羅臼岳(羅臼本町〜羅臼温泉〜羅臼岳〜岩尾別温泉〜自然センター)
- GPS
- --:--
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,850m
- 下り
- 1,699m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 9:15
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
YCAT〜羽田空港\580 羽田空港〜中標津空港\17,990 中標津空港〜中標津バスターミナル\240 中標津バスターミナル〜羅臼本町\2,390 自然センター〜オシンコシンの滝\730 オシンコシンの滝〜ウトロバスターミナル\490 ウトロバスターミナル〜女満別空港\3,300 女満別空港〜羽田空港\22,290 羽田空港〜YCAT\580 横浜〜海老名\310 |
写真
感想
百名山90座目です。北海道残り6座ですが、一番遠い羅臼岳を目指します。
コースは羅臼温泉スタート、ゴール岩尾別で迷うことなく決まりました。羅臼町への入りは釧路空港もありますが、やはり近い中標津空港から。飛行機到着から連絡バスの発車まで余り時間がないダイヤになっていたので手荷物が出てくるの待ってたら連絡バスに乗れないかも、と不安がありましたが根室交通に聞いたところそこはちゃんと待ってくれるということでした。
ひさびさの羽田。横浜からリムジンバスを使いました。定刻より90分程前に空港に着きましたが、手荷物カウンターが大混雑。気がついたら余り余裕はありませんでした。
中標津空港に着いて、出口のところで切符を買って連絡バスに乗車。バスターミナルには15分ほどで到着。やっとゆっくりできたので近くの喫茶店ぴーべりーさんで昼食。パスタがおいしくて雰囲気も良かったです。
中標津から羅臼はおよそ90分。目の前に根室海峡が広がりますが、空気が良くなかったためか国後を見ることはできませんでした。今夜の宿は道の駅近くの高島屋さん。お風呂が茶色でとても体に良さそうな感じでした。夕食は海鮮でとても良かったです。
さて、天気予報で金曜日は午後から崩れるという情報のため、スタートを少し早めて3時台に。流石に暗く懐中電灯片手に羅臼川を上って行きます。よく考えたらほぼ0mからのスタートなんてことを考えながら、峰の湯を過ぎる頃にはだいぶ明るくなりました。熊の湯の前で右手に入り、キャンプ場の建物の左手に入ると登山口です。森の中は少し暗いですね。ただ道は明瞭です。滝を過ぎてしばらくで里見台。ハイ松原はその名の通りハイマツ帯ですが、すぐ終わって普通の森の中に戻ります。第一の壁のところはそれなりに登りますが、その後はかなりなだらかな道がひたすら続きます。やがて道は登山川にかなり近づいて左岸から右岸に渉りますが、ここが少し分かりづらい。赤ペンキをしっかり追います。ギリギリまでは左岸で、これ以上無理と思うところで右岸の方に道らしきものが見えるので、そこで徒渉。次の渉り返しは小さな合流点。ペンキをしっかり見てればここは大丈夫だと思います。左岸に戻ってすぐ泊場。とにかく硫黄臭くて泊まる人はいないと思いますが。
泊場からは涸れた沢を上っていく道となります。ピンクリボン、赤ペンキ、青と黄色の鮮やかな矢印をひたすら追っていきます。この辺は迷わないように注意が向いてしまって、クマのことを考える余裕はあまりなかった気がします。
屏風岩のところで道は直角に左へ。ここから今までとうって変わっての急斜面の登りです。幌尻新冠ルートの登りを思い出させます。これまでの経験でも、ベスト5に入ると言ってよい急坂ですが、自分のペースで登ることはできました。周辺が低木からお花畑に変わり、巻道への分岐を過ぎると今度は火山らしい砂地の登りになります。これがジグザグとかじゃなくて真っすぐ道を付けているので結構きつい。踏み込んでも戻ってしまう感覚がつらい登りです。これ下りに取るのは相当いやな感じがしました。
道が北側へトラバースするようになるとまもなく岩尾別ルートに合流。ちなみにここまで一人も会うことはありませんでした。ここから羅臼岳までも甘くない。道は岩だらけになり、ペンキを追って登っていきます。後方が少し晴れてきて、硫黄山とか、雲海の上に国後の高山が見えたりとかは良かったのですが、前方に見えた戦艦のような羅臼。まだあそこまで登るのか、と結構テンション下がりました。
それでも黙々と登って山頂到着。風が凄いですね。飛ばされそうで感慨に浸る状況ではなく早々に退散しました。オホーツク海方面は良く見えていて、これだけ晴れてくれれば十分です。
下りは岩尾別温泉ルート。さすがに20人以上すれ違いました。少し雨が落ちてきましたがザックカバーとカッパ上で十分でした。地図にヒグマ注意と書かれているところが多くて、鈴を振り回しながら慎重に歩きましたが、幸い遭遇なし。天気がいまいちだったのでクマも余り活動はしていなかったのでしょうか。
登山口のルート地図にクマ遭遇の場所が貼ってありますが、凄い数でびっくり。いまさらながらそういうところなのだな、と感じた次第です。
ホテル地の涯までバスはないので、岩尾別バス停まで歩くのですが、そこからバスが14時までないと思っていたので、知床五湖まで歩いてみようかなどと考えていたりもしながら岩尾別バス停到着。見てみたら時刻表に結構数字がある。カムイワッカ湯の滝までのシャトルバスが8月下旬までは40分間隔で運行されています。いいじゃん、と思ってよく見たら・・・「乗車にはチケットが必要です。チケットは木下小屋・ホテル地の涯で売っています」あのさ・・・。
結局自然センターまで歩きましたよ。これがまた凄い登りで疲れました。ある程度覚悟はあったし、機材がマイクロバスみたいので両替機付けられないとかだったら仕方ないなというところなんですけど、実際走っているのは路線バス同等というか、観光バスレベルの立派なバスなんですよね。それだったら車内で払えてもいいじゃんと思いますがね・・・。
50分かかってたどり着いた自然センターは想像以上のところで、ノースがショップを出しているし、ラテアートをしてくれる喫茶店はあるし、とにかく大賑わいでした。湯の滝へのシャトルバスにここから乗る人も多いという事情もあるのでしょうが。
最後に少し寄り道。14時のバスでウトロより少し先のオシンコシンの滝(名瀑百選)へ。14:40着で戻りのバスまで8分しかなかったのですが、さっと見るだけには十分でした。行けてよかったです。
金曜日の宿泊はウトロの市街地から10分ほど坂を上ったところにあるhostel hanare。最近はやりの2段ベッド式の宿泊施設で、ベッドも決して狭くないし、中はきれいで、施設的には十分でした。
天気は最高とは言えませんでしたが、十分満足しました。
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