北国街道 余呉−今庄 〜途中大黒山に登る〜
- GPS
- 11:35
- 距離
- 37.6km
- 登り
- 943m
- 下り
- 954m
コースタイム
天候 | 終始小雨 余呉 20℃ 大黒山 18℃ 栃ノ木峠 19℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大黒山の登りはかなりの急坂です。 雨降りのときは気をつけたい。 |
写真
感想
今日は単独での行動。
やろうやろうと思っていた北国街道の続き...しかしかなりの覚悟で挑まなければならない。
なぜなら余呉から先、今庄まではエスケープが無くスーパーは勿論コンビニ、売店もない区間だからである。
そのコースに大黒山登頂というプランを盛り込んでいるのでかなり疲れると思うが今日は炎天下どころか気温20℃で小雨がぱらつく程度なのでちょうど良い。
余呉に車を停め、ドキドキしながら出発だ。
余呉から先は国道365号が走っており、俺も何回か車で走らせているが、旧街道は無いだろうと思っていたが、歩いてみれば見つかるもので、特に北陸道の向かい側に旧街道が通っているなんて思っても無かった。
出発してから1時間半で柳ヶ瀬宿にたどり着く。
そこを過ぎてから少し歩くと北陸道は敦賀に向かうのでここから先は静かな街道歩きが出来る。
椿坂宿では年1,2回行われる雑草刈りを行っていた。
そんな中を挨拶しながら通過していく。
そこを過ぎるといよいよ余呉川の源流域となる椿坂峠だ。
ここは旧街道というものは無く、仕方ないので車道を歩く。
椿坂峠は車道を歩いていてもきつく感じる。
そして峠に着いた。
すぐに大黒山への登山開始になる。
いきなりの急坂。 しかしこれも不思議と疲れない。
登ってすぐにブナの巨木が迎えいれてくれた。
樹齢何年かは分からぬが、結構いってそう。
初めてだ、ここまでのブナの巨木に出会えたのは。
急坂も長くは無く、比較的緩やかになったところで小さな小川を通過する。
そう、この小川は余呉川の本当の源流です。
その後、すぐに尾根にたどり着き、山頂までもすぐだった。
山頂はブナの木々に覆われ展望は無いものの静寂を味わえる格好の場所だ。
時間もちょうど良いしここで飯を食べる。
そういえばこの大黒山は船舶でも目印の山になるらしい。
深山なので麓から全容を見るのは難しいが。
帰りは濡れた急坂を下っていくので神経を使う。
椿坂峠に着き、街道歩きの続きだ。
なぜこの峠で県境にならないかは、川がまだ淀川水系だからである。
下っていって、高時川に出合うと中河内という村が出てくる。
驚いた! こんなにも深いところに今でも人が暮らしている事に。
今は車があるから何処にでも暮らせるとはいえここは不便極まりないところである。
そして昔はここまでくる車道なんか無かったはずだ。
そんな事を思いつつ、いよいよ県境の峠に差し掛かる。
峠はスキー場の入り口になっており、高時川もここで終わる。
淀川水系での最北端はここなのである。
ここから姉川に出会い、琵琶湖に降り注ぎ、淀川として大阪湾に流れているのだ。
その距離は200kmはあるだろう。 感動だ!
おそらくただ車で走らせているだけではこの感動は味わえないだろう。
そして中央分水嶺を歩いて通過するという経験はこれが初めてとなる。
そしてここからは福井県。 嶺北になるので越前の国だ。
相変わらず旧道はないので車道で下らなければならない。
しばらく歩くと敦賀からの国道と合流し、板取宿に辿り着く。
ここは限界集落だ。もう廃村に近い。
今まで見た宿場の中では一番寂れている。
そして今庄駅まではここから8キロ、これがきつかった。
ほぼ車道歩きで歩道は無いため怖いの何の...。
そして足もガタがきて辛い。
今庄宿を堪能する余裕は何処にも無く、写真も取れていない。
次回のお楽しみだ。
とにかく疲れた。 だけどここまで充実した歩きが出来たのは久しぶりだ。
1度に4度の感動が味わえたのだから。
コメント
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11時間半、38キロの行程は体に堪えるでしょう!
