かなりきつかった黒戸尾根からの日帰り甲斐駒ケ岳
- GPS
- 12:53
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 2,698m
- 下り
- 2,705m
コースタイム
- 山行
- 11:22
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 12:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道20号線を東進、道の駅「はくしゅう」を過ぎた白州中学東交差点を右折して 県道614号線を南進し、途中で右折して尾白川渓谷を目指して進むと、駐車場があり ます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、駐車場の売店前にありました。(その奥に車を止めたため、登山届 を持ったまま往復。結局、下山時してきてから気付きました。) <尾白川渓谷駐車場〜笹の平分岐> よく整備された登山道です。ところどころで急登もありますが、全体的に樹林帯で 薄暗い感じがします。 <笹の平分岐〜刀利天狗> 刃渡りまでは、よく整備された登山道で。横の移動もありこの区間だけ快適に歩く ことができた。刃渡りは、両側切れ落ちていますが、岩もグリップがしっかりと 効く岩質なので慎重に進めば問題はありません。それ以降、刀利天狗までは鎖や 梯子があります。 <刀利天狗〜五合目> この区間も途中までは横の移動が多いですが、五合目に向けて一気に下ります。 帰りの登り返しがきつかった。 <五合目〜七丈小屋> いきなりの梯子です。その後も梯子や鎖が多くでてきます。梯子ですが、アイゼン でかなり踏まれていてささくれているところもありますので、トゲには注意しま しょう。下山時、この区間はちょっといやらしいポイント。最後の急登を登ると いきなり七丈小屋が現れる。水が出ていて、しっかりといただきました。 <七丈小屋〜八合目御来迎場> 急登が続きます。梯子や鎖場はしっかりとあり、疲れも出てきている身体には ちょっと酷です。 <八合目御来迎場〜甲斐駒ケ岳山頂> ここからは、最後の踏ん張り所。梯子や鎖場はこれでもかというくらいに出て きます。特に岩に足場のくぼみが設けられている鎖場はかなりいやらしかった。 途中からは、目指す山頂がずっと見えていますので、最後の力を振り絞って登り ます。 下山後の温泉ですが、駐車場から5分ほどのところにあります、白州・尾白の森名水 公園「べるが」内にあります「尾白の湯」(700円)に浸かりました。疲れ切って いたため、普段はカラスの行水の私ですが、30分ほどお湯の中で身体をマッサージ し、車を運転して帰宅。よく帰ってこれたな〜。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
50歳までに一度はトライしたかった日帰り黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳、昨年は登山
口まで来て雨で断念。今年こそはと梅雨の間の晴れ間を狙ってやって来た。最近の
山行では、バテるのが早く一抹の不安があったが、自分の今の実力を試す意味でも
チャレンジしてみた。結果として散々な結果ではあったが、いい経験をすることが
できた。
4時過ぎに駐車場に着いた時には準備中の方、既に歩き出している方とさすがに
早い時間から動き出している。自分も早速準備をして登り出す。最初は暗い感じの
する急な登山道を登って行くが、笹の平手前で雰囲気が明るくなりだし、日も照り
出して暑くなる予感が。水分は、登山口近くの道の駅「はくしゅう」で3Lを入手
しているので大丈夫だと思う。しかし、刃渡り手前で右足ふくらはぎに異変が。
少しスピードを緩めて歩くも、そのすぐ後に足を攣ってしまった。しばらく足を
マッサージしてだましだましゆっくりと歩いて行く。ここで下山しようかとも考え
たが、とりあえず七丈小屋まで行ってこの先のことを考えようとゆっくりと歩き
出す。この先、梯子や鎖場と次から次へと難所が出てくる。しかし、ここを歩き
出すと足はいたって順調。七丈小屋に着いた頃には足を攣ったことを忘れたかの
ように順調なので、ここで水分を十分補給して山頂を目指す。この先も梯子、鎖場
と難所は続く。安心して登っていると、八合目御来迎場手前で今度は左足に異変が
発生。攣ることはなかったが、一瞬ピクッときたので、しばらく様子を見ながら
登る。この辺りまで来ると山頂が見え出し、それを目指して進む。途中、下って
くるトレランの方に「あと少しです、がんばって下さい」とはげまされたが、彼ら
にとってのあと少し?時間のことは考えず、12時までに山頂に到着し、七丈小屋
に戻って来ても異変がなかったらそのまま下山。13時までに山頂に到着した場合は
小屋泊と決めてゆっくりと登る。山頂には11時半過ぎ、登り出して7時間で到着
する。あいにく、富士山とGWに登った鳳凰三山は見えなかったが、北岳他の南
アルプスの多くの山々が見える。風も無風で岩の上でゆっくりと昼寝をしている
方もいらっしゃる。12時少し前にまずは小屋を目指して下りだす。登りでは苦も
なかった梯子や鎖場も下りとなると難しさが倍増する。特に疲れた身体ではいつ
なんどき力が入らなくなることも考えられるので、慎重に下る。七丈小屋に着いた
時には、いたって身体は順調。残りのコースタイムを考えても、十分明るいうちに
下山できるので、そのまま下山することに。しかし、この急な下りをスピードを
