剱岳 (早月尾根往復)
- GPS
- 12:05
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,546m
- 下り
- 2,527m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り 微風・無風 気温高く蒸し暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山道は明瞭でよく整備されている。標高差200mごとに現在の標高を示す標識が設置されているが、それ以外に現在地を把握する手段はあまりない。また、GPSの標高と合致しない点も散見された(30mくらいずれていた)。 ・馬場島から早月小屋までは松尾平を除きずっと登りか下り。傾斜も比較的きつい。 ・早月小屋直下100mほどは、最近登山道を付け替えたのか、切り開いた直後と思われるルートで急傾斜。道も狭くすれ違いが難しい。この区間木の根などを掴むことが多いのでストックは邪魔。 ・早月小屋から上には何カ所か雪渓があらわれる。2,600m上の雪渓は少し距離があるが、アイゼン・ピッケルはもう不要だった。 ・2.800m付近から頂上直下までは鎖場の連続。高度感はあるが、カニのタテバイ・ヨコバイに比べれば安心して通過することができる。一箇所、残雪のため鎖の利用が難しい箇所があった。 ・登山者は比較的多い。すれ違いで待つこともしばしば。 |
写真
感想
立山と大日岳の縦走を終えた翌日に剱岳を早月尾根から日帰りで狙った。本当なら、馬場島→剱→雷鳥沢→大日と縦走するつもりだったが、クルマの回収が億劫(面倒)だったため、体力作りを兼ねて日帰りピストンとした。この日も猛暑が予想されいていて、実際に、標高の低いところでは暑さが大変厳しかった。
朝4時過ぎに馬場島を出たが出発時の気温は約20℃。湿度も高く歩き始めて15分程で既に汗だくに。それでも日の出までの時間は比較的にせよ気温が低かったので良いペースで歩くことができたが、日の出以降は暑くてペースが上がらない。登山道は松尾平付近を除けば傾斜が全般的に急できつい。早月小屋の直下は、当初間違った道か?思ったほどだった。樹木や笹などを切り払ったばかりと思しく、新しい登山道のように思われた。水の消費は大変早く、暑さに備えて3リットル持参したが、早月小屋に到着した時点で既に1リットル消費。普段の消費の倍以上の速さ。
早月小屋以降は数カ所雪渓があらわれたが、いずれも距離は長くなく、アイゼン・ピッケルなどは要らなかった。自分は念の為、軽いピッケルを持参した。登りの時は、2,800mの標識までストックを使ったが、途中、急なガレ場などもありストックの利点を活かす場所は少なかったように思う。2,800m以降は鎖場の連続なのでしまうべき。ちなみに、下りでは早月小屋の直下まで使用しなかった。頂上に近づくとタテバイを登ってきた登山者が多数いて大賑わいだった。山頂付近は天気良く風も少しあって快適。標高の低いところでたっぷりかいた汗もこの時点では乾いていた。
下り始めて1時間ほどすると雲が出てきて時折日射が遮られるようになってきた。持参した水量が不足気味だったので曇りは有り難かった。頂上から約2時間かけて早月小屋に到着したが、この時点で水の残量が1リットル程度。低い標高での暑さを考慮して小屋で500mlの水を購入。結局この水には手を付けずに下山できたが、持参した3リットルの水は飲みきった。
下りは思った以上に気温が上がっておらず、快調に歩くことができ、スタートから12時間以内になんとか無事にゴールすることができた。前日に縦走などしていて足が"売り切れ"になるのではないかと思ったが、なんとか最後までもった。
このルートの距離は17km程度と日帰りとしては取り立てて長いとは思わないが、傾斜が比較的急なのと、アプローチの林道などはない全て登山道のため、想像以上にしんどかった。また、給水が小屋以外でできないので、暑い時期に日帰りで狙う場合は通常の倍くらいの飲み水が必要。
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