しかも、この梅雨時期に。
「お疲れ様でした」
しかし、やはりと言うか北の不便な場所は過疎化が
進んでるようですね。
この先もっと進むでしょうね
淀川の源って・・・滋賀の最北にそんなんあるって・・・
ちょっと感動しますわ
実質の古道&山行の復活ですか?
やはりguhikazukiさんはこのくらいの長旅でないとね。
歩き倒した疲れも少しは心地よい疲れでしょうか。
でも、気温が低い中での長距離行程で良かったです。
また、道中の画像は秋田とは違って歴史ある風情な感じがして良いですね。
次回も長距離レポ待ってます
車以外では行ったことがありません yuconです。
大黒山の三角点大黒天が踊ってるんですね!初めて見ました。何かあったらいつでも連絡ください。おそらく私がヤマレコユーザーの滋賀最北端だと思います。
私は先日お話したように「鈴鹿」へ飛び込んできました。幸い被害なく済みましたが やっぱり大量にいます。
街道歩きの続編楽しみにしてますよ!
おそらく炎天下では倒れてたかも知れません。
なのでまぁこの気候で良かったのかなと思います。
余呉より北、県境までの集落は限界ってほどでもなかったが、やはり過疎化は否めないですね。
あと数十年したら人は住んでいるのか分からないくらい不便な場所ですからね、特に中河内は。
そう、淀川の源、当然中央分水嶺になりますが、やはり淀川水系で一番最北で一番流域距離が長いのは高時川なんです。
まぁ、「淀川の源」というのは琵琶湖を取り囲むすべての山に言えた事なのだがやはり最上流端はここ栃ノ木峠になりますね。
琵琶湖には沢山の動植物がお世話になっている母なる湖です。
やはり源流は見とくべきですよ
先ほどは電話ありがとうございました!
古道&山も復活です。
しかし久々に本格的に行うと体がキツイです><
正直心地良いことはなかったが、凄く充実した歩きになったのは間違いないです。
ほんまにこれが炎天下だったとしたらヤバかったです。
歴史国道として言われていますしね。
でも秋田でも探してみれば必ずあると思うのです。
今年秋田に行ったら探ってみたいと思います。
大黒山の三角点大黒天様は最初来たときは三角点にいあらずあさっての方向に転がっていたのです。
それを俺が助け出し、三角点で再度躍らせたんですよ
そうですよね、確かにyuconさんがヤマレコユーザーで滋賀県最北端の住人ですね!(多分)
そうですか、あいつらが活発に動いている住処に足を踏み入れたのですね。
献血せずに被害にあわなくてなによりです。
街道歩きの途中で
山も登ってしまうなんて凄いです。
僕も北国街道は8月より始めます、
豊富な写真にかなり参考になります。
ちなみにルートは何を参考にされてますか?
それしても
逃げ口のない今回の区間、
北国街道でも難しい区間ですよね。
日の長いちょうど今が歩きどきなのかも。
おつかれさまでした。
コメント遅くなってすみません
連日の仕事の忙しさと子供が寝付かないのが重なりなかなかログインできませんでした><
北国街道のこの区間は一番きついですね。
この計画は冬の間ずっと練っていたものです。
だけどいつもの38kmとは大きく違いました。
高低差が後半でかなりの影響が出てくるのは驚きました。
そして北国街道とはなかなか資料が無く、これはぶっつけ本番での探りながらのルートです。
ただ、道間違いはないと思います。
この区間、何も無い分道は単調なので。
そうですね〜、やはり夏までがこのルート突破の限界の季節だと思いますが、天候は変わりやすい所ですよ。
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