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Yamareco

記録ID: 2025823
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無雪期ピークハント/縦走
甲信越

南木曽岳🌳 土石流の正体を見た木曽の山

2019年09月17日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.8km
登り
770m
下り
762m

コースタイム

日帰り
山行
3:47
休憩
0:33
合計
4:20
12:00
35
登山口
12:35
68
下山路分岐
13:43
13:50
14
南木曽岳
14:04
14:30
82
女岩展望台
15:52
28
下山路分岐
16:20
登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中央自動車道中津川ICをおりて国道19号線を北上。交差点「吾妻」で右折、国道257号を妻籠(つまご)方面に走る。「蘭キャンプ場」の標識が左に出たら左折、額付川沿いの道をキャンプ場をすぎると道の終点、山麓避難小屋のある登山口。
コース状況/
危険箇所等
●急峻な尾根と谷が山頂へ突き上げる鋭峰で、大雨で何度も土石流被害を出している山。登山コースは急坂の連続で、ハシゴや階段も多く、雨天登山時は要注意。
●金明水から山頂へ時計回りに登って下山するコース。標高差は 820m。
●山頂部の一部以外は展望は得られず、ひたすら深い樹林の中を登る。
●下山道の木の階段ではストックの先が滑ってかえって邪魔になるほど。登りもあまりに急すぎて出番がほとんどありませんでした。持参すべきはストックよりも、汚れても良いグリップの利くグローブ類です。
●山頂には避難小屋があり利用可能。ただし水場がありません。
その他周辺情報 国道256号線わきにある「あららぎ温泉湯元館」はコウヤマキの湯船に入る源泉掛けながしの温泉。このあたりではお湯の質はかなりいいと思う。温泉のフッ素含有量はかなりのもの。
登山口までの途中、南側の額付川から目指す南木曽岳の山頂(中央の双耳峰)が望まれます。
2016年09月10日 11:43撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 11:43
登山口までの途中、南側の額付川から目指す南木曽岳の山頂(中央の双耳峰)が望まれます。
山麓の蘭 (あららぎ) キャンプ場奥にある登山口。避難小屋があり前泊に利用することも出来ます。
2016年09月10日 12:00撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 12:00
山麓の蘭 (あららぎ) キャンプ場奥にある登山口。避難小屋があり前泊に利用することも出来ます。
木曽の山々は長きにわたって御料林として保護され、伊勢神宮の式年遷宮などに供する材木などが切り出されていました。
2016年09月10日 12:01撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 12:01
木曽の山々は長きにわたって御料林として保護され、伊勢神宮の式年遷宮などに供する材木などが切り出されていました。
木曽五木の一つのコウヤマキ。2006年9月6日に誕生した秋篠宮悠仁親王のお印。
2016年09月10日 12:51撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 12:51
木曽五木の一つのコウヤマキ。2006年9月6日に誕生した秋篠宮悠仁親王のお印。
高野山で、仏様にお供えする花の代用とされたのが、コウヤマキの名の由来だとか。
2016年09月10日 12:52撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 12:52
高野山で、仏様にお供えする花の代用とされたのが、コウヤマキの名の由来だとか。
南木曽岳は急登の連続。ようやく対岸の尾根と同じ高さに到達。
2016年09月10日 13:02撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 13:02
南木曽岳は急登の連続。ようやく対岸の尾根と同じ高さに到達。
驚くような枝ぶりのヒノキ。
2016年09月10日 13:20撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 13:20
驚くような枝ぶりのヒノキ。
かぶと岩を遠望する。
2016年09月10日 13:33撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 13:33
かぶと岩を遠望する。
ミヤマアキノキリンソウ。
2016年09月10日 13:38撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 13:38
ミヤマアキノキリンソウ。
標高1,679m、三角点のある南木曽岳山頂。残念ながら展望はありません。
2016年09月10日 13:40撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 13:40
標高1,679m、三角点のある南木曽岳山頂。残念ながら展望はありません。
山頂には展望はありませんでしたが、少し離れた所から御嶽山の展望が望めます。
2016年09月10日 13:49撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 13:49
山頂には展望はありませんでしたが、少し離れた所から御嶽山の展望が望めます。
台地状になっている南木曽岳山頂部。ルートは北峰へ続いています。
2016年09月10日 13:50撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 13:50
台地状になっている南木曽岳山頂部。ルートは北峰へ続いています。
伸びやかなササが広がる頂上台地。木曽谷を渡ってくる風が心地いい。
2016年09月10日 13:53撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 13:53
伸びやかなササが広がる頂上台地。木曽谷を渡ってくる風が心地いい。
笹原をぬけるといよいよ展望の広がる南木曽岳北峰。
2016年09月10日 13:53撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 13:53
笹原をぬけるといよいよ展望の広がる南木曽岳北峰。
突然視界が大きく開けて、中央アルプスの全容が目に飛び込んでくる。
2016年09月10日 14:12撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 14:12
突然視界が大きく開けて、中央アルプスの全容が目に飛び込んでくる。
中央アルプス北部主稜線。左から木曽駒ケ岳・宝剣岳・三ノ沢岳。
2016年09月10日 14:12撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 14:12
中央アルプス北部主稜線。左から木曽駒ケ岳・宝剣岳・三ノ沢岳。
中央アルプス南部主稜線の山々。左から空木岳・南駒ケ岳・越百山。
2016年09月10日 14:12撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 14:12
中央アルプス南部主稜線の山々。左から空木岳・南駒ケ岳・越百山。
山頂避難小屋の赤い屋根が見えました。
2016年09月10日 14:13撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 14:13
山頂避難小屋の赤い屋根が見えました。
地元山岳会によって手入れが行き届いた、気持ちの良い避難小屋。
2016年09月10日 14:14撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 14:14
地元山岳会によって手入れが行き届いた、気持ちの良い避難小屋。
避難小屋より一段上にある女岩展望台。
2016年09月10日 14:17撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:17
避難小屋より一段上にある女岩展望台。
中央アルプスの稜線からのびた摺古木山 (2,169m) が大きい。
2016年09月10日 14:18撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:18
中央アルプスの稜線からのびた摺古木山 (2,169m) が大きい。
山頂部にはリンドウの花が多く咲いていました。
2016年09月10日 14:28撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 14:28
山頂部にはリンドウの花が多く咲いていました。
下山ルートに入ります。摩利支天のある東峰へと一度登り返す。
2016年09月10日 14:42撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 14:42
下山ルートに入ります。摩利支天のある東峰へと一度登り返す。
まだまだ咲く花も多いようです。
2016年09月10日 14:43撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 14:43
まだまだ咲く花も多いようです。
三角点山頂を見る。左奥は奥三界山、そのさらに右奥に見える小秀山等の阿寺山系。
2016年09月10日 14:47撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:47
三角点山頂を見る。左奥は奥三界山、そのさらに右奥に見える小秀山等の阿寺山系。
地味ですがこれが木曽の山の雰囲気です。
2016年09月10日 14:47撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 14:47
地味ですがこれが木曽の山の雰囲気です。
振り返り見た摺古木山。笹原にところどころ立枯れ木がたつ、木曽の山らしい山稜だ。
2016年09月10日 14:47撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:47
振り返り見た摺古木山。笹原にところどころ立枯れ木がたつ、木曽の山らしい山稜だ。
摩利支天。御嶽、木曽駒ケ岳と並び木曽の山岳信仰の対象だった事がよく分かります。
2016年09月10日 14:49撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:49
摩利支天。御嶽、木曽駒ケ岳と並び木曽の山岳信仰の対象だった事がよく分かります。
丸い山頂の兀岳 (はげだけ) を遠望。
2016年09月10日 14:45撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:45
丸い山頂の兀岳 (はげだけ) を遠望。
緑濃い兀岳から横川山・富士見台へ続く中央アルプスで最も標高の低い稜線部。
2016年09月10日 14:51撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 14:51
緑濃い兀岳から横川山・富士見台へ続く中央アルプスで最も標高の低い稜線部。
展望を求め、摩利支天奥にある岩に登ってみます。
2016年09月10日 14:51撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:51
展望を求め、摩利支天奥にある岩に登ってみます。
下山には足元の急な尾根 (手前) を急降下する。南木曽岳には伊勢湾方面からの気流が山面にぶつかり、時には集中的に大雨を降らせ、花崗岩砂礫で覆われた急斜面の山肌は「蛇抜け」と言われる土石流が山麓の集落を襲う魔の山となります。
2016年09月10日 14:54撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:54
下山には足元の急な尾根 (手前) を急降下する。南木曽岳には伊勢湾方面からの気流が山面にぶつかり、時には集中的に大雨を降らせ、花崗岩砂礫で覆われた急斜面の山肌は「蛇抜け」と言われる土石流が山麓の集落を襲う魔の山となります。
摩利支天の大岩から見た南木曽岳三角点方面。
2016年09月10日 14:56撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:56
摩利支天の大岩から見た南木曽岳三角点方面。
下りルートの斜度も相当なもの。ハシゴの連続。
2016年09月10日 15:30撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 15:30
下りルートの斜度も相当なもの。ハシゴの連続。
アケボノソウ咲く麓に下山。半日で南木曽岳を周回出来てしまいました。
2016年09月10日 16:08撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 16:08
アケボノソウ咲く麓に下山。半日で南木曽岳を周回出来てしまいました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 防寒着 雨具 サブザック 非常食 飲料 コンパス ヘッドランプ GPS 保険証 携帯 時計 ストック

