて前進を阻まれるが,左右どちらかに巻けば通過できる。
途中,イノシシの親子に遭遇した。かなり距離が近い(20mくらい?)のに全くこちらに気づかない。結局,100mほど並行して歩いた後,イノシシは悠々と谷に降りて行った。(写真右手にウリボウも写ってますが,分かりにくいかな?)
2019年08月10日 08:34撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
8/10 8:34
途中,イノシシの親子に遭遇した。かなり距離が近い(20mくらい?)のに全くこちらに気づかない。結局,100mほど並行して歩いた後,イノシシは悠々と谷に降りて行った。(写真右手にウリボウも写ってますが,分かりにくいかな?)
標高1150mあたりで南東方向の小尾根に乗り,白川又川と火吹谷の出合にダイレクトに出られるように地図を見ながら進んだ…つもりでしたが,谷に降り立ってみると水流が南方向に流れている。あらら,どうやら火吹谷のほうに降りてしまったようだ。途中から知らず知らず火吹谷方向の支尾根に入り込んでしまったものと思われる。
2019年08月10日 10:27撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 10:27
標高1150mあたりで南東方向の小尾根に乗り,白川又川と火吹谷の出合にダイレクトに出られるように地図を見ながら進んだ…つもりでしたが,谷に降り立ってみると水流が南方向に流れている。あらら,どうやら火吹谷のほうに降りてしまったようだ。途中から知らず知らず火吹谷方向の支尾根に入り込んでしまったものと思われる。
予定外の火吹谷下降をやらされる羽目になったが,火吹谷は滝の多い谷で,大きな滝の巻きを5回くらいやらされた。しかも,両岸の斜面が立っていて,結構ひやひやものだった。でも,結果的に火吹谷を覗けたし,滝もきれいたっだし,よしとするか。
2019年08月10日 10:47撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
8/10 10:47
予定外の火吹谷下降をやらされる羽目になったが,火吹谷は滝の多い谷で,大きな滝の巻きを5回くらいやらされた。しかも,両岸の斜面が立っていて,結構ひやひやものだった。でも,結果的に火吹谷を覗けたし,滝もきれいたっだし,よしとするか。
やっとこさ白川又川との出合に到着。結局小一時間くらいかかってしまった…。
2019年08月10日 11:08撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 11:08
やっとこさ白川又川との出合に到着。結局小一時間くらいかかってしまった…。
このあたりの白川又川本谷は,時々両岸の壁が立つこともあるものの,概ね穏やかで,白い岩と青い淵の饗宴を心行くまで楽しめる。
(頻繁に泳ぐため,カメラが水をかぶって写りが悪いです。すみません。)
2019年08月10日 11:37撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
8/10 11:37
このあたりの白川又川本谷は,時々両岸の壁が立つこともあるものの,概ね穏やかで,白い岩と青い淵の饗宴を心行くまで楽しめる。
(頻繁に泳ぐため,カメラが水をかぶって写りが悪いです。すみません。)
岩が白く輝いて,私のコンデジだと簡単に白飛びしてしまう。それくらい光と影がまばゆい。
2019年08月10日 11:55撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 11:55
岩が白く輝いて,私のコンデジだと簡単に白飛びしてしまう。それくらい光と影がまばゆい。
美しい造形の岩と青い淵が続く。
渡渉や泳ぎが多いが,減水しているらしく容易。ただし,水は発作を起こしそうなくらいに冷たく,あまり長く浸かっていると,動きが緩慢になってくるのがわかる。
2019年08月10日 11:56撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/10 11:56
美しい造形の岩と青い淵が続く。
渡渉や泳ぎが多いが,減水しているらしく容易。ただし,水は発作を起こしそうなくらいに冷たく,あまり長く浸かっていると,動きが緩慢になってくるのがわかる。
白川又川名物の赤い岩が現れ始めた。青い水と相まって目を驚かせる。
2019年08月10日 11:59撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 11:59
白川又川名物の赤い岩が現れ始めた。青い水と相まって目を驚かせる。
時々こんな淵も現れる。巻きはそれほど難しくない。淵の中には大小のアメノウオ(アマゴ)が悠々と回遊している。
2019年08月10日 12:00撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/10 12:00
時々こんな淵も現れる。巻きはそれほど難しくない。淵の中には大小のアメノウオ(アマゴ)が悠々と回遊している。
うおっ,あれは? 突然前方にびっくりするほど赤い壁が現れる。
2019年08月10日 12:28撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 12:28
