朝日岳(小川温泉〜栂海新道・チャリ周回)
- GPS
- 31:29
- 距離
- 69.4km
- 登り
- 4,352m
- 下り
- 4,401m
コースタイム
- 山行
- 7:51
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 8:25
- 山行
- 9:49
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 10:51
天候 | 1日目:ガスのち晴れ 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
・親不知から登山口となる小川温泉までチャリ。(約23km、標高差200m程度) ・下山後に車で小川温泉に向かいチャリ回収。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆親不知〜小川温泉(チャリ) ・高低差はあまりない(200m程度)なので走りやすい。 ・親不知のトンネル区間はトラックが多いので反射板やライト等を使って目立つようにした方が良い。 ◆小川温泉〜北又小屋(10km区間) ・通常はタクシー(片道10,500円)を使うケースが多いが、歩いても2時間程度。 ・延々車道歩きなので迷うことはないが、沢沿いでオロロが多いので注意が必要。(立ち止まらない方が良い) ◆北又小屋〜朝日小屋 ・危険個所なし ・イブリ尾根はかなりの急登なので暑くなる前に登ってしまった方が楽。 ・水場は五合目(左の脇道の先)に1か所。 ・イブリ山から先は素晴らしい田園風景が広がる。 ・朝日小屋はテン泊1,000円。広いのでテントは張り放題。 ・混雑していなければテン泊者でも夕食をいただくことができるがこの日は混んでいたためNGだった。 ◆朝日小屋〜黒岩山 ・危険個所なし。 ・黒岩平の手前で水が取れる。 ◆黒岩山〜栂海山荘 ・気持ちの良い尾根歩きが続く。 ・アップダウンはそれなりにある。 ・日が高く上がると避ける場所がないので暑いかもしれない。 ◆栂海山荘〜白鳥山 ・アップダウンが多い。 ・黄連の水場が水量は少ないが採れた。 ・個人的には栂海新道で一番辛い区間だった。 ◆白鳥山〜親不知 ・下り基調だがアップダウンは多い。 ・シキ割の水場が辛うじて使えた。 ・親不知で国道8号線に合流したら、更に階段を80m下って海岸に出ることが可能。 |
写真
感想
今週は久しぶりに2日間かけて北アルプスの朝日岳に登ってきた。
ルートは自身初となる小川温泉(北又小屋経由)で朝日小屋でテン泊し、翌日念願の栂海新道を歩いて親不知へ抜けるという計画だ。
先日ヤマレコユーザーのkabukiyaさんがこれをやっていたのを見て早速丸パクリさせていただいた。
kakbukiyaさんありがとうございました。
ちなみに朝日岳は5年ぶり、テン泊も1年以上ぶりとなる。
まず初日、土曜日の朝4時過ぎに下山口となる親不知に車を停めて積んできたMTBで登山口となる小川温泉を目指して漕いでいく。
親不知周辺の国道は道幅が狭くくねったトンネルだらけで緊張する。しかも走ってくるのはトラックばかり。
幸いなことに下り基調なのでライトを照らしつつ飛ばし気味で足早に危険地帯を通過した。
富山の朝日町に入ってからは国道8号線から逸れて小川温泉まで田んぼに囲まれた道をのんびり走る。
最後は土手沿いの道を少しだけヒルクライムしてゴール。
距離は23kmとそこそこ長いが標高差は200m程度なのでチャリが苦手な自分でも割と楽に漕ぐことができた。
チャリ区間が終わったら次は小川温泉から北又小屋までロードを10kmを歩いていく。
普通はタクシーで10,500円もかかるが歩けばタダ。
ちなみに親不知から北又小屋の区間でタクシーを使っても14,000円なので栂海新道を絡めて周回するのならこっちの方が効率的だと思う。
チャリの回収もしなくていいし…
だが今回はガッツリチャリと自分の足で周回すると決めている。
お金も節約できるし体力も付けられるので一石二鳥だ。
北又小屋までのロードもアップダウンがあって疲れたが、そこからのイブリ尾根の急登が大変だった。
北又小屋から朝日小屋まで時間的には4時間ほどだったが暑い時間帯の急登でヘトヘトになった。
朝日小屋では静岡を起点に南アルプス、中央アルプス、北アルプスを縦走してきたパクと再会。
