風倉山
- GPS
- 09:13
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 910m
- 下り
- 901m
コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
ヤマレコで検索していたら風倉山のレコが見つかった。この山は10数年前に登ったことが有る。ダムの天端を通り左岸の階段を登りトラバース気味の道を辿った。この道は当時、河川の流出解析の研究で設置した雨量計管理用の道だったらしい。研究が終わった今は荒れていて、ダム天端入り口には、立ち入り禁止の看板があるらしい。そう言えば、うろ覚えだが前回の時にもその手の看板が有ったような気がする。今回は、峰を一つ越した鹿ノ俣川林道から登る。
鹿ノ俣川林道は、一般車進入禁止のため、入り口にある胎内スキー場駐車場を利用する。林道は舗装されていて約1時間の道のりだ。杉の美林。切って刺した枝にコップを被せた水場。石碑。発電所などが有るが、沢音を聞きながら、ただただ歩く。小さなクレーンの有るダムには水が溜まっている。これも発電に利用されているようだ。ここから少し進むと橋が有り、渡ったところに「風倉山登山口」の標柱が有る。この辺の山は沢をたどり、行き詰まって尾根に取付くというパターンが多い。谷は深く刻まれているからいきなり急登で汗を絞られることになる。
10分も歩くとロープが張ってある。ロープを使わなくても登れるが、有れば頼ってしまう。早くも汗が吹きだす。天気もいいので早々に半袖シャツ一枚で登る。沢を渡る風が心地よい。静かだ。急坂の緩んだ所で大休止。すると何処からか何か不思議な音が聞こえた。なんだろうなあ、と思う間もなく、男性がやって来て、言葉を交わす間もないような速さで過ぎ去っていった。こちらは大休止となって、牛歩戦術で進む。
地図上では数センチも無いが、長くて、厳しい道が続いた。そして、尾根に出て左手へ進んで行くと、左手下方に白く光るダム湖が見えた。紅葉がきれいだ。立木に「八合目」の標識が掛けられている。山頂は近い。盆栽の懸崖仕立てのような松が面白い。その先に見えるピークが山頂であろう。登山道に出ている岩は硬そうでチャートのようだった。飯豊山は花崗岩で出来ていると思っていたが、実際はいろんな岩石で出来ているのであろう。最初のピークに出ると、そこには「九合目」の標識が有った。標高はほとんど変わらないが風倉山の頂上はその先である。頂上には先客あり。先行した人であろう。声を掛けると間違いなくその人だった。
先行者は新潟の人である。私も新潟であり親近感を感じ、山の情報などを交換しながら暫し話しを交わす。私は下りのルートは、時間的に余裕があると考えて胎内スキー場駐車場を考えていた。ナビで確認すると確かに胎内スキー場に出るルートは有るのだ。実際にその方向に踏み跡は有った。この踏み跡は、直ぐにスキー場と胎内ダムへと二手に分かれるのである。それで私は、その分岐を確認することにして、そこまで行ってみた。そこでナビで再確認していると、先行者がやって来た。私は、ここから下って行けば分岐に出ると思いこんでいた。先行者に、それは登ってきた道だと言われて、ハッと気付く。何と、真逆の方向に歩いていたのである。先行者は呆れかえって、さっさと下りて行ったのだ。何という体たらく。穴があったら入りたい。汗顔の至りである。これはもう一度やり直し。ダムとスキー場への分岐まで行って再確認してみなければならない。今後のためにも。
こちらの道はあまり歩かれていないようで藪化しつつあるような感じである。スキー場への道は完全に廃道になってしまったようだ。その痕跡さえ見つけることはできなかった。後は来た道を一人下る。下りも楽ではないが、陽も高くのんびり下った。林道に出れば熊にでも出合わなければまずは安全だ。林道に出ると、すぐ前のダム湖に三角形の波紋が連なっていた。鴨が水面を進む時に出来る波紋だ。静まり返った山間の秋の風景。山行の終りを飾るに相応しい一こま。いい山行である。
コメント
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myoukohiuti さん、こんにちは
3日は風倉山でしたか。
林道1時間はお疲れ様でした。風倉には鹿ノ俣コースもあったんですね。
実はこれまで胎内(ダム)コースが短時間で登れることから、関東発の遠征初日は胎内コースで、とばかり考えている内に鹿ノ俣コースを忘れていました。
一本松尾根の展望と紅葉本番も素晴らしいですね。
こんばんは〜
ダムからのコースは、14年前に登ったことは有るのですが、今は廃道になったようです。登山道の入り口に「登山禁止」の看板があるようです。ヤマレコで見ました。
うろ覚えですが、14年前にもそんな看板が有ったような気がしますが、当時の写真に、それは写っていませんでした。紀行文は、いま使っているパソコンでは開け無くなってしまいました。当時、看板で有ったとしても小さなもので、扉があるわけでもなく、普通に歩けたので、注意して歩きなさい、というような感じでしょうか。
今回ダムコースを、ちょっと下って見ましたが、あまり歩かれていないようで、藪が道を覆っていました。道型は、はっきり分かります。当時の記憶は薄れていますが、林道往復およそ2時間の歩行を除けば、難易度はどちらも同じようなものでしょう。
ではまた。ごめんください。
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