記録ID: 21239
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積雪期ピークハント/縦走
道東・知床
羅臼岳→硫黄岳
1991年05月09日(木) ~
1991年05月10日(金)
イグルスキー米山
その他2人
- GPS
- 32:00
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 1,909m
- 下り
- 1,895m
コースタイム
5月9日岩尾別温泉→羅臼平イグルー
5月10日羅臼平(5:00)→羅臼岳→羅臼平→硫黄岳→林道→岩尾別温泉(23:00)
5月10日羅臼平(5:00)→羅臼岳→羅臼平→硫黄岳→林道→岩尾別温泉(23:00)
天候 | おおむね晴れ |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
ハヤブサ号で知床に向かった。スキーを乗っけて岩尾別温泉の木下小屋に夜中に到着。 翌朝は霧ションにくじけて出発をしぶった。小屋を出たのは10時すぎだった(小屋のオヤジの忠告でスキーはおいていく)。ガスの中を羅臼平のコルまで上がり、イグルーをこしらえた。ザラメの溶けたような雪はブロックの接着力があり、完成は早かったがイグルーの中は、+8℃の気温に雫がポタポタ。やはり5月のイグルーには無理があるかも。結局イグルーの隣にツェル卜を張って快適に寝る。夕刻、突然ガスは去り、羅臼、三鋒はじめ半島両サイドの海が姿を見せた。そして、夕日と国後島。 翌朝のアタックは元気いっぱい走って登った。頂上は噴出溶岩の岩峰の上だった。この山は、狭い半島の上に所狭しと乗っかっている。どの山も傾斜が有り、海への角度がすばらしい。もしも国後から見たなら、さぞかし良い眺めだろう。 羅臼平の天場をたたんで北へ進む。三峰、サシルイ、オッカバケを越えて、知円別の手前に、ちょっとした凹地に雪渓の雪が溶けた水があつまり、紺碧の湖ができていた。直径は70m程もあろうか。雪のどんぶりに水が溜まったようでもあり、南極海の風景のようだ。知円別岳から硫黄岳までの細い岩稜をたどり、直下の雪面ではルー卜を決めかねたが、取りついてみたら意外と簡単だった。山頂の絶壁の縁に腰をかけて小一時間もぼんやりしていた。もはや春で、心配ごとは何も無かった。下りの沢ではスキーがあればいいのにと思った。 林道に降りてからはウグイスのホケキョを子守歌にして居眠りしたりして待ったが、あてにしていた車は通らず、日が暮れる頃ヒッチを諦めて歩きだした。歌ったり、シリトリしたりしながら暗黒の林道を歩いたが、あげくに道まで間連えて、5時間もかかって木下小屋にたどりついた。またまた遅く着いたのにオヤジは相手にしてくれた。満天の星空の下で入った小屋の露天風呂が忘れられない。18時間行勒は最高記録だ。足はボロボロになった。 |
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