先週日曜日の山の日に仙丈ヶ岳を一緒に登って以来なので約1週間ぶりだ。
今日はこの朝日小屋で一緒にテン泊して明日はいよいよ栂海新道を歩いて日本海へと向かう。
朝日小屋に到着した時は辺りはガスガスだったのでテントの外にマットを敷いてゴロ寝しながら談笑して過ごす。
さすがにじっとしていると寒くなってきたのでダウンジャケットを着こんで身体を休めていた。
夕方になるとガスが下がって雪倉岳、白馬岳、旭岳の絶景が見えるようになってきた。
小屋の人もテントの人もみんな外へ出てきて大撮影大会。
ほとんど景色はあきらめかけていたが、待っていてよかった。
超久しぶりのテン泊でキッチリ夕方の絶景を拝むことができてラッキーだった。
翌朝は0時半に起床して1時に出発。
当然こんな夜中に起き出す人は誰もおらず、周りに迷惑をかけないようにできるだけ静かに撤収したがもしかすると気になった方がいたかも…すみません。
パクも自分も栂海新道をガッツリ日本海まで歩くのは初めてだし、日が上がると暑くなるのでできるだけ早出しようということでこの時間設定になった。
またパクも明日から仕事なので夕方までにパクを金沢駅まで送っていく必要がある。
サクッと撤収してまずは二人で朝日岳の山頂を目指す。
出発時点でガスがかかっていたが、朝日岳の山頂まで来るとガスが切れて丸い月と星が輝いていた。
吹上のコルまで下ってきたらいよいよ栂海新道へ入る。
月明りに照らされた栂海新道はとてもよく整備されているので迷うことはない。
アヤメ平や黒岩平など明るいうちに歩いたほうが楽しめそうな場所もたくさんあるが、このボーナスステージ区間だけなら別の機会に蓮華温泉あたりからサクッと来れるので今日はとにかくひたすら日本海を目指すことを優先しよう。
黒岩山まで来ると栂海山荘方面にヘッデンのライトが見えた。
栂海山荘あたりを出発してこれから朝日岳を目指す人達だろう。
黒岩山から先の登山道は眺望は良いがとにかくアップダウンが多い。
白山の北縦走路を彷彿させるような登山道だと思った。
標高も1,600m程度で植生もよく似ている。
ちょうどさわがに山あたりで御来光となりそこから先はジワジワと気温が上がっていった。
犬ヶ岳までは南から気持ちの良い風が吹いていたが、栂海山荘から先は風のない樹林帯歩きとなり、かつ100m程度の割とガッツリ系の起伏を数多くこなす必要があったので苦労した。
個人的には栂海山荘から白鳥山までの区間が一番きつかったように思う。
白鳥山まで来ると後は下るだけ…と思いきや、ここからもなかなかのアップダウン。
標高が下がっている分だけ気温も上がりなかなかきつい。
まだパクと話しながらの山行だったので気分が紛れてよかった。
そしていよいよ日本海へ。
国道8号線の親不知まで来るとデポしておいた車がお出迎え。
せっかくなので海岸まで行こうということでそこから更に80mほど階段を下っていく。
日本海らしい荒波をバックに記念撮影。
ちょうど登山が趣味という可愛い犬を連れた女性がいたので写真をお願いした。
ありがとうございました。
あとはスーパー銭湯へ行って普通に豪華で安いご飯を食べて、コンビニでアイスコーヒーとアイスを買って…当たり前のことが贅沢に感じた。
ともあれ念願の栂海新道をようやく歩くことができ、また、パクは予定通り静岡から日本アルプス大縦走を完結できてよかったと思う。
コメント
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丸パクリありがとうございす!
Sanchanさんだと同じ栂海新道歩くにしてもちょっとひねりやオプション入れてくると思っていたので意外でした。ちなみに小川温泉横の砂利道ルートまで一緒です、まあ私の場合トンネルルート知らんかっただけですけどね。
次回コメ書かせていただくときは「そろそろテン泊もお願いします!」って書こうと思ってたところです。1年ぶりですか、確か前回は板納めあと一発目の大天井でしたよね?久しぶりの普通レコで面白かった記憶あります。希望としてはもっと増やしてほしい!
栂海山荘〜白鳥山間キツイですよね、全く同感。基本尾根道なので仕方ないのでしょうけど下りルートとは思えませんでした。
あと栂海山荘のオタマジャクシ、私が訪れた時はその入口上部のひさしの部分に卵がありました。もしかして毎年恒例で計算してあるのかも?
パクさんも凄い…というかもうイッちゃってますね!TJARの反対ルートみたいなコメ読んだので劔の方へ出るのかと思ってましたが後立山の方でしたか。
ところで最後ドボン無しっすか!ソコを一番パクって欲しかったです(笑)
この暑い時期に栂海新道お疲れ様でした。
Kabukiyaさん、こんばんは。
Kabukiyaさんのタイミング良いレコのお陰で栂海新道をベストな歩き方で踏破することが出来ました。
初見でこの歩き方をやるのはちょっとリスクがありますが山の志向が似ているKabukiyaさんが歩けるのなら頑張れば自分でもやれるのでは?とポジティブに計画することが出来ました。
それにしても去年の山行なのによく覚えてますね^^;
自分も大天井岳以来のテン泊だということはすっかり忘れてました。
今回はパクに迷惑かけないように装備を軽くしてスピード重視で歩きましたが、次回は快適性重視でいつも通りマッタリ行きたいと思います。
ちなみにドボンはやってますよ。
ヤマレコには載せていませんがブログの方にはガッツリと。
読者サービスってやつです(笑)
岩さん(馴れ馴れしくてスミマセン)お疲れ様でした。
パクさんのレコが上がったので、じっくり読んでしまいました。
最後の2日はご自身一緒して、二人でビクトリーランできて羨ましいです。
残念ながらパクさんのレコはコメント受け付けて無いので、拍手だけポチッとしておきました。
パクさんに会ったらお伝えください。
本当におめでとうございます。
また新たな山旅のレコが上がるのを楽しみにしています。
YosshiTさん、コメントありがとうございます。
パクの長旅を見守っていただきありがとうございました。
自分としてもなかなかこういう山行を間近に見ることはできないので今回は部分的に帯同することで少しだけ疑似体験できて良かったです。
特に最後は日本海にゴールする瞬間を共有できて良かったと思います。
本人は割とサバサバしてましたが(笑)
パクも自分もどちらかと言うと無雪期より積雪期メインなので今の時期は体力作り的な山行が多くなりますが宜しければまた応援してやってください。
今頃になって失礼いたします。
8/17の10時頃、イブリ山五合目(水場分岐)でお声掛けした者です。
同じ方向へ向かう登山者がいらして、たいへん心強かったです。
2度目にお会いしたイブリ山頂(十合目)でお話しされていたとおり、翌日には(しかも昼前に・・)親不知まで到達されたんですね。素晴らしい快走(足)ぶりです。
私は、翌日5時半に小屋を出て、当初宿泊予定だった栂海山荘には11時過ぎに着いたので、そのまま白鳥小屋まで足を延ばしました。
自分も、この区間が一番しんどかったです。(白鳥小屋の宿泊は自分一人でした!)
3日目は、ゆっくりペースで下り、10時頃に親不知へ無事到着しました。
来年、還暦を迎えるので、50代のうちに念願を果たせてよかったです。
お邪魔いたしました。
(飛騨高山・丸山)
コメントありがとうございます。
そしてお疲れ様でした。
お互い無事念願の栂海新道を歩くことが出来て良かったですね!
還暦間近だというの素晴らしいご健脚ぶり、もっとずっとお若い方かと思っておりました。
高山にお住いとのことで良い山が近くにたくさんあって羨ましいです。
御嶽山、乗鞍岳、中央アルプス、北アルプス、そして白山…どこでも一時間くらいで行けちゃいますね!
またどこかでお会いしたらよろしくお願いします。
ちょうど1年前・・
朝日小屋(イブリ山)に向かう道でお会いした者です。
ごぶさたしております。
実は・・
あの時の紀行文(栂海新道踏破)を「山と渓谷」に投稿したら、採用されてしまいました。原稿用紙8枚の短編ですが・・。
今日(8/14)発売の9月号の172ページに掲載されています。
7行ほどですが、最初の方に貴殿も“登場”します。
お時間があれば、書店で読んでみてください。
今年は思うように山に入れません・・。
まだまだ暑い日が続きます。ご自愛ください。
返信が遅くなってすみません。
ご連絡ありがとうございます、記事拝見しました!
そして自分も登場させていただきありがとうございます、恐縮です。
とても魅力的な文章でストレスなく楽しく読ませていただきました。
今年は栂海新道も崩落で歩けないようですので去年あのタイミングで歩けて良かったですね!
昨日1年ぶりにあのイブリ尾根と朝日岳に行ってきました。たまたまですが。
何度行っても良い山、よいルートです。
また栂海新道も歩いてみたいです。
確かに今年は行動が抑制されますが楽しく山登りを続けられますように祈っています。
さっそくお読みいただき、またお褒めの言葉をありがとうございます。
改めて自分の文章を読むと、完全に「自己陶酔」していますね・・お恥ずかしい限りです。
今年だったら、「栂海新道」は断念せざるを得なかったので、昨年踏破できて本当によかったと思います。
昨日は終戦の日でしたので、慰霊(平和祈願と噴火犠牲者の追悼)を兼ねて、地元の御嶽山に行ってきました。
あわせて、コロナウイルスの早期終息も祈ってきました。
また、以前のように、自由にどこへでも行ける日が来ることを願うばかりです。
ありがとうございました。
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