塩見岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 2,148m
- 下り
- 2,150m
コースタイム
- 山行
- 3:42
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:42
天候 | 初日:晴れのち小雨、雪 二日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険と感じる箇所は無かった |
その他周辺情報 | 温泉 鹿塩温泉 山景館:http://ooshika-kanko.com/sagasu/2012/08/post-29.html |
写真
感想
鳥倉林道ゲート前は満杯だったのでゲート前から1km下った第二駐車場にクルマを停めた。豊口山コース登山口は鳥倉林道の終点にあり、第二駐車場からは約45分ほどの道程であった。紅葉は山中よりもむしろ林道沿いの方がハデハデしい状態だった。
豊口山コース登山口からは落葉樹林の急登で、落葉松は枝打ちがされていた。ここら一帯は製紙会社の所有地でどうやら植樹林らしい。40〜50分ほど登ると斜度は緩くなり、尾根の北側をトラバースするようになった。比較的整備された登山道ではあるが、二日前にこの辺りを直撃した台風のためか?壊れかけた木の梯子が数箇所あった。
塩川からの登山道との合流点である豊口山分岐に到着し、ここから三伏峠まではチョッと急登となった。登山口を出る頃は青空が望めていたが、豊口山分岐を過ぎる頃より湿った雲が立ち込め、パラパラと小雨が降り始めた。その後、パラパラだった雨音がいきなりパチパチになり、白く小さいアラレの粒となった。直ぐに強い降りとなり、登山道はあっという間に一面白くなった。頭の中には一瞬『撤退!』の二文字も過ぎったが、アレコレ迷う間もなく三伏峠に到着した。三伏峠は日本で一番高地にあるとされる峠である。
三伏小屋のオッちゃんは『(明日、)塩見(に行くの)は無理!あそこは岩場だから(雪が)降ったら滑って危険!』と言い切っていた。この時点で翌日は直ぐに下山となることを想定していた。テントを張っている間にも雪は降り続け、テン場も辺り一面白くなった。夜は相当覚悟してかなり厚着をして寝たが、足の先がチョッと寒いくらいで済んだ。
翌日、『とりあえず本谷山まで!』ということで出発した。テン場の雪は明け方の冷え込みでほとんどが昇華してしまったようだが、木々に囲まれた登山道の雪はそれなりに残っていた。数分も歩き出すと雪はほとんど無くなり泥濘が硬く凍った道となった。10分も経たないうちに三伏山という小高い頂きに出た。三伏山からは逆光の朝陽とともに南アルプス南部の山々が望めた。中央アルプスや北アルプスの山並みも望めた。
三伏山から一旦下り本谷山へは登り返しとなった。やはり登山道には雪は全く無く、所々で泥濘んだ道が硬く凍っていただけだった。完全に諦めていた塩見岳に『行けるかな?』という考えも湧き始めていた。同行者の背中からは『絶対に塩見岳に行く!』という強い意志のようなモノを感じた。
本谷山山頂からは中央アルプスや北アルプスの山並みがより近く望め、塩見岳の西側斜面もそれなりに確認できる。どうやらた塩見岳の斜面には雪は無さそうだった。同行者のコメントも『とりあえず本谷山まで!』が『行けるところまで!』に変わった。標高2658Mの本谷山から権右衛門山を北に巻きながらダラダラと下り、再びチョッとした斜面を登り返して塩見新道分岐に到着した。とりあえず分岐の先にある塩見小屋まで行と塩見岳の斜面もバッチりと見え、斜面に雪が無いことが確認できた。この時点で塩見岳山頂を目指さない理由が無くなった。
塩見小屋から先は斜度もきつくなりガレた岩場あったりする。ほんの僅かに雪の名残があったが、凍って登れないという状況ではなかった。足場の悪い場所は、雪が有っても無くても関係なさそうだった。塩見岳に向かう斜面からは仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳などの南アルプス北部の山並みが望めた。塩見岳西峰に到着すると富士山を初めて望むことができた。西峰をスルーし、チョッと下ってから登り返すと東峰に到着した。三角点は西峰にあり塩見岳と言えば西峰らしいが、東峰は西峰よりも僅かに標高が高い。
塩見岳山頂からは富士山越しに駿河湾や伊豆半島などが望める。その西側には南アルプス南部の奥深い山並みが間近に望めた。また、長く続く仙塩尾根の先に南アルプス北部の山並みが間近に望めた。その南アルプス北部の山の先には八ヶ岳の山並みが望めた。当然、北アルプスや中央アルプスの山並みも望めた。
来た道を逆にたどり下山を開始、本来であれば戻りのルートは下りが多く移動時間も短いハズだがこのルートはダラダラと傾斜の緩い登り返しの繰り返しで往路と復路での時間差は少ない。
三伏峠から豊口山分岐までは下りらしい下りだが、それから先はやはり緩いダラダラとした片斜の道を行く。斜度が急になり整備された樹林帯に突入したとき、登山口がもう近くとなったことが理解できた。豊口山コース登山口から林道をテクテクと下り、第二駐車場に到着した。山中よりも林道沿いの紅葉がハデハデしい状態であることに変化はなかった。
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