武奈ヶ岳・雪たっぷりの西南稜
コースタイム
09:38 坊村登山口
11:35 御殿山 11:40
12:16 武奈ヶ岳山頂 12:40
14:40 坊村登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
堅田駅(8:50)〜坊村(9:36) 江若バス 1000円 坊村から堅田駅へ向かうバスは午後は15:46しかないので注意。 ちなみに出町柳行きは、17:21。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト、トイレは登山口にあり。 危険箇所:この日のように好天でトレースがしっかりあれば、ルートを見誤るポイントもなく、歩きやすい。 |
写真
感想
心ときめかせる山、誰にも1つや2つはあるだろう。私にとっては比良山系、武奈ヶ岳がそれにあたる。昨冬に登った時には頂上付近の雪も溶け、地面が見え隠れしていた。今シーズンはたっぷり雪がある西南稜をどうしても歩きたい、そう心に決めていた。冬型だと全く歯が立たない厳しすぎる領域、だから快晴の日をずっと狙っていた。土曜日か、日曜日か、最後まで悩んだ末2/5日曜日に狙いを定める。終わってみれば全力を出し切った感で大満足だ。私にはこれが精一杯なのだ。しばらく目標を失い、呆然とするくらい最高の気分だった。
1週間前、予想天気図もほぼ固まってきた。準備の段階から緊張感で胃がキリキリする。名古屋では記録的な積雪となった週半ば、比良はどうだろう。ヤマレコを見るも、ここまで激ラッセルで敗退等の記録が目に留まる。やはり比良は半端ない。ラッセル経験などまだ無い軟弱者だ。西南稜まで辿りつけるどころか、御殿山までも無理だろう。土曜、移動性高気圧がやってきた。比良も晴れたようだ。多くの人が入っただろう。よし、行けるぞ。
いつもどおり新幹線と湖西線を乗り継いで堅田へ。さすがに今日は臨時便が出るほどではないが、それでもスノーシューをつけたザックの人が大勢。関西一の人気の雪山である。しかもこの晴天!むしろ暑くなり雪が緩むくらいか・・・。坊村までの道すがら、憧れの人に会うがごとく動機がおさまらない!真っ白な比良山系が眩しく輝いている。ドキドキしてこのまま心臓が飛び出てしまいそうだ。バスに揺られているだけなのに、かなりの体力を消耗。これはダメだ・・・。
臨時便ではないので、坊村までは旧道に入りつつゆっくりバスは進んで行く。道の脇の積雪量に度肝を抜かれる。凄い所だな、ここは。坊村着、バスから降りるとすぐに雪の上。期待感に胸が高鳴る。頑張って登る!いきなりの杉林の急登、夏はきついが雪があると本当に楽しい。楽しすぎる。雪の壁も直登である。全身を使って登る、登る、登る!これはたまらん。トレースはあるが案外ラッセルも楽しいかも知れない。とはいえ、最初に道を開いた人にはつくづく感謝。
御殿山が近づくと木々の間から武奈ヶ岳が見え隠れ。素晴らしい。なんて美しいんだろう。私はあの稜線を歩くのだ。御殿山、ここからの景色が好きでたまらない。いつまででも眺めていられる景色だ。しかしそうノンビリしてもいられない、ワサビ峠まで一気に下る。ぐっと登り返すと、あとはお待ちかねの美しい西南稜歩きだ。嬉しくて、本当に嬉しくてニヤニヤを隠すのに精一杯。今年も来たよ!ここは誰もが楽しげに歩いている。すれ違う人も、皆笑顔がすてきだ。ほどなく山頂に立つ。360度大展望だ。風も無く、なんて穏やかないい日なんだろう・・・。存分に景色を堪能したあとは、一歩一歩惜しむようにゆっくりとルートを引き返す。途中何度も振り返り、武奈ヶ岳を眺める。名残惜しい。本当に帰りたくない。心の中がいっぱいになる。西南稜の途中、ハートマークを付けておいた。気づいてくれるかな、大好きな武奈ヶ岳・・・。
雪の下り道、気温はぐんぐん上がり、杉に積もった雪が爆弾のようにドカドカ落ちてくる。被弾しないように注意しながら明王院まで降りてきた。本日も無事下山!何が素晴らしいって、靴が汚れていないどころかピカピカだ。あぁ、雪の比良はやっぱり最高だった。今度はイン谷口から入ろうか、とか妄想がどんどん膨らんでいく。多様なルート取りが出来るのが皆に愛されている理由の一つだろう。今度はいつ行けるだろうか?大好きな、大好きな武奈ヶ岳に逢いに・・・。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する