殺しながら歩いてきた膝に異変が。五合目からの登りの疲れも加わり、膝に力が
入らなくなる。そのような状態を、何とかダブルストックで制御しながら下る。
最初は、荷物になると思って持って行くのを躊躇したストックだったが、このよう
な形で使うことになるなんて思ってもみなかった。特に、笹の平分岐を過ぎた辺り
からはスピードも半分以下に。特に、吊り橋が見えた時には思わず「やったー」と
声に出して叫んでしまった。車について靴を脱ぐ時、温泉に入るために車から降り
て入口に行きつくまで、身体が思うように動かない。時間があれば、明日は櫛形山
をと思っていたが、そんな気にも全くなれずに帰宅する。
約13時間に及ぶ長時間の行動、山を始めだしてからの目標のひとつだった黒戸
尾根からの甲斐駒日帰り往復をやり遂げることができたことに対する満足感と、
このバテ方、夏の山行にちょっと不安が残る山行となった。さすがにこの黒戸尾根
を登られる方々、ほとんどの方たちにブチ抜かれる猛者ばかり(特にトレランの
人の多さには驚きました)の山でした。
(この記録を書いているPCの前から立ち上がる時も、何かにつかまらないと
立ち上がることができない悲惨な状態です。)
kameさん
こんにちは、、
昨日、私も歩きました。
時間を拝見すると、刃渡りまでは先行されて
いますが、その後に私が追い抜いたようです。
この黒戸尾根は本当に大変ですね。
でも充実です。
私は、登山口まで近いのですが、
遠方からは大変ですね。
櫛形山は裏山で良く登ります。
Y-chan
kameさんお疲れ様でした。かなりハードだったようですね。標高差2200mはだてではないですね。
今度話を聞かせてください。
こんばんは。
46枚目の山頂での写真の後ろに映っているザックが
私のものですので、ちょうど食事をとろうとしたときに
写真の邪魔になってはいけないと場所を移した者です。
Y-chanさんのブログは良く拝見させていただいています。
その本人さんとは気づかず、挨拶もできずに残念でした。
今年は、個人的に南アルプス方面が多くなりそうなので、
どこかでお会いできることを楽しみにしています。
ちなみに、GW前に鳳凰三山の記録に登山道の様子を確認
させて頂いた『とかげの仲間さん』は、会社の先輩です。
本当はtokagessさんとご一緒させていただきたかったのですが、
日が長くて梅雨の切れ間の晴れの日を狙って行動を起こしましたので、
単独での山行となってしまいました。
まだ約束している山行は多くありますので、その時はよろしく
お願いいたします。
kanosukeと申します。
私も同じ日に登りました。
コースタイムからだとたぶん山頂付近でお会いしてますね。
私はアル事情で余裕がないときだったので
ロクにご挨拶もしてないかもですが。
私も体力があるうちにチャレンジしたいと思っていました。
40代後半の黒戸尾根への憧憬と不安の葛藤はまさに共感です。
下り終盤のヒザ具合もよくわかります。
お互い達成できて良かったですね。
私もカラダはボロボロになりましたが...
こんばんは、kanosukeさん。
その気持ち、よくわかります。あの時って、波によっては早く歩く
ことができ、時によっては止まりそうなスピードになることも。
それにしても、摩利支天まで往復してこの時間とは。
私は、登るときにはストックは使わず、下りの時だけ使用するように
しています。今回は、これがあったから下山できたようなもの。
お互い、目標を達成することができ、よかったですね。
とかげの仲間です。
長い急登お疲れ様でした。『さすが!』の一言です。梯子と鎖の連続の迫真迫る内容で凄いですね。お疲れ様でした。お話を楽しみにしています。私は実力に合わせ一泊二日でいつかはやってみたいです。その時にはアドバイスお願いします。
去年からの目標の「黒戸尾根から甲斐駒」おめでとうございます。
さすがのkameさんでも、きつそうですね。でも事故も無く達成できて、良かったですね。
またゆっくりと体験談を聞かしてください。
お疲れ様でした。
こんばんは、tokageさん。
いや〜、今までの長時間山行の八ツ峰からの剱岳や北鎌尾根よりも
若干短い時間ですが、さすがに一番きつかったです。
でも、この夏の山行を考えると、もしかすると同じような状況に
なるかも?
夏、お互い最良の条件で目標を達成したいですね。
こんばんは、morgenrot2さん。
とりあえず、無事下山できましたが、身体はボロボロの状態です。
このまま、夏を迎えていたら散々な結果になったかも。
事前に、今の実力(今年の調子)を見ることができて、よかったと思います。
7月末は行けそうにもありませんが、長期休暇は必ず行きたいと
思います。よろしくお願いいたします。
摩利支天までは行っていません。
計画で描いたルートをそのまま載せて後で気付きましたが修正が面倒でそのままにしてしまってます
なんせGPSロガーではなく手描きなもんで。
わずかなはみ出しでも見てる人は見てるんですね。
修正しておきます
このルートだと一本道となりますので、あまり参考にはしていませんが、
他のルート(特に、近くの低山など)は自分が歩いたことがないルートを
歩かれる方が多く、すごく参考にさせていただいていますので、かなり真剣に
見ています。
低山の新ルートを知って実際に歩くときは、かなり下調べをし直してから
歩きますので、これはこれで楽しいですよ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する