三ヶ上 〜落ち葉の登山道,展望抜群の岩嶺〜
- GPS
- 04:46
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 465m
- 下り
- 448m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は整備されていて安全快適に歩くことができます。最高点の手前に傾斜のきついところや岩場があります。また、最高点から三角点の間にも滑りやすい斜面があり、注意して歩かなければならないところです。落ち葉の下はクロボクなので、水を含んでいると滑りやすいです。特に下りでは注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 少し南に奥津温泉があります。人気の温泉なので是非お立ち寄りください。 この日は温泉には入らずに、峠を越えて佐治町内の喫茶店「味珈豆結(みかとゆ)」に立ち寄り、お茶して帰りました。 |
写真
装備
MYアイテム |
Katsuhara
重量:1.63kg
|
---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
ウインドブレーカー
帽子(ハット)
靴
サブザック(15L)
トレッキングポール
昼食(レトルトカレー+うどん+肉+春雨スープ)
山フライパン(深型)
バーナー
割り箸
スプーン
行動食(飴)
非常食(シリアルバー)
飲料(お茶600mL+水900mL)
地図(コース図)
iPhone(GPS+カメラ)
iPad mini
バッテリー
携帯電話
腕時計
手拭い
敷物
|
備考 | トレッキングポールは同行者(娘)が使いました。 |
感想
最近なかなか好天に恵まれないのだが、久しぶりに良い天気になりそうだったので、是非紅葉と展望の楽しめる山へ行こうと思った。最近運動不足を気にしている娘を誘ったら一緒に歩くと言ってくれた。難易度が低くて眺めの良さそうな山を探して、中国山地、岡山県の「三ヶ上」を見つけた。
私以上に朝起きの苦手な娘を起こして家を出たのが9時を過ぎていた。途中のスーパーでお茶や昼食の材料を買ったりしていたら登山開始は11時を過ぎてしまっていた。登山口にかなり多く(8台ぐらい?)の車が停まっていたのは意外だった。そんなに人気の山だったのか・・・。けれども途中で10人ほどの団体とすれ違って納得、それ以外には男女のペアが3組、ソロの男性一人とすれ違った。私達より遅く登ってきて私達より早く下りて行ったペア(夫婦?)も1組あった。それでもキャンプ場や自然公園を併設しない純粋な登山コースとしては、やはり人気のコースのようだ。
初級者向けということで、最初軽く見ていた娘は、登りはじめからじわじわと続く勾配にすぐに音を上げて、休憩して腰を下ろしたり水を飲んだり。着ていたダウンのジャケットも毛糸の帽子も早々に脱いで軽装になった。確かに斜度はそこそこある。総歩行距離が4km余りと短いので「初級者」向けなのだろうが、平地の公園を散策するようなつもりで向かうと、意外と本格的な登山でびっくりするのかもしれない。後半にはロープを頼りに岩場をよじ登らなければならないような所もあって、私自身は短いなりに楽しめるコースだと感じていた。
紅葉はかなり終盤に近付いていた。700m辺りのクヌギも1000m付近のブナも完全に散っていて、スギやヒノキ、赤松といった針葉樹に、遅めの黄葉を楽しませる落葉広葉樹が混ざっている状態だった。風通しの良くなった林には冬の低い日差しが差し込んで林床に積もった落ち葉を明るく照らしていた。
山頂(最高標高点)は花崗岩の岩塊で、周囲に高木はなく周りの山々を見渡すことのできる、抜群の展望だった。白い岩の山頂は去年登った北アルプスの燕岳を彷彿とさせた。
この最高点直下の道の脇で昼食にした。手早くできて温まるものが良いと思って、カレーうどんをつくった。うどん玉と豚肉を少量の水でしっかり蒸し煮して、そこにレトルトカレーを投入、火の上で時々かき混ぜながら全体が温まったら出来上がりだ。風もあまりなく、山々を見渡しながらすするうどんは美味しかった。スパイスを効かせるともう少しシャキッとしてさらに良かったかも。
昼食を終えた後は、稜線を辿って三角点へ向かった。この稜線はかなりアップダウンがある。最高点からの下りは岩の隙間を辿って慎重に下りなければならない。その次の上りは滑りやすい黒ボク(大山火山灰の堆積物)なので足元を十分確認しながら一歩ずつ踏みしめて行く。登り切って平坦な灌木帯を過ぎると、再び下り斜面、落ち葉が積もっていてロープもなく、しがみつける木も少ない。体を横に向けて狭い歩幅で少しずつ下る。そしてまた落ち葉の積もる道を踏みしめて進んだ先の、ススキの穂の揺れる中に三角点の標石を見つけた。この三角点峰は片側が木立で、背の高いススキの穂も邪魔をしてあまり展望は良くない。展望を楽しむのは役行者像の祀られているもう一つの峰(最高点)に戻ってにしよう、と早々に引き返した。
帰路の下り坂は、例の黒ボクと落ち葉で足を滑らせやすい。娘は何度か足を滑らせて尻餅をついていた。出かけるのが遅かったので、下山時にはかなり日が傾いていた。葉がかなり落ちて見通しの良くなった林に光が差し込み、足元の落ち葉と散らずに耐えている紅葉(黄葉)を鮮やかに照らしていた。
距離は短いけれど道は整備されていて、登山道にも変化があり、天候が良かったこともあって気持ちの良い山行になった。岡山県にもいい山が沢山ある。この日山頂から見渡した眺めの良さそうな峰には、いつか登ってみたいものだ。まだまだ登っていない山が沢山ある。まだまだ楽しみがたくさん残っている。