ヒルと強風!竜ヶ岳〜藤原岳〜御池岳
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- GPS
- 10:23
- 距離
- 45.5km
- 登り
- 2,564m
- 下り
- 2,571m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
宇賀渓は朝6時前だと係りの人が誰もいないためか、入山料200円の徴収されずに入山することに… |
コース状況/ 危険箇所等 |
孫太尾根への分岐点(前回エスケープしたところ)から藤原岳へは結構難コースだと思います。(みなさん、さらっと通られているようですが…) トラバース道は土砂崩れで弱く細い踏み跡で落ちたら谷底に滑落、というルートに始まり、それが終わると藤原岳への急登は泥が緩んでいて滑りまくりです。(前日雨だったからですね) 宇賀渓から竜ヶ岳、遠足尾根の裏道を使いましたが、この一番下の沢沿いの道がヒルの温床です!ここはヒル好きの方にのみオススメしておきます。無難に遠足尾根を歩きましょう…。 |
写真
感想
日記での予告通り行ってきました。
名神高速を走っていて、竜王を過ぎた辺りから雨が本格的になってきて、「これは中止か?」と思ったのですが、とりあえず天気予報を信じ、鞍掛峠まで自転車をデポしに行きました。
鞍掛峠の駐車場では、なせがテン泊されていた方とご挨拶。私は自転車デポだけだったので早々に出発しました。
当初は石榑峠に車を置いて…と思っていたのですが、石榑峠まで自転車で登るのは相当ハードということに気づき、車は宇賀渓の無料駐車場に停めました。これは自転車行のことを考えると大正解でした。
さて宇賀渓では無料駐車場に停めると一人200円の入山料が必要という情報だったので、200円を用意していたのですがまだ朝の6時前だからなのか、この強風な日に登山するようなクレイジーな人から徴収なんてできません、という心境の変化なのか、ゲートはスルーでした。
宇賀渓から竜ヶ岳までは遠足尾根がメジャーです。でも遠足尾根だと竜ヶ岳に登頂するためにピストンする必要があり面倒だなぁと思っていたので、中道からの登山を考えていました。でもその中道への入り口がよく分からないまま、遠足尾根の「裏道」というルートで行くことにしました。
やはり裏道というからには何か理由がある、まるで皆子山の足尾谷のような不安定な丸木橋の多いこと。ロープが張ってあるのでロープを持って渡ると手袋に木のクズが…と思ってよく見たら大きなヒルでした!
出た!2012年初ヒル!やはり鈴鹿はヒル山か!と思いながらつまみ出して写真だけ撮り、石と石で何度もこすりつけてつぶしておきました。
そしてしばらく歩いて、足元のヒルチェックをすると…やっぱりスパッツに居た!だんだん上のほうに登ってきている!これは小さかったのでつまんで捨てるだけ。(というかつぶす余裕がなくなってきた)
またしばらく歩くと、また居た!スパッツはヒルだらけ!結局退治したヒルは7匹!鈴鹿セブンマウンテンズならぬ鈴鹿セブンヒルズじゃないですか!
もう登りだろうが急登だろうが無視無視、急いでこの沢から脱出です。幸い、この沢から離れるともうヒルはいなくなって、やっと落ち着いて歩けるようになりました。
どうも、葉っぱにヒルがついていて、何かが通るとひょいとばかりに乗り移るのではないかと思います。今回は軽量化のためにヒル除けスプレーを持ってきませんでしたが、スパッツにスプレーしておくと効果大かと。あと手袋は必需品、タイツも履きましょう。
この裏道を歩いていると、途中から尾根沿いへの割としっかりした踏み跡があり、もう沢沿いにはコリゴリ…ということでその尾根沿いへ向かったのですが、確かに新しい踏み跡があるけど、まだ誰も登ってないのに誰が?!…実は鹿の踏み跡でした(苦笑)。結局、そのまま獣道になってしまい、薮漕ぎの末なんとか本来の登山道に復活しましたが、無駄なエネルギーを費やしてしまいました。鈴鹿では通常のルートを素直に歩くのが一番です。学習機能オンです。
竜ヶ岳への稜線ではかなりの強風で、今日はこのまま遠足尾根から帰ろうかと何回も思ったほどです。一応竜ヶ岳には行くだけ行くか〜と言うことで行きました。強風のために写真を撮るのも必死です。歩いていても飛ばされそうです。で、結局予定通り縦走することにしました。
ところで竜ヶ岳への稜線で、単独の小学生(4年生くらいか)と遭遇しました。ちゃんと挨拶もしてくれました。しかし、この強風と霧の中何を?しかも単独で?あの伝説の小学生幽霊か?とも思いましたが、まあ単なる山好きトレーニング好きなのだと思います。そっとしておきましょう(苦笑)
さて前回エスケープしようとして使えなかった治田峠は相変わらず通行止め扱い。一度どうなっているのか偵察したいところですが、ここも谷沿いなのでヒルの恐怖が…。
今回は孫太尾根分岐点から、藤原岳に行くルートが初めてのコースになります。ところがこのコース、結構デンジャラスで、トラバース道なのに土砂崩れ多数、その崩れた土砂の上に踏み跡がある、という状態です。滑り落ちたら結構急な斜面なのでそのまま谷底まで落ちることでしょう。
なんとかトラバース道が終わったと思ったら、今度は藤原岳までの急登ルート、これがまた前夜の雨で緩んでいて滑る滑る。非常に登りにくいルートです。
苦労の末、何とか稜線上に出て、強風の中藤原岳山頂にたどり着きました。割と山頂は賑わっています。自称57歳の方と色々お話して、写真まで撮って頂きました。