感想

時間の空いた午後。空模様とにらめっこしながらどこか登れる手ごろな山として目をつけていた南木曽岳に向かいました。登山開始は12時。幸いにも(?)展望は山頂付近までないので、黙々とひたすらに登る事が出来ました。山頂付近は、「まさにこれぞ木曽の山」といった深山の雰囲気に包まれていました。
それにしても急峻な山でした。木曽谷から登る山は、あまりにも谷が深すぎて麓からはなかなか全容が見えません。南木曽岳はその中でも特に険しい上に、伊勢湾方面からの気流が山面にぶつかって時には集中的に大雨を降らせます。花崗岩砂礫で覆われた急斜面の山肌は「蛇抜け」と言われる土石流が山麓の集落を襲う魔の山となり、2014年7月9日に梨子沢で起きた土石流は大きな被害が出ましたが、自分の目でその険しさを見ると納得してしまいました。
南木曽岳の土石流だけではなく、御嶽の噴火など、木曽の山々は時として人間に牙をむき襲いかかりますが、のびやかに広がるササ原に白く立ち枯れた巨木が点在する印象的な風景が登山者を迎えてくれる優しい顔も持っています。
「木曽路はすべて山の中」の言葉どおり、旅情をさそう風景がまだまだ残っているこの地域ならではの登山を楽しめた午後でした。

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