うおっ,あれは? 突然前方にびっくりするほど赤い壁が現れる。
血塗られたような赤い壁がだんだん迫ってくる…暗いゴルジュの中なので余計に不気味である。
ちなみに,通過自体は容易(水が少ないからだと思うが…)。
2019年08月10日 12:31撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 12:31
血塗られたような赤い壁がだんだん迫ってくる…暗いゴルジュの中なので余計に不気味である。
ちなみに,通過自体は容易(水が少ないからだと思うが…)。
写真写りが悪くて申し訳ないが,赤い壁の直下で撮ったもの。黒光りする岩の中でそこだけが顔料を塗ったように真っ赤。しかも赤いところから決まって冷たい湧水が噴出している。不思議だ。
2019年08月10日 12:33撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/10 12:33
写真写りが悪くて申し訳ないが,赤い壁の直下で撮ったもの。黒光りする岩の中でそこだけが顔料を塗ったように真っ赤。しかも赤いところから決まって冷たい湧水が噴出している。不思議だ。
不思議なのは,近くでよく見てみると,岩の表面だけが赤く染まっているように見えること。単にそう見えるだけかもしれないが…。
2019年08月10日 12:37撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/10 12:37
不思議なのは,近くでよく見てみると,岩の表面だけが赤く染まっているように見えること。単にそう見えるだけかもしれないが…。
このあと,しばらく同じような赤い壁が左右(特に右手)に現れる。やはり赤いところからは決まったように湧水が噴出している。奇景である。
2019年08月10日 12:43撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 12:43
このあと,しばらく同じような赤い壁が左右(特に右手)に現れる。やはり赤いところからは決まったように湧水が噴出している。奇景である。
2019年08月10日 12:46撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 12:46
しばらくして大滝が現れる。一直線の斜滝と青い淵が美しい。
2019年08月10日 12:50撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
2
8/10 12:50
しばらくして大滝が現れる。一直線の斜滝と青い淵が美しい。
周囲は壁が高くそびえており巨大なホールのよう。
2019年08月10日 13:05撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 13:05
周囲は壁が高くそびえており巨大なホールのよう。
やはりここにも水が噴き出る赤い壁がある。
2019年08月10日 13:06撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 13:06
やはりここにも水が噴き出る赤い壁がある。
巻きは左岸側にゆるい小滝があるため,それを辿って左岸巻き。それほど難しくない。
2019年08月10日 13:06撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 13:06
巻きは左岸側にゆるい小滝があるため,それを辿って左岸巻き。それほど難しくない。
巻き途中から眺めた大滝の淵。青くて何だか南洋の入り江のようだ。
2019年08月10日 13:10撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 13:10
巻き途中から眺めた大滝の淵。青くて何だか南洋の入り江のようだ。
谷に戻った後も美しい淵が続く。ここは泳いで突破しようとしたが,あまりの水の冷たさに心を折られてバック。岸に泳ぎ着いたときは生まれたての小鹿状態でした。
2019年08月10日 13:42撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/10 13:42
谷に戻った後も美しい淵が続く。ここは泳いで突破しようとしたが,あまりの水の冷たさに心を折られてバック。岸に泳ぎ着いたときは生まれたての小鹿状態でした。
またまた赤い壁と噴き出る水。苔の緑と赤い岩がサイケデリック。
2019年08月10日 14:02撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 14:02
またまた赤い壁と噴き出る水。苔の緑と赤い岩がサイケデリック。
竿を振ってみると,丸々太ったアメノウオさん。晩御飯のおかずに一匹だけキープさせていただく。
2019年08月10日 14:09撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/10 14:09
竿を振ってみると,丸々太ったアメノウオさん。晩御飯のおかずに一匹だけキープさせていただく。
長淵。泳いでの突破もできるそうですが,左岸から巻いていく。
2019年08月10日 14:22撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 14:22
