Mt Whitney, East Buttress
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.2km
- 登り
- ---m
- 下り
- ---m
コースタイム
- 山行
- 13:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 13:00
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
Whitney登山は日帰りでも許可が必要。 https://www.recreation.gov/permits/233260 |
写真
感想
アラスカを除いた合衆国最高峰のMt Whitney(4421m)はカリフォルニア州のシエラネバダ山脈南部に位置し、見た目も秀麗な鋭鋒である。今回、お盆を跨いだアメリカ出張の際にWhitneyのメジャーなクライミングルートの一つであるEast Buttressを登ることができた。
予定していた別のクライミングトリップがパートナーの都合でキャンセルになり、仕方がないので前からやってみたかったEast Buttressをソロで登ることにした。オンサイトソロなので知り合いやウェブから情報を収集し入念な下調べを行った。メジャーなルートなのでウェブの写真やトポでかなり詳細な情報を得ることができた。登山の冒険性という意味では前情報がありすぎるのも考え物だが、今回は安全策を取ることを優先した。結論として、ルートロスさえしなければクライミング自体は問題なさそうなことがわかった。逆に言うとルートロスすると致命的になりかねないということだ。天気はカリフォルニア特有の安定した天候で全く問題なさそうである。
登山口のWhitney portalまで前夜入りし、レンタカーのSUVで車中泊。午前2時に出発した。前後にヘッドランプがいくつか見えたが、皆ノーマルルートに行ったようで、クライマー用ルートであるMountaineer's routeに入ると一つも見えなくなってしまった。Mountaineer's routeは不明瞭な個所が多く、暗い中何度もトレイルを見失っては戻るを繰り返した。GPSと野生の感で何とか大きなロスをせずに4時間弱で取り付きに着いた。ちょうど日の出の時刻で、朝日を受けるWhitney山群が神々しかった。Iceberg Lakeにキャンプしていた先行パーティが1組登り始めていて、後から2-3パーティが上がってくるのが見えた。気温もまだ低いので、腹ごしらえをしながら先行パーティが進むのを待つことにする。ちょうどセカンドが2ピッチ目を登り始めた時点で後続が上がってきたので登攀開始。岩は固く快適だが、大きなブロックが浮いていることもあるため注意が必要だ。すぐに3ピッチ目を登り始めようとしている先行パーティーに追いついた。彼らはRamp variation(5.6)を行くというので、Face variation(5.7、核心ピッチ)を登って抜かさせてもらった。クライミングは数字よりも大分簡単に感じる。3ピッチ目以降は易しいがかなり高度感のあるクライミングが続く。感覚的には劔のチンネ左稜線によく似ている。The Peeweeという大ハングを越えた後、少しルートファインディングに迷うセクションを抜け、最後は迷路のようなリッジを辿って9時すぎに広大な頂上へ出た。さすがハイシエラのクラシックルートだけあって高度感・景色・岩質のすべてが素晴らしく、かなり満足度の高いクライミングができた。
当初はMountaineer's routeを降りる予定だったが、時間もたっぷりあるのでノーマルルート(Whitney trail)経由で下山することにした。頂上へ出た時点では疲れも全くなくこれで終了という気分だったのだが、このノーマルルートを甘く見ていた。かなり長い。5時間かけて下山した時には、足が棒のようになってしまった。そのままLA方面の帰りの渋滞に突っ込む気にはなれず、BBQとビールで乾杯して仮眠を取った。
蛇足だが、今回iPhone用のGPSアプリとしてViewRangerを使用した。ヤマレコMAPも秀悦なアプリだがこちらも使い勝手はとても良く、特にAR山ナビのような画面上での山名検索機能を内蔵しており、写真として記録できるのが良かった。ヤマレコMAPでも取り入れて欲しいと思う。
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