奥久慈男体山 - 長福山込みで紅葉狩りに行ったら、無名の展望岩を見つけた。


- GPS
- 08:29
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,279m
- 下り
- 1,278m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 8:29
天候 | だいたい晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレあり。 ※ 入合・持方間は通行止めです。(安寺経由、及びグリーンラインは通行可) |
コース状況/ 危険箇所等 |
※ ポイントのみ記載 <取り付き〜登山道出合> ・危険個所なし。 ・取り付きは、持方登山口から北西に約150m移動後に左折し、約50m進んだ左側の尾根。 ・部分的にヤブはあるが、難儀するほどではない。 ・登山道合流前の植林帯に入れば、歩きやすくなる。 <長福山への登り> ・危険個所なし。 ・取り付きは、長福観世音堂の右側から。 ・長福観世音堂までは、車道にある案内板に従った方が良いだろう。 ・山頂は山頂稜線の北方にある。 <長福山からの降り> ・岩もある急斜面では注意を要する。 ・斜度が緩くなってからはヤブ化した道型がいくつかあって惑わされるが、末端付近の道型を辿るのが正解。(この道型以外から車道に降りるのは難儀するだろう) ・地理院地図の破線らしきものもあったが特定できなかった。 <一條から縦走路出合> ・危険個所なし。 ・取り付きは、車道のヘアピンカーブの場所。 ・灌木ヤブがうるさいが、踏み跡(獣道?)も感じた。 ・標高380m付近に好展望が得られる岩塊がある。(縦走路から尾根筋で数分の位置) |
ファイル |
計画ルート図
(更新時刻:2019/12/01 12:44) |
写真
感想
紅葉狩りを兼ねて、久しぶりの奥久慈に繰り出した。
と言っても、バリもあるので果たして紅葉見物になるのかどうか・・・。
持方までの入合・持方間の道が通行止めとの情報があったので、前日に大子町に問い合わせたが相変わらず通行止めとのこと。迂回路も尋ねたが、私に土地勘がないことと管理自治体が分かれていることもあり、明確にはわからなかった。まぁどうにかなるさ。
とりあえず行ってみると、入合側の通行止め看板の少し手前の分岐を安寺方面に進むことで大きな問題もなく到着でき、どうにかなった。
ちなみに帰りは、どこかで見た案内板を信じ、来た道とは逆方向に進みR461に出ることができた。どうやらこの道が大子町担当者が言っていたグリーンラインのようだ。立派な道だったので今後はコチラを利用しようと思う。(古い私のナビにこの道は無いのでした。泣)
スタート後、取り付こうと思った場所に行くと、あろうことか男体山の案内板があった。あまり登山道を気にせず計画するので時々あることではあるが、「な〜んだ、登山道があったのか」と少々気落ちしながら登って行ったが、最初のピークで現在地を確認すると「この尾根じゃなかった」。
実は、道端で案内板を見つけた時、たまたま通りかかった人(山頂手前で再会)に声を掛けられ、ペースを乱したのが少なからずの原因だろう。もちろんその人に責任は無いのだが、どうも山行中に人に会うと自分を見失うと言うか普段通りにできないことが良くあるんだよなぁ。
改めて取り付いた予定の尾根は、地形図で見る限り山頂手前まで綺麗に延びている。にもかかわらずレコが見当たらない。「う〜ん、何かあるのか?」ずっと気になっていた尾根で一抹の不安もあったが、結果的にはトゲのある木を除けば許容範囲のヤブが少々ある程度で、特に難儀することなく歩き通し登山道に合流できた。
縦走路に出てからは、せっかくだからと予定していなかった奥久慈男体山に寄った。
この時の山頂は思いの外風がなく、天気もいいので太平洋がキラキラ光っていた。土曜日ということもあってか10人程度がいて、各々が眺望を楽しんでいた。
この後も続々と登って来るようなので急いで写真を一枚撮り、そそくさと男体神社に向け降りて行った。男体神社の手前辺りからの紅葉が綺麗だった。
長福山へのルートは不明瞭との情報があったが、長福観世音堂から一直線なので拍子抜けするほど明瞭だった。南側のピークにある祠に挨拶した後北側にある山頂に向かうと、次第に岩っぽいヤセ尾根状になり、南北でずいぶん印象が違った。
山頂からは北西の尾根伝いに降りて行き、地図にある西側の破線を歩いて車道に出る予定だったが、何度か破線らしき道型に出合いはするものの、辿ってみると違う方向に延びていたりしたので、破線は諦めて素直に近くの車道に降り立った。
さて、約5kmの車道を歩いた先の尾根が本日のメインイベントだ。もちろん情報はない。加えて時刻は13時半過ぎ。もし縦走路に到達できなかったら、どうやって車まで戻るんだろう。いやいや、到達できたとしても陽が落ちてしまうんじゃないか。こういう時はなぜか悪い方の考えだけが頭を巡る。イカンイカンと歌いながら登って行った。