長淵。泳いでの突破もできるそうですが,左岸から巻いていく。
巻き途中からのぞいた長淵。エメラルドグリーン。びっくりするほど大きいアメノウオが泳いでいるのが見えました。
2019年08月10日 14:24撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
8/10 14:24
巻き途中からのぞいた長淵。エメラルドグリーン。びっくりするほど大きいアメノウオが泳いでいるのが見えました。
水晶谷出合に近づくにつれて水温が少し上がってきたため,積極的に泳ぐ。(泳ぎ中に撮影)
2019年08月10日 14:43撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
8/10 14:43
水晶谷出合に近づくにつれて水温が少し上がってきたため,積極的に泳ぐ。(泳ぎ中に撮影)
突破後
2019年08月10日 14:45撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 14:45
突破後
水晶谷出合に到着。水晶谷はそれなりに大きな谷だが,それほど水量は多くない。
2019年08月10日 14:59撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 14:59
水晶谷出合に到着。水晶谷はそれなりに大きな谷だが,それほど水量は多くない。
少し進むと美しい20m滝。両岸はすばらしく立っている。
右岸からも巻けるそうだが,左岸からの巻きのほうが安全と聞いていたため,いったんバックして水す晶谷に入る。
2019年08月10日 15:03撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 15:03
少し進むと美しい20m滝。両岸はすばらしく立っている。
右岸からも巻けるそうだが,左岸からの巻きのほうが安全と聞いていたため,いったんバックして水す晶谷に入る。
水晶谷を少し歩くと写真のきれいな滝があり,その左手に小さなルンゼ(写真左手)があるのでそこから這い上がって巻きに入る。それほど難しくないが,谷に戻る部分が切り立っているので,慎重にルート選定を(うまく下りれば懸垂不要)。
2019年08月10日 15:12撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/10 15:12
水晶谷を少し歩くと写真のきれいな滝があり,その左手に小さなルンゼ(写真左手)があるのでそこから這い上がって巻きに入る。それほど難しくないが,谷に戻る部分が切り立っているので,慎重にルート選定を(うまく下りれば懸垂不要)。
水晶谷を過ぎると両岸がはっきり立ってくる。水量は少なくなるがきれいな淵は健在。
2019年08月10日 16:31撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 16:31
水晶谷を過ぎると両岸がはっきり立ってくる。水量は少なくなるがきれいな淵は健在。
2019年08月10日 16:34撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 16:34
口剣又谷と奥剣又谷の出合に到着。奥剣又谷は高い壁を穿って前方に勢いよく飛び出る飛瀑となって出合っている。
(滝のあるほうが奥剣又谷。一見,口剣又谷のほうが自然な進行方向に見えてしまうので注意が必要。)
2019年08月10日 16:44撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 16:44
口剣又谷と奥剣又谷の出合に到着。奥剣又谷は高い壁を穿って前方に勢いよく飛び出る飛瀑となって出合っている。
(滝のあるほうが奥剣又谷。一見,口剣又谷のほうが自然な進行方向に見えてしまうので注意が必要。)
前から見ると思った以上に高い滝だ。
この滝は,少しだけ口剣又谷のほうに入ったところにあるガレた斜面から右岸巻きできます。斜面をひたすら上るだけなので簡単。
2019年08月10日 16:46撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 16:46
前から見ると思った以上に高い滝だ。
この滝は,少しだけ口剣又谷のほうに入ったところにあるガレた斜面から右岸巻きできます。斜面をひたすら上るだけなので簡単。
巻き終わって奥剣又谷に降り立つ。ナメ滝が続き美しい。
2019年08月10日 17:01撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 17:01
巻き終わって奥剣又谷に降り立つ。ナメ滝が続き美しい。
少し遡ると,左手に小高い台地が現れ,そこを今宵の寝床とする。おそらく昔は植林小屋でもあったのだろうか,気持ちの良い台地だが,ヤブ蚊が多いので注意。防虫ネット必携。(蚊の羽音がうるさすぎて,ラジオをつけっぱなしにして寝たくらいだった。)
2019年08月10日 18:42撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/10 18:42
