平ヶ岳(笹ジャングルに難渋するも、百名山リーチです)
- GPS
- 11:13
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 1,718m
- 下り
- 1,712m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ・・頂上は15℃(14時頃)で、台風4号の影響は殆ど感じず |
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過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
昨年から通行止めになっていた登山口へのアクセス道・R352は、福島県側からは(尾瀬口船着場まで)通行可能状態(新潟県側からは10月1日開通予定とのこと・・魚沼市に問い合わせた際には、意図的かどうか不明ですが、福島側から開通していることは教えてくれませんでしたが)で、平ヶ岳・鷹ノ巣登山口まで問題なく通行できました・・台風4号によると思われる小枝が路面に散乱していましたが、下山後には取り払われていました 登山道への林道入口すぐ横に、駐車場・バイオトイレ・登山ポストがあります・・本日はトイレの使用はできませんでした |
コース状況/ 危険箇所等 |
R352駐車場(ログのスタート地点)から、ポストに届けを出して無舗装の林道からスタートです 下台倉沢を渡渉してじきに登山口があり、下台倉山への尾根に取り付きます 下台倉山へはヤセ尾根で所々急登ですが、強風・悪天候で無い限りあまり危険は無いと思います 下台倉山〜台倉山間は、傾斜の緩んだアップダウンの繰り返しです 台倉山から白沢清水へは、笹薮のジャングル状態を何度も潜りました・・木道が多く設置されているので、笹さえ刈ってくれればグッと歩きやすくなると思います 登山道の9割以上が夏道ですが、残雪の雪田も多々ありました(アイゼンや雪山技術は不要と思いますので、ジャンルは「無雪期ピークハント」としました)・・但し、雪田の出口が判りにくく慎重にルーファイする所が数箇所ありました 池ノ岳と平ヶ岳の頂上は、いい感じの高層湿原でした 残雪期とはいえ、百名山では“笹ジャングル”を初めて経験し、木道を隠す残雪や雪解けの泥濘も加わってやや難度の高いコンディションとの印象・・本日の入山者は、台風直後の平日のせいか私1名でした |
写真
感想
今回は3週間前の飯豊山以来の連休登山ですが、平ヶ岳登山口へのアクセス道路・R352が福島県側から開通したようで、そろそろ豪雪の鎧を脱ぐ頃であろう平ヶ岳の登山を計画しました。しかしながら直前の台風4号の情報に振り回されて計画は二転三転・・結局、台風の速度が速まったのと新潟・尾瀬地方が進路の西側にあたるということで、当初の予定通り決行となりました。
とは言うものの、暴風雨を避けるために自宅出発を遅らせたり、途中事故渋滞や塩原温泉への「湯の香道」の通行止めもあって、仮眠が30分しか取れずにやや不安なスタートです・・こんな忙しない登山はすまいと毎回思うのですが、性格は変えられず、またやってしまいました
残雪もある標準CT11時間超のコース、しかも台風通過直後で人やトレースは全く期待できない登山道に、ほぼ徹夜状態で挑むのですから、「山をナメんじゃねぇ」というお叱りの言葉が聞こえてきそうです。
救いは、山中に小屋のない日帰りコースですが、翌日も休みを取っているのでフォースト・ビバークが許される状況です。そこで、買ってから1度も使っていないツェルトや日帰りでは不要なシュラフカバーを持参し、食料2日分+水3L(水場はたぶん雪の下)を用意して登り始めました。
距離21km+累積標高差1800mのロングコースで、睡眠時間30分だけにバテ予防には最大限に配慮し、水摂り・行動食摂りで、標準CTを守ってユックリペースをキープします。普段は興ざめな日差しを隠す雲や冷たい草露も歓迎で、下台倉山へのヤセ尾根・急登を無事にクリアしました。台倉山付近ではガスが晴れてきて全く期待していなかった展望が開け、ヤル気も↑となります。