予想通りの灌木や笹のヤブはあったが、ザックが抜けないほど密ではないし一部植林帯もあったりしてそれなりに順調に進んで行くと、一気に視界が開け正に見晴台とも言うべき岩塊が出現した。位置を確認すると縦走路まで150mほどの場所か。
時間が押していたのでノンビリできず先を急ぐことにしたが、縦走路までの尾根筋には気のせいか踏み跡を感じたので、もしかしたら一部の人には知られた秘密の展望岩なのかもしれない。
縦走路に出てしまえば後はもう時間との勝負だけ。のはずが、難関をクリアしてホッとしたのと一面の紅葉に誘われてしまい、縦走路が計画時のイメージ以上に長いことに気付かず30分も休憩してしまった。
そして長い縦走路。絶壁の淵の稜線歩きだと勝手にイメージしていたがまるで違い、稜線上のピークを巻くように山腹に作られたトラバース道の連続で、しかも想像以上にアップダウンが多く、既に下山態勢に入っていた私には辛く、特に白木山分岐手前の登りがきつかった〜。
どうにかこうにか白木山分岐に着いたのがちょうど16時。念のためヘッ電に電池をセットした。ここから持方へのルートは2つあったが、時間よりも安全重視で白木山方面を選択し向かったが、なんとそのルートはスタート直後に間違えて進み戻ったルートだった。チャンチャン。
そんなこんなで何とか暗くなる前にゴールでき、ハラハラドキドキの紅葉狩り山行はめでたく終了したのだった。
それにしても奥久慈は面白い。
イノシシはいるけど、たぶんクマはいない(イノシシも怖いけど)。
ただ、長福山からの下山時、ロープを持って来なかったのはマズいと思った。大いに反省。
コメント
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kinoeさん、こんにちは。
相変わらず人の気配が少なそうな渋いルート取りですねぇ
写真6、47の感想は、まったく同感です。思わず、ニヤッとしてしまいました。
夕日に染まる紅葉もみたいですが、やっぱり、日が暮れると心細くなります。
薄暗い山道を歩いていて林道が見えた時の気持ちは、戦時中のパイロットが大海原で母艦を見つけた時の気持ちと同じではないかと、とある本にも書いてあり、うまいこと言うなあ
今後とも那須周辺の山々はkinoeさんのレコで疑似体験させてもらいますので、よろしくお願いします
mame302さん、
奥久慈はいつぶりかと振り返ってみると、1年半ぶり13回目でした。
低山だと侮るなかれ、多くの魅力が詰まった山域なんですよ。質は違うけど岩もあるし、mame302さんにも絶対気に入ってもらえると思うんだけど、残念なことに遠いからねぇ。
パイロットの話、なるほどです。
思い出すのはバラクチ尾根の山行ですが、あの時は真っ暗だったので見えたのは白いガードレールでした。そりゃもう「やっと生還できた。神様ありがとう!」って感じでした。
まだまだ日が短いので、お互い気を付けて山に入りましょう。
kinoeさん、こんにちは。
今週末あたり奥久慈男体山に行こうかと思い、
レコを探していたら、なんか見たようなアイコンが。。。
まさか、kinoeさんが登っていたとは
それにしても、通常の人とは一味も二味も違うレコで
堪能させていただきました
もっとも、私にとってはほとんど参考になりませんでしたが
熊にも出会わず、日没前に無事下山されてよかったです
bobechanさん、
> まさか、ここへ。。。
って、男体山に失礼じゃないですか。
当初、男体山に登る予定はなかったのですが、時間的に余裕だと思って(実際は違ったけど)行ってみました。あの時間から多くの人が登ってきていてホント人気の山ですねぇ。それほどの苦労もなく登れて、あの解放感ですからうなずけます。
どこを歩くのかわかりませんが、もし縦走路を歩くのでしたら是非ともアノ無名の展望岩に寄って欲しいなぁ。全然大丈夫ですから。
紅葉もまだ見れるでしょうし、存分に楽しんできてください。
kinoeさん、こんにちは。当日、袋田⇔男体山を呑気にトレランしてたのでニアミスでした。お会いできず残念。
縦走路への登り、5/5にp361から登った際に合流した尾根だと思われます(確かに踏跡ありました)が、見晴台があるとは思いませんでした。近々行ってみようと思います。
また奥久慈にご降臨ください。
kilkennyさん、
やっぱりあの日も走ってましたか・・・お会いできるかと土曜日にしたのに(嘘です
GPSログを重ねて見てみたところ、見晴台はkilkennyさんがあの尾根に乗った位置の僅かに下方のようです。たぶん50mもないでしょう。
是非、行ってみてください。
そうそう歩いてわかりましたが、車道から見たP361は無名なのがもったいないほど存在感ありました。
奥久慈は那須からそれほど遠くないので、またお邪魔することになるでしょうが、尾根一つとっても皆コンパクトなので(それが良さでもありますが)、周回のルート取りが他の山域より難しいんですよねぇ。
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