蟶山コースより白神岳〜大峰岳〜崩山〜十二湖・青池
- GPS
- 27:35
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,353m
- 下り
- 1,281m
コースタイム
6/10:白神岳避難小屋(5:05)→大峰分岐(5:21)→大峰岳(7:55)→崩山(9:35-10:01)→大崩(10:25)→十二湖・青池(12:05)
天候 | 6/9:登山中は晴れ→曇り、小屋に着いてから夕方に一時的な雷雨。 6/10:小雨のち曇り、ときどき晴れ間。下山するころには天気が回復していた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白神岳〜大峰岳の稜線で残雪が見られるがコース上にはほとんどなく行動に差し支えなかった。 大峰岳への道はアップダウンが激しい(特に下りは足元が滑りやすい)。 大峰岳〜崩山はところどころヤブあり。 |
写真
感想
新入部員に泊まりの縦走を経験させるため、土日を利用して白神岳登山口から白神岳に登って小屋に一泊し、翌日北の稜線へ縦走して十二湖へ下山した。
6/9(土)
朝早くに弘前を出発し、十二湖と白神岳登山口に車を一台ずつデポしてから登山開始。はじめての白神ということなのか、はたまた新緑のブナ林の中ですっきりした気分だったのか、新入部員は終始元気そうだった。最後の水場で2日分の水を汲み(僕は4リットル汲んだ)、他の登山客と追いつき追い越しを繰り返しつつも避難小屋に到着。天気がいつ崩れるか不安だったが、朝方〜登りはじめは晴れ間の見える好天で、小屋に着いた時には曇天だったが雨に降られることはなかった。
小屋で少し休んでから一等三角点のある場所へ行く。そこでお昼ご飯を食べている夫婦の登山客とお話をする。お二方は先週栗駒に登ったそうだ。別れ際にキュウリの漬物をいただき、全員でごちそうになる。からしがよく効いていておいしかった。
夕飯まで時間があったので、トランプしたり酒をひっかけたりして時間を潰す。午後4時前頃に突然雷雨が降り出し、行動中に降られなくてラッキーだったと少しヒヤヒヤしつつ思う。この日は僕たちの他に6名が小屋泊、さらに小屋に入りきらなかった人が三角点付近でテント泊と、自分の予想よりだいぶ泊まりの人が多かった。小屋泊のうちの1人のイワヤさんはパトロールで午後から蟶山コースで登り、翌日はコース状況の確認のため僕たちと同じ十二湖方面へ下山するとのことだった。偶然にも、今回の山行に参加していた新入部員の友人の父親だということがわかり、それをきっかけにイワヤさんと話し込むことになる。天気図を書き、夕飯のカレーライスを食べ終わったあと、イワヤさんから白神・十二湖にまつわる興味深いお話を聞き(僕は酔いが回って後半は横になっていたが)、午後8時頃に就寝。
6/10(日)
午前3時半に起床。小屋の2階は非常に快適だったが3階はやや寒かったそうだ。朝食のラーメンを食べ、パッキングをしてからイワヤさんにご一緒させていただく形で十二湖方面へ向けて出発。前日の天気図から、低気圧がこのまま東へ移動するため徐々に天気は持ち直すと予想したが、この日は小雨→曇り→晴れと、ほぼ予想通りの結果になる。
イワヤさんから植物や白神の地形、地名の由来等についての説明を受けながら縦走する。自分の学科の野外実習のようで、とても楽しく勉強になった。大峰岳まではアップダウンが激しかったり(特に下りが滑りやすかった)、途中でクマの影が見えたり(イワヤさんが一喝して追い払った)と大変だったが、午前8時前に到着。そこから崩山まではヤブや倒木が多く、イワヤさんが刈り払いを行う場面が多くなる。崩山山頂で休憩してから、さらに北へ進み大崩に到着。そこから見える十二湖とブナ林の風景は絶景だった(あまりに絶景だったためか、僕はその写真を撮り忘れてしまう)。
休み休み登山道を下りていくと、緑色の鶏頭場ノ池が目に入る。そしてさらに進むと、透き通るような青色をした青池に到着。イワヤさん曰く、太陽の高度が高い今の時期が一番きれいに見えるとのことだった。自分にとっては二度目の青池だったが、やはりその清らかさは素晴らしかった。イワヤさんとはここでお別れし、少し他の池も観察しながら十二湖ビジターセンターに戻る。先輩方が車を取りに行く待ち時間をパッキングと幻の魚・イトウの観察で過ごし、その後不老ふ死温泉に入ってから僕が乗った車の一行は鰺ヶ沢でチキンボーを食べ、海を見ながらたそがれ、信号待ちで偶然にも軽トラに乗せられた「わさお」に出会い、名物のヒラメのづけ丼を食べて弘前に帰る。
今回の山行で初めて、イワヤさんのようなパトロールをしている方といっしょに山で行動する機会が得られた。イワヤさんの一挙手一投足には常に「登山者のために」という気持ちが感じられ、僕たちにとっては本当に頭が下がる思いだった。安全な登山が行われる背後にはそういった人たちの心遣いがあるということを忘れずに、今後の山行に臨みたい。
また、全体的に行動中に地形図を見る人が少ないように感じられた(特に2日目)。山ではただ登山道に沿って漫然と行動するのではなく、要所要所で地形図をチェックしながら自分が今どこにいるのか、これから進むべき方向はどちらなのかを意識しながら行動するのが大切である。
他にも個々人で様々な反省点があるかもしれないので、次回の山行から白神で得られたもの・実感したことを生かせるようにしていきたい。
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