少し遡ると,左手に小高い台地が現れ,そこを今宵の寝床とする。おそらく昔は植林小屋でもあったのだろうか,気持ちの良い台地だが,ヤブ蚊が多いので注意。防虫ネット必携。(蚊の羽音がうるさすぎて,ラジオをつけっぱなしにして寝たくらいだった。)
焚火を見つめながら奥剣又谷の夜が深まっていく。頭上には幾重にも枝を交わした木々の影の向こうに夏の大三角形がちらちらと輝いていた。
2019年08月10日 20:55撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
8/10 20:55
焚火を見つめながら奥剣又谷の夜が深まっていく。頭上には幾重にも枝を交わした木々の影の向こうに夏の大三角形がちらちらと輝いていた。
谷の朝。今日はいくつか核心を越えなければいけない。ちゃんと八経ヶ岳の山頂に出られるだろうか。気を引き締めて出発。
2019年08月11日 06:03撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 6:03
谷の朝。今日はいくつか核心を越えなければいけない。ちゃんと八経ヶ岳の山頂に出られるだろうか。気を引き締めて出発。
しばらくは穏やかな流れが続く。
2019年08月11日 06:12撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
8/11 6:12
しばらくは穏やかな流れが続く。
20m滝。なかなかの美瀑だ。
右岸を巻いていく。落ち口に直接出る小巻きルートは,最後に微妙なトラバースとちょっとした岩登りがあるため,安全第一でほかのルートを探す。幸い,そこから少しだけ登ったところから簡単に巻けた。
2019年08月11日 06:21撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
8/11 6:21
20m滝。なかなかの美瀑だ。
右岸を巻いていく。落ち口に直接出る小巻きルートは,最後に微妙なトラバースとちょっとした岩登りがあるため,安全第一でほかのルートを探す。幸い,そこから少しだけ登ったところから簡単に巻けた。
落ち口はもこもこした幻想的なナメとなっている。
2019年08月11日 06:38撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 6:38
落ち口はもこもこした幻想的なナメとなっている。
しばらく行くと樋状の10mくらいの滝。白い岩を穿った姿が美しい。左岸から簡単に巻ける。
2019年08月11日 06:43撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 6:43
しばらく行くと樋状の10mくらいの滝。白い岩を穿った姿が美しい。左岸から簡単に巻ける。
滝の上には正面に多段の滝があり,真っすぐ登っていきたい衝動に駆られるが,本谷は左方向なので注意(ここが1060mの二俣に当たる)
2019年08月11日 06:51撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 6:51
滝の上には正面に多段の滝があり,真っすぐ登っていきたい衝動に駆られるが,本谷は左方向なので注意(ここが1060mの二俣に当たる)
しばらく平凡だが,時々美しい白いナメが現れる。
2019年08月11日 07:14撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 7:14
しばらく平凡だが,時々美しい白いナメが現れる。
正面に稜線が見えた。しかし,遠いなぁ…
右が八経ヶ岳で,左が明星が岳のあたりの岩記号部分だろうか?ものすごい岩塔だ…
八経ヶ岳方面も岩峰が見え隠れしている。うまくかわせるだろうか。
2019年08月11日 07:15撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/11 7:15
正面に稜線が見えた。しかし,遠いなぁ…
右が八経ヶ岳で,左が明星が岳のあたりの岩記号部分だろうか?ものすごい岩塔だ…
八経ヶ岳方面も岩峰が見え隠れしている。うまくかわせるだろうか。
1200m付近の二俣。右俣に入る。出合から滝になっているが,直登可能。
2019年08月11日 07:24撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 7:24
1200m付近の二俣。右俣に入る。出合から滝になっているが,直登可能。
立派なナメ滝が続くが,楽しく直登していける。
2019年08月11日 07:30撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 7:30
立派なナメ滝が続くが,楽しく直登していける。
1280m付近の二俣。八経ヶ岳に出るには,見るからに険悪そうな右俣が進むべき方向だ。わかってはいるのだが,あまりに陰鬱な雰囲気が漂っているので,入るのがためらわれてしまった。
2019年08月11日 07:49撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/11 7:49
1280m付近の二俣。八経ヶ岳に出るには,見るからに険悪そうな右俣が進むべき方向だ。わかってはいるのだが,あまりに陰鬱な雰囲気が漂っているので,入るのがためらわれてしまった。
いよいよ両岸の岩が立った中を,荒れた感じのする滝が断続的に現れる。登れない滝が出てきたらどうしようかと思ったが,何とか直登していける。
2019年08月11日 07:53撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 7:53
いよいよ両岸の岩が立った中を,荒れた感じのする滝が断続的に現れる。登れない滝が出てきたらどうしようかと思ったが,何とか直登していける。
これも左端を登った。
2019年08月11日 07:56撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 7:56
これも左端を登った。
これも直登。
2019年08月11日 08:00撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 8:00
これも直登。
と,長く美しいナメ滝が現れた。これも傾斜の緩いところを選びながらなんとか直登できた。
2019年08月11日 08:04撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 8:04
と,長く美しいナメ滝が現れた。これも傾斜の緩いところを選びながらなんとか直登できた。
しばらく進むと,12mほどの滝にぶつかる。ぱっと見,登れそうにも見えたが,途中で詰まったりしたら致命的なので,右岸巻きを選択。ここからが苦難であった。
2019年08月11日 08:13撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 8:13
しばらく進むと,12mほどの滝にぶつかる。ぱっと見,登れそうにも見えたが,途中で詰まったりしたら致命的なので,右岸巻きを選択。ここからが苦難であった。
右岸側の泥壁を登っていくが,かなりの急斜面で,感覚的には岩や木の根頼りの登攀に近い。登りながら上流方面にトラバースできそうなラインを探したが,岩が屹立している部分や急斜面の部分が多く,自分のリスク許容範囲内のラインが見つからない。
2019年08月11日 08:30撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 8:30
右岸側の泥壁を登っていくが,かなりの急斜面で,感覚的には岩や木の根頼りの登攀に近い。登りながら上流方面にトラバースできそうなラインを探したが,岩が屹立している部分や急斜面の部分が多く,自分のリスク許容範囲内のラインが見つからない。
結局,小尾根の上まで出てしまった…。谷に戻れなくなるのではという嫌な予感がするが,強引に懸垂下降すれば何とかなるだろうと考え,小尾根をしばらく登っていく。
2019年08月11日 08:47撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 8:47
結局,小尾根の上まで出てしまった…。谷に戻れなくなるのではという嫌な予感がするが,強引に懸垂下降すれば何とかなるだろうと考え,小尾根をしばらく登っていく。
頃合いを見て谷に戻ろうとするが,やはり斜面の傾斜は強いまま。2ピッチの懸垂下降を行う。すると,谷の中に大きな滝が見えるではないか!このまま谷に戻っても,結局高巻きを強いられる可能性が高い。逡巡した挙句,登り返すことに…。これは体力的にも精神的にもこたえた。登り返しながら,トラバースできそうなルートを探したが,やはり簡単にトラバースを許してくれそうなラインは見つからなかった。
2019年08月11日 09:19撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 9:19
頃合いを見て谷に戻ろうとするが,やはり斜面の傾斜は強いまま。2ピッチの懸垂下降を行う。すると,谷の中に大きな滝が見えるではないか!このまま谷に戻っても,結局高巻きを強いられる可能性が高い。逡巡した挙句,登り返すことに…。これは体力的にも精神的にもこたえた。登り返しながら,トラバースできそうなルートを探したが,やはり簡単にトラバースを許してくれそうなラインは見つからなかった。
さきほどの小尾根にまた戻ってきた。しかし,地形図を見ると,この先,小尾根は斜面に吸収されており,そこの等高線の混み具合がわずかに緩くなっている。そこから谷に戻れるかもしれない。右手の谷方向に注意しながら小尾根を登っていく。高巻きを開始したときに水をくむのを忘れ,のどが渇いて仕方がない…。
2019年08月11日 10:25撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 10:25
さきほどの小尾根にまた戻ってきた。しかし,地形図を見ると,この先,小尾根は斜面に吸収されており,そこの等高線の混み具合がわずかに緩くなっている。そこから谷に戻れるかもしれない。右手の谷方向に注意しながら小尾根を登っていく。高巻きを開始したときに水をくむのを忘れ,のどが渇いて仕方がない…。
すると,右手にゆるやかなルンゼ地形が。これは歩いて下降できそうだ。
2019年08月11日 10:46撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 10:46
すると,右手にゆるやかなルンゼ地形が。これは歩いて下降できそうだ。
谷が見えた!
2019年08月11日 10:50撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 10:50
谷が見えた!
谷に復帰。1520m付近の細かい二俣の手前あたりだった。浴びるように冷たい水を飲んだ。
ルート取りに試行錯誤している時間が長く無駄が多かったかもしれないが、安全に戻って来られてよかった。
2019年08月11日 10:53撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 10:53
谷に復帰。1520m付近の細かい二俣の手前あたりだった。浴びるように冷たい水を飲んだ。
ルート取りに試行錯誤している時間が長く無駄が多かったかもしれないが、安全に戻って来られてよかった。
また稜線が見えた。あの岩峰は登りたくないなぁ…
2019年08月11日 10:56撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
8/11 10:56
また稜線が見えた。あの岩峰は登りたくないなぁ…
1520m付近の地図に微妙にしか現れていない二俣。多くの人はここで右俣を選択するようだ。
ルート選択に少し迷ったが,結局左俣に入ってみることにした。
2019年08月11日 11:06撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 11:06
1520m付近の地図に微妙にしか現れていない二俣。多くの人はここで右俣を選択するようだ。
ルート選択に少し迷ったが,結局左俣に入ってみることにした。
いくつか小滝が出てくるが直登可能。
また、写真はないが、一箇所10m近い滝が出てくる。右岸を大きめに巻いた。
2019年08月11日 11:15撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 11:15
いくつか小滝が出てくるが直登可能。
また、写真はないが、一箇所10m近い滝が出てくる。右岸を大きめに巻いた。
1650m付近の二俣へ。八経ヶ岳方面の右俣は,高い壁の中,写真の滝(というより岩)にふさがれたようになっている。右手を直登。
2019年08月11日 12:36撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/11 12:36
1650m付近の二俣へ。八経ヶ岳方面の右俣は,高い壁の中,写真の滝(というより岩)にふさがれたようになっている。右手を直登。
険悪なルンゼの中を,いつ遡行継続が不能になる瞬間が現れるかと緊張しながら登っていく。
2019年08月11日 12:46撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 12:46
険悪なルンゼの中を,いつ遡行継続が不能になる瞬間が現れるかと緊張しながら登っていく。
と,ルンゼの幅いっぱいに大岩が立ちふさがった。左右どちらも簡単に登れそうにない。ここで遡行を打ち切り,岩壁の切れ目から右手の斜面に取りついて,八経ヶ岳の南東方向に延びる小尾根を経由して山頂を目指すことにした。
2019年08月11日 12:50撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 12:50
と,ルンゼの幅いっぱいに大岩が立ちふさがった。左右どちらも簡単に登れそうにない。ここで遡行を打ち切り,岩壁の切れ目から右手の斜面に取りついて,八経ヶ岳の南東方向に延びる小尾根を経由して山頂を目指すことにした。
かなりの急登。スギとトウヒが密に繁っている中をかき分けながら喘登していくと、下からも見えていた岩塔にぶつかる。基部を右に巻いていく。
2019年08月11日 13:04撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 13:04
かなりの急登。スギとトウヒが密に繁っている中をかき分けながら喘登していくと、下からも見えていた岩塔にぶつかる。基部を右に巻いていく。
また岩壁にぶつかる。ルート取りに迷うが、薄い獣道を見つけて岩壁を縫うように上を目指していく。(前進を阻まれたら獣道を辿ると有効です。)
2019年08月11日 13:26撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 13:26
また岩壁にぶつかる。ルート取りに迷うが、薄い獣道を見つけて岩壁を縫うように上を目指していく。(前進を阻まれたら獣道を辿ると有効です。)
ついに小尾根の上に這い上がった。尾根は痩せていて針葉樹の藪こぎに苦しめられる。ときどき岩が出てきて行く手を阻まれるが、獣道がよい道しるべになってくれる。
2019年08月11日 13:44撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 13:44
ついに小尾根の上に這い上がった。尾根は痩せていて針葉樹の藪こぎに苦しめられる。ときどき岩が出てきて行く手を阻まれるが、獣道がよい道しるべになってくれる。
ついになんとなく高山的な雰囲気になってきた。高度が上がるにつれて辺りは霧に包まれ始める。
2019年08月11日 13:49撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 13:49
ついになんとなく高山的な雰囲気になってきた。高度が上がるにつれて辺りは霧に包まれ始める。
かなり登り詰めたところで、岩壁にぶつかった。地形図に出てくる山頂直下の岩記号の箇所と判断し、右に回り込んでいく。
2019年08月11日 13:58撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 13:58
かなり登り詰めたところで、岩壁にぶつかった。地形図に出てくる山頂直下の岩記号の箇所と判断し、右に回り込んでいく。
少し進むと、岩壁に登りやすそうな部分があったので、上に這い上がる。ちょっとした岩稜のようになっているが、すぐに途切れて再び背の低い針葉樹の藪こぎになった。
2019年08月11日 14:17撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 14:17
少し進むと、岩壁に登りやすそうな部分があったので、上に這い上がる。ちょっとした岩稜のようになっているが、すぐに途切れて再び背の低い針葉樹の藪こぎになった。
ぽっかりと藪が途切れ、山頂にダイレクトに飛び出した!しかも山頂の看板の真裏だ。感無量。
2019年08月11日 14:23撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3
8/11 14:23
ぽっかりと藪が途切れ、山頂にダイレクトに飛び出した!しかも山頂の看板の真裏だ。感無量。
ごほうびのように霧が晴れ、辿ってきた白川又川の全容が眼下に現れた。地形図と照らし合わせながら長いこと眺めていた。一つ一つの谷の出合や屈曲に、通り抜けてきた緊張や感動が思い起こされる。
2019年08月11日 14:34撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 14:34
ごほうびのように霧が晴れ、辿ってきた白川又川の全容が眼下に現れた。地形図と照らし合わせながら長いこと眺めていた。一つ一つの谷の出合や屈曲に、通り抜けてきた緊張や感動が思い起こされる。
2019年08月11日 14:35撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 14:35
この後,名残惜しい山頂を後にして、弥山経由で行者還トンネル西口へ下山。さすがに疲れた足に沢装備を詰めたザックは重く、車にたどり着いた頃には日がだいぶ傾いていた。
2019年08月11日 14:35撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/11 14:35
この後,名残惜しい山頂を後にして、弥山経由で行者還トンネル西口へ下山。さすがに疲れた足に沢装備を詰めたザックは重く、車にたどり着いた頃には日がだいぶ傾いていた。

装備

備考 ・40mロープ携行(懸垂下降で何度か使用)
・ナメについている赤い苔はかなり滑るため, ラバーの沢靴で遡行する場合は注意してください。
・この時期はヤブ蚊が多いため, 泊まりの場合は防虫ネット等対策を万全に。ヒルは見ませんでした。

感想

 奥剣又谷は長いこと遡行してみたいと思っていた谷だった。八経ヶ岳も、奥剣又谷からダイレクトに登頂することを夢見て、わざわざ登らずに取っておいたくらいだった。
 当初は水晶谷を下降して上部だけ遡行することを考えていたのだが、連日の猛暑で減水しているのではと思い、火吹谷からの区間も含めて遡行することにした。結果として,夏の日差しに輝く白い岩と青い淵,豪壮な滝と険しい瑤飽呂泙譴織好院璽襪梁腓な谷を満喫することができ,八経ヶ岳へも狙い通りにダイレクトに登頂できたので,充実した遡行となった。下部は水量豊かでどこまでも明るく,上部は威圧感のある暗い険谷の中を落石の音が響き渡る,その対比もめりはりがあって素晴らしい。有名な谷なので他のパーティに会うこともあるかと思ったが,遡行中,一人の人に会うこともなく,静かに谷と向き合うことができた。
 一部大高巻きを余儀なくされ,いわゆる「完全遡行」とは言えない内容ではあるが、自分の力量なりに無理せず行動できた点はよかったと思っている。何より,谷や動物たちに感謝しないといけない。特に,岩がちな急斜面で行くべき方向に悩んだときに,必ずと言っていいほど現れる獣道には何度も助けられた。またよろしくお願いします。

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