岩神山・兜明神嶽/道の駅区界〜岩神山〜兜明神嶽〜兜神社
- GPS
- 04:17
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 538m
- 下り
- 553m
コースタイム
天候 | 曇時々陽が射したりパラついたり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
熊出没注意。 コース自体に危険箇所は特にありませんが、岩神山と兜明神嶽の岩場は注意が必要かもしれません。 |
写真
感想
昨年より、所用で岩手県宮古市に行くことが多いのです。
で、盛岡からJRやバスで宮古へ向かうのですが、そのたびに、市境の峠を越えたあたりで車窓左側に見えるピョコンと突き出た山が気になっていました。
というわけで、とうとう今回、そのピョコンに登ることにしたわけです。
東京より夜行バスで盛岡に到着し、さらに宮古行きの路線バスに乗り継いで、とここまでは普段と同じですが、今回はいつもそのまま通り過ぎる峠のバス停で途中下車。
バス停のすぐ前にある道の駅(の裏手にある公園)で準備を開始します。
盛岡まで乗ってきた夜行バスであんまりよく寝付けなかった(2時間くらいしか眠ってない)のが不安ですが、天気も思ったより悪くないし、行き帰り4時間程度のハイキングだし、ま、何とかなるでしょう。
不要な荷物は目立たないところにデポしておいて、道の駅を出発。
まずは区界高原ウォーキングセンターを目指して歩いていると、道の脇に「熊に注意」の看板があるのを発見。
4月にウォーキングセンター付近で目撃情報があったことが書いてあり、そういえば最近宮古市内でもクマが民家付近に出てきているという話が新聞に出ていた…と、こんな時になってやっと思い出しました。
今回熊鈴を持ってきていなかったので、非常時のために持っている笛(ホイッスル)で代用することに。
クマ看板の少し先にキャンプ場があるのを発見して炊事場で給水させてもらいつつ、ウォーキングセンターに到着。
計画では、ここからかぶと広場までまっすぐ登るルートを予定していましたが、見るとそのルートは樹林帯の中を通っていく様子。
クマ看板がふっと頭をよぎり、スキー場のゲレンデ跡を横切りつつ登っていくルートに変更。
スキー場跡なら見通しがいいだろう、という判断ですが、確かに最初のうちはその通りだったものの、しばらく歩くとやっぱり樹林帯に突入してしまい、手に握りしめた笛を吹き吹き通行することになるのでした。
しかし、さらにしばらく進むとその樹林帯も抜け、再びスキー場跡に出ました。
ここからはゲレンデをまっすぐ登っていきます。
ほどなくして、かぶと広場に到着。
広場の片隅に大きなコンクリの構造物があって、リフトの遺構かなあ、やっぱり元スキー場だなあ、なんてことを考えます。
そういえば同じようなコンクリがウォーキングセンターの横にもあった。
わりと立派な休憩所もある広場ですが、今回はそのまま奥の林道を下りていって、岩神山へ。
緩やかに下っていくと、下りきったところはまた広場になっていて、のどかな風景が広がっていました。
広場の外れで、右のほうへカーブしていく林道と分かれて岩神山への登山道に入ります。
この道も最初のうちはブナが茂る樹林帯なので、時折笛を鳴らしながら通過。
ある程度登ると、まだ咲き残っているツツジが道の脇に現れて、こちらの足を止めさせます。
そんなこんなで岩神山に到着。
山頂下の広場から細い道を登っていくと、樹々に囲まれた三角点に行き当たりました。
山頂、狭い!
山頂から見えたすぐ横の岩場にも行ってみますが、登る途中でうまいこと足場を見つけることができなくなり、何だかイヤな気分がしたので撤退することにしました。
やっぱり寝不足のせいで集中力が続かないのかなあ。
ま、いずれにせよこの後宮古市内で別の用事もあるというのに、ここでケガなんかしては困る。
というわけで岩神山は早々に引き揚げ、再びかぶと広場へ戻ります。
戻ってきてみると、休憩所にたくさんの子どもたちが座って、お弁当を食べている様子。
横には引率の先生と思しき方々もいます。
どこかの学校の遠足でしょうか。
私もここでお昼休憩にするつもりだったのですが、こんな状況なので、お昼は後回しにして兜明神嶽へ行くことにしました。
かぶと広場から数分ほど先、兜明神嶽山頂から下りてくる道(下山路)が左から合流する地点からさらに進むと、いよいよ山頂への取り付きです。
えっちらおっちら登っていくと、右側の展望が開け、素晴らしい景色が広がりました。
しかし、左側を見上げると岩場のてっぺんに祠があるのが分かるので、ここが山頂ではないことは一目瞭然。
ということは岩登り?
手がかりの多そうな岩ではないなあ…。
試しに数メートルばかりよじ登ってみますが、登っていけないことはなさそうなものの、下りるのが極めて難しそうな気がして、躊躇。
ちょうど風が出てきていて軽くあおられることもあり、やはりここも断念…。
岩神山に続いてここも敗退か、うーん、と思いながら下山路を進みかけたところ、横から回っていけそうなルートを発見し、少し迷いましたが突っ込んでみることにしました。
ちょっと怖いところもありましたが、何とかさらに5メートルほど上の祠がある場所まで登ることに成功。
写真など撮りつつ、さらに上を目指すかどうか考えていると、何やら下から声が聞こえてきました。
やがて、さっきかぶと広場にいた子どもたちが登場。
へえ、やっぱりここまで来るんだ、と思って見ていたら、引率の先生に続いて、続々と岩をよじ登ってくるではありませんか。
自分が登れなかった岩を小学生たちが登っている!と吃驚しつつも、ここにいては邪魔になるな、と考えて、上は諦めて、そのまま下りることにしました。
下りる際、登ってくる子どもたちの足元をふと見たら、みんな長靴を履いている!
こっちはそれなりの山靴なのに…と二重に敗北感を感じながら、来たルートを慎重に下り、かぶと広場に戻りました。
さっきお昼を食べそびれたので、広場で軽くパンなどつまんでいると、携帯にメールが届き(ちなみにドコモ・ソフトバンクともにギリギリ電波が入っていました)、それを読んだついでに時計を見ると、下山する予定の時刻が迫っている!
下山後は盛岡から乗ってきたのと同じバスで宮古市内へ移動するのですが、バスは1時間に1本なので、できればピッタリの時間に戻りたいのです。
さっき通った山頂取り付きの分岐を、今度は反対方向へ進み、一直線に下山。
数十分で兜神社まで下り、参道を通って国道へ出た…のはいいが、道の駅へ戻るこの国道がほぼ真っすぐに伸びているためか、かなり遠く感じられて仕方がありません。
その間にもバスの時刻は近づいてきます。
なんとか道の駅にたどり着いたのはバス出発時刻とほぼ同じ時間。
バスも数分は遅れて来るだろうから(実際、盛岡から乗ってきた便も数分遅れでここに着きました)、その間にデポした荷物を回収できればOKです。
しかし、道の駅裏手の公園で荷物を引っ張りだしたその時、目の前をブブーッと通過していったのは、まさに宮古行きのバス…。
仕方なく、デポっていた間に荷物のあちこちにくっ付いていた虫たちを払いながら、次のバスを1時間待ったのでありました。
ちなみに1時間後に乗り込んだバスは珍しく満席で、私の大きくて重い荷物は置き場所がなく、全部膝の上で抱きかかえながら宮古まで揺られることになりましたとさ。
お後がよろしいようで。
なお、元サイズの写真は
http://photozou.jp/photo/list/74507/6796973
で公開していますので、「写真小せーよ!」という方はそちらへどうぞ。
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