ところがこのコースはそう易々とは進ませてくれません。台倉清水から先に、百名山の登山道ではお目にかかったことが無いような“笹ジャングル”が現れ、掻き分けると抹茶のような花粉?も飛び散り難渋。。「百名山中の百番目」と酷評した方がいましたが、少し納得・・平ヶ岳の名誉のために付け加えますが、逆に冒険心が湧いてくるような感じと歩き応えのある登山道は、私自身は嫌いではありません
残雪部のルーファイに悩みながらも牛歩の歩みで何とか進み、頂上に到着するや“ご褒美”が待っていました。ガスが晴れた展望と高層湿原です。この風景を独り占め(本日の登山者は私1名)できるのは頑張った甲斐があるというもので、神様に感謝・感謝でした。
スローペースを守って何とかバテることなくヘッデンが必要になる前に下山でき、翌日は奥会津の三百名山・七ヶ岳で朝の散歩と高曇り下の展望を楽しみ、帰路に着きました。
これで百名山は99座目となり、いよいよリーチがかかりました。
残る1座も難度の高い日高・幌尻岳ですが、昨年は幌尻山荘を予約して計画しつつも沢の増水で入山できませんでした。
幌尻岳登山必勝法は、「運賃を気にせず、天気予報を見定めた上で直前にフライトチケットを取り、完全予約の幌尻山荘を避けて標準CT16時間超を日帰りする」だと思いますが、山中1泊するとずいぶん難度を下げられるので、他の2つのルートも研究してみたいと考えています。
百名山、リーチおめでとうございます。
あと一歩ですね。無事故での達成をお祈りします。
私も百名山を目標に登山に取り組み2009年7月に達成できました。
百の頂に百の喜び、楽しみですね。
幌尻岳、水量との勝負ですがくれぐれもお気をつけて
登ってください。
navecatさん こんばんは!
百名山登山は、「とりあえずこのリストの山を登ればいい山に出会える」といった感じで始まりましたが、次第に「次のいい山・・次のいい山」と、ジグゾーパズルのパーツを埋めていく感覚も加わってハマっていった感じです。
まだまだ未熟者ですので、既に達成されたnavecatさんのお言葉を重く受け止め、安全登山に心がけたいと思います。
ご訪問ありがとうございました。
あと1つですか!ブラボーですね!
5月末の飯豊山といい、今回の平ヶ岳といい、やはり最後の方は厳しい山ですね。悪戦苦闘の末の99座目の踏破、大変おつかれさまでした
私も昨年、黒部五郎、飯豊山ときて次に平ヶ岳、と思っていたら例の通行止めになってしまいました。が、今年は必ず登りたいと思ってるのでレコ参考にさせて頂きます
最後の幌尻岳、アプローチが厳しくなってしまい、より難度があがってしまったようですが、無理せず・・・、でも是非ともがんばってください
R352は県境の金泉橋を含め修復されていて、拍子抜けするくらいいい路面状態でした
今回は台風の影響が殆ど無かったのが何よりラッキーでした
いろんな制約で毎回ゆとりの無い登山になってしまいます。性格は変えられずこれからもこんなスタイルで続けたいと思いますが、それにはヤマレコを通じた現地密着情報が欠かせませんね。
ご訪問並びに激励をいただきありがとうございました。
おはようございます。
2日ほど前に登ってヘロヘロになり下りてきた者です!
レコを拝見し「そう!そう!」とうなずいております。
私達もあれほどのヤブ漕ぎは初めてでした
”抹茶の様な花粉”を全身に浴びました(笑)
あやしいトレースを作ったのは私です
軌跡を拝見しましたが、全くルートを外されてませんね!流石ですね
車の移動もお一人で大変だったと思います
お疲れ様でした。
百名山もリーチですか!楽しみですね
今朝、kuniyanさんのレコを拝見し、私も1つ1つ納得しつつ読ませていただきました。
笹ジャングルと残雪のおかげで苦労したものの、逆にこれらが無かったらこれ程強烈な印象とはならなかった(高層湿原がきれいなチョッと長いコース程度の印象)と思い、今だから言えますが、笹薮と残雪に感謝の念さえ覚えています。
単独・お気楽の自分と比べ、ご夫婦で完歩されたのはスゴイの一語です。
本当にお疲れまでした。
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