藤原岳から、天狗岩も見に行きました。本当は行くつもりなかったのですが、道がもう一つよく分からなかったもので…。さすがにここから白瀬峠方面に行く方は誰もいませんでした。
誰にも出会わないルートで、そろそろ小用を…と思っていたら、正面から本物の山ガール様が登場しました。しかも単独で、藤原から御池ピストンしてまた藤原から下山されるとのこと。あまりの美しさにカメラに収めたかったのですが、気がついたらもう遠方で姿は見えず、白瀬峠の看板だけ撮影しました。
擬似山ガール(苦笑)は時々見かけますが、本物はなかなか見かけることがありません。話し方からすると多分名古屋か三重の方ではないかと思います。(少なくとも関西の口調ではなかった)
さて山ガールがどうのこうの言ってる場合ではなく、御池岳を目指さないといけません。しかし案外というか、今日は余裕があったというか、滑りやすい道も藤原への道よりずいぶんマシで、ほどなくして山頂に到着しました。
残念ながら霧に覆われ、視界は乏しく、そのまま下山するしかありません。山頂では20名ほどのツアー客と思われる団体さんが休憩と写真撮影に興じてられました。
もともとの計画では余裕があったら鈴ヶ(鈴北)岳にも…と思っていたのですが、この時点で14時を過ぎていたこと、妙に登り返しがあることもあってそのまま鞍掛峠に下山することにしました。
ここのルートは安定しているので、下りはランです。ぴょいぴょい走ります。テン泊行の登山部かワンゲル部とおぼしき学生のグループを追い越させてもらい、自転車デポ地点に到着。ここで追加の食事であんドーナツ(400kcal弱)を食べることに。
今回、軽量化のために水は2Lと沢で汲んだ300ccのみで何とか足りました。飴ペロペロの効果と、強風で汗の量が抑えられた効果かも知れません。(水が足りない場合は藤原岳から三筋滝経由にして水を補充する予定でした)
さて自転車、鞍掛峠からはダウンヒルの連続で爽快です!もちろんヤマヒルの気持ち悪さではなく、丘の方のヒルですから。自転車ルートは前半はほぼ下り勾配で、かなり楽できました。後半はフラットになり、宇賀渓までの4kmが純粋なアップヒル、ここは踏ん張りどころです。とにかく石榑峠まで登らなくて済んでよかった!
強風と霧で「撤退」が何度もよぎりましたが、体温が下がることも無く、無事に縦走できよかったです。下界の天気がよかっただけに、撤退していると悔やまれたことでしょう。
とりあえず今朝は3:30起きなのでもう寝ます。誤字と花の名前はご容赦ください。また更新しますので…。
コメント
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予告通り、さらっと実行されましたね
なるほど「宇賀渓」を起点にされたんですね。
石榑峠なら、キツイやろうなぁと思ってました。
蛭は写真で見るのも気持ち悪いですぅ
写真のは結構デカいっすよね?
私は伊吹でしたが本物の山ガールも疑似山ガールも
盛りだくさんでしたよ
ストイックな登山も良いけど、これも有りかなって
思います。
伊吹の花よりもカラフルだったりして・・
なにより無事に完走おめでとうございます
Waldkirch さん
こんばんは
ところで小学生の話ですが、以前私の知り合いも大峰の山上ヶ岳から下山する際、しかも夕方に一人で登ってくる子供とすれ違ったそうです。保護者が後から登って来ると思ったらしいのですが、誰も来なかったそうで・・それから鈴鹿は愛知川の源流でスーツ姿の男性とすれ違ったって話も聞いたことがあります
初めまして、nakato932と申します。
長距離はキツそうで、これだけ歩くと人にも沢山遇われて(?_?)かもしれませんが。
どうやら藤原山荘の北側ピーク辺りですれ違ってますね。
決して「さらっと」ではありませんが、今回は距離も短め?(登山22km)なので余裕がありました。
著名な山には山ガールもよく出没しているようですね〜。
我が家には高3と高1のガールが存在するのですが、どうも山行と言うとストイックなイメージがついてしまったのか、小学生時代のように一緒に行くことはなくなりました
やっぱりヒルは嫌なので次は比良山系に戻ろうかなぁ…
汗の塩分でヒル予防、これも人類の進化なのかも知れませんね〜汗に塩分を含まない種族はヒルにやられて絶滅して行ったとか
小学生の話、思わずゾクっとしました
遭遇したのが8時前、彼は竜ヶ岳から下ってくる方向でした。この霧とものすごい強風の中、しかも小学生が単独で、どうやって登山口まで来たのか…など、不思議なことが多いですよね。
スーツ姿の男性ってのも怖いです
その後天狗岩でもお会いしたと思いますが、いかがでしょう?
最近は比良山メインに、時々鈴鹿に繰り出していますが、ヒルが出てきたのでしばらく鈴鹿はお預けかも…。また山で出会いましたらお声掛けください!
Waldkirchさん、こんにちわ。
天狗岩から藤原山荘へ帰る途中ですれ違ったので、天狗岩で見掛けた方は別人ですね。
当方は麦藁帽(カーボーイハット風)被っていた程度しか特徴なく印象は薄いかも。
こちらこそ、また山で遇えましたら宜しくお願いします。
nakato932さんこんばんは。
麦藁帽ですよね〜。黒っぽい上着を着られてたのではないでしょうか?
違っていれば私の記憶がごちゃごちゃになってますね
私も今回は桃色のヘルメットなしでしたので、印象は薄かったと思います。やはり印象付けに目立つ格好をするほうがいいということですよね、万が一